ザ・ノンフィクション

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愛する人、見送る私 ~看護師僧侶と3つの家族~ (2021x35)


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大切な人を見送るとき、人は何を思うのだろうか… 「人生の最後の時間を自宅で過ごしたい」と願う末期がんの妻。病院に迎えに来たのは夫の一(はじめ)さん(73歳)。仕事一筋の人生で、家のことは妻・悦子さんに任せきり。妻に先立たれたら、ひとりぼっちになってしまう。何より、妻に幸せな最後の時間を過ごさせてあげることはできるのだろうか。 「主人といい時間を過ごしたい」…退院の1週間前、悦子さんが話をしていたのは、作務衣に身を包んだ女性。余命宣告をされた人が多く入院する緩和ケア病棟で患者の悩みや不安を聞く、僧侶の玉置妙憂さん(57歳)だ。看護師でもある彼女は、多くの死の現場に立ち会ってきた。そして47歳の時、夫を自宅でみとったことをきっかけに出家し、“看護師僧侶”として患者や家族の心のケアを続けている。 妙憂さんが訪れたのは、愛する人を失った悲しみから抜け出せずにいる38歳の女性。8年前、新婚だった夫を突然亡くし、以来、自宅に引きこもる日々が続いているという。そんな彼女の心に、妙憂さんは、そっと寄り添い、話を聞き続ける。 そんな妙憂さんに悩みを打ち明けるのは、寝たきりになった母の介護を続ける娘。「最後は自宅で迎えたい」という母の願いをかなえてあげたいと思いつつも、ささいなことでぶつかり合う母と娘。「幸せな人生だった」最後はそう思ってほしいのに… 愛する人を見送る人々、看護師僧侶が出会った3つの家族の物語。

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