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Sezon 1989
昔々、要蔵(ようぞう)と言う男が居りました。近所に大きな野良猫が住みついてからと言うもの、どう言う訳かここしばらくの間、酷く運が悪いのでした。
ある時、要蔵がアマゴ(サツキマス)を釣りに出かけると、飛びきり大きなアマゴが釣り針に掛かりました。夢中で釣竿を振り上げると、その拍子にアマゴは後ろの藪の中に落ちました。藪の中には大きな野兎が居て、驚いた拍子に山芋のつるに絡
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昔々、要蔵(ようぞう)と言う男が居りました。近所に大きな野良猫が住みついてからと言うもの、どう言う訳かここしばらくの間、酷く運が悪いのでした。
ある時、要蔵がアマゴ(サツキマス)を釣りに出かけると、飛びきり大きなアマゴが釣り針に掛かりました。夢中で釣竿を振り上げると、その拍子にアマゴは後ろの藪の中に落ちました。藪の中には大きな野兎が居て、驚いた拍子に山芋のつるに絡まってしまい、山芋を何本も地面から引きずったまま動けなくなりました。
駆け付けた要蔵は思わぬ「大漁」に大喜び。早速アマゴと野兎と山芋を縛って持ち帰ろうと茅(かや)に手をかけると、茅の茂みの中には山鳥が巣を作っていて13個の卵がありました。
その日の晩は山芋と山鳥の卵でとろろ汁を作り、アマゴと兎の肉は串焼きにして、とっておきの酒の瓶を開け、久し振りに楽しい夕食のひと時を過ごしました。
ところがその日の夜、あの野良猫がこっそりとやって来て、すり鉢の中に残っていたとろろ汁をぺろぺろと舐め始めました。
翌朝、要蔵が目を覚ますと、あの野良猫がすり鉢の中に入り込み、もぞもぞと動いています。日頃の不幸を猫の仕業と考えている要蔵は腹を立て、すり鉢に忍びよって猫を捕まえてしまいました・・・ところが、要蔵が握りしめたのは猫の尻尾ばかり。
猫はあまりにもとろろ汁が美味しいので夢中ですり鉢を舐めているうちに、舌先がすれ、頭がすれ、体がすれ、尻尾を残してみんなすれてしまったのでした。
こうして疫病神の野良猫は居なくなったのですが、居なくなったら居なくなったで、要蔵は何となく寂しさを感じたのでした。
富山県小矢部というところの、峰村(みねむら)でのお話。この村には大きな一本の杉の木があり、子供が大好きな天狗が住んでいた。
この村の夫婦は喧嘩が激しく、子供たちも不安になり悲しい思いをしていた。天狗は子供たちがかわいそうになり、こっそり仏壇の鐘をチーンと鳴らし念仏を唱えた。誰もいない所から鐘の音がするので、気になってとりあえず夫婦喧嘩は収まった。
しかし毎晩
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富山県小矢部というところの、峰村(みねむら)でのお話。この村には大きな一本の杉の木があり、子供が大好きな天狗が住んでいた。
この村の夫婦は喧嘩が激しく、子供たちも不安になり悲しい思いをしていた。天狗は子供たちがかわいそうになり、こっそり仏壇の鐘をチーンと鳴らし念仏を唱えた。誰もいない所から鐘の音がするので、気になってとりあえず夫婦喧嘩は収まった。
しかし毎晩のようにあちこちで夫婦喧嘩が始まるので、天狗はもうくたくたになり逃げる時に姿を消しそこなって、障子に長い鼻の影が映ってしまった。それを見た村の者は、天狗が心配してくれている事に気が付き、もう喧嘩をしないようにお互いに気遣うようになった。
こうして峰村には笑いが絶えなくなり、この天狗の事を念仏天狗と呼ぶようになった。天狗の一本杉にも、多くの子供たちが遊びに来るようになり、毎日を楽しく過ごした。
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