取材を始めたのは2019年秋。女性キャスト総勢50人。月の売り上げは1億円超え。
当時、銀座でもっとも勢いのあるクラブと言われていたのが「クラブNanae」。経営者である唐沢菜々江ママ(47)は銀座で働いて22年。銀座の伝統を守りながら、型にはまらない柔軟な手法で客足を伸ばし、開業1年で絶大な人気を誇るクラブに成長させたのだが…2020年春。その状況は一変する。新型コ
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取材を始めたのは2019年秋。女性キャスト総勢50人。月の売り上げは1億円超え。
当時、銀座でもっとも勢いのあるクラブと言われていたのが「クラブNanae」。経営者である唐沢菜々江ママ(47)は銀座で働いて22年。銀座の伝統を守りながら、型にはまらない柔軟な手法で客足を伸ばし、開業1年で絶大な人気を誇るクラブに成長させたのだが…2020年春。その状況は一変する。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で、菜々江ママは営業休止を強いられた。その厳しい現実を放送したのが2020年5月。カメラは菜々江ママの「それから」の1年を追い続けた…
緊急事態宣言が延長された結果、営業休止は2カ月半におよび、その間、店の収入は途絶え、月に2500万円以上の固定費が重くのしかかる。膨らみ続ける赤字…店を存続させるため金策に奔走するのだが、菜々江ママの体に異変が起きる…
ようやく、「クラブNanae」の営業が再開するものの「夜の銀座」は世間から敬遠され、コロナ以前に比べお客さんは激減。お金を稼ぐどころか「収入がない」と店を離れていくホステスや従業員たち。「銀座の一流」を誇りにしていた店は、大混乱に陥ってしまう。そして、追い討ちかけるように、2度目の緊急事態宣言の発令。終わりなきコロナ禍で、菜々江ママは、大きな決断を求められる…
誰もが経験したことのない事態の中、夜の銀座で生きる人々の苦悩の1年を追った。