ザ・ノンフィクション
放送1000回SP 前編 (2021x12)
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1995年10月にスタートした『ザ・ノンフィクション』は4月18日(日)の放送で1000回目を迎える。26年にわたる放送の大きな節目にあたり、2週にわたって「放送1000回SP」を放送する。時代を生きる人々のありのままの姿を届けてきた番組の歴史を振り返りながら「『ザ・ノンフィクション』は何を描いてきたのか?」を検証していく特別企画。
阪神・淡路大震災やオウム真理教で日本が激震する年に始まった番組は、今でこそ、市井の人々を取り上げる番組というイメージが強いが、1995年10月15日の記念すべき第一回放送の主人公は、野茂英雄さん。日本人メジャーリーガーの“パイオニア”となったアスリートの挑戦から『ザ・ノンフィクション』の歴史はスタートした。
折しも「平成の大不況」と呼ばれた時代。被写体は、苦しい時代を懸命に“生きる”人々へとシフトしていった。ホームレスの夫婦、うず高く積まれた段ボールをリヤカーに乗せて運ぶ人、借金にまみれて社会からドロップアウトしていく人…
そんな人々の背中を押すように、2003年に誕生したのが「生きてる。生きている。」のフレーズでおなじみの番組テーマ曲「サンサーラ」だ。
そして今回「放送1000回SP」の<語り>を担当するのは女優・宮﨑あおい。最初にこの番組のナレーションを読んだのは18歳の時。以来、最多の34回の放送を担当してきた彼女の<語り>とともに番組の軌跡をたどる…