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Sezon 1979
昔、ある山のふもとに二人の木こりの爺さんが住んでいました。年はとっていましたが働き者の爺さんと、怠け者の爺さんの二人でした。
ある日、働き者の爺さんが池のそばで木を切っていると、斧の刃が柄から抜けて池に落ちてしまいました。途方に暮れた爺さんは、池の水神様に「おらの斧を出して下さい」とお願いしてみました。すると、池から水煙があがりその中から水神様が二つの斧を持って現
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昔、ある山のふもとに二人の木こりの爺さんが住んでいました。年はとっていましたが働き者の爺さんと、怠け者の爺さんの二人でした。
ある日、働き者の爺さんが池のそばで木を切っていると、斧の刃が柄から抜けて池に落ちてしまいました。途方に暮れた爺さんは、池の水神様に「おらの斧を出して下さい」とお願いしてみました。すると、池から水煙があがりその中から水神様が二つの斧を持って現れました。
水神様は「お前の落とした斧というのはこれか?」と金の斧を差し出しましたが、正直な爺さんは自分の落とした方の斧を受け取りました。すると水神様は「正直者で欲が無い者には、褒美としてこの金の斧もあげましょう」と言って、金の斧を残して水の中に帰って行きました。
この話を聞いた隣の怠け者の爺さんは、斧を持って池まで走っていきました。斧を火にくべて無理やり斧を柄からもぎとり、池の中に投げ込んでから水神様に祈りました。水神様は前回と同じく、金の斧と普通の斧を持って出てきましたが、怠け者の爺さんは欲を出して金の斧の方を自分の斧だ、と言いました。
すると、水神様は「お前の様な不正直者には金の斧はやれない、帰れ」と、そのまま水の中に消えていきました。結局、爺さんは金の斧をもらえなかったばかりか、自分の斧まで無くしてしまい、家ではご馳走を用意して待っていた婆さんの借金も払えなくなり、ますます貧乏になりましたとさ。
昔、九州のお大名の家来で、勘助という飛脚がいました。ある時、大名から頼まれた珍しい刀を江戸の将軍様のところへ運ぶため、勘助は東海道を走っていました。
興津の宿を出て薩堆峠(サッタ峠)へ向かう途中、一匹の猿が化け物のような大ダコにさらわれようとしていました。勘助は脇差(小刀)を取り出して、波打ち際にいる大ダコめがけて切りつけましたが、全く刃が立ちません。そこで大名か
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昔、九州のお大名の家来で、勘助という飛脚がいました。ある時、大名から頼まれた珍しい刀を江戸の将軍様のところへ運ぶため、勘助は東海道を走っていました。
興津の宿を出て薩堆峠(サッタ峠)へ向かう途中、一匹の猿が化け物のような大ダコにさらわれようとしていました。勘助は脇差(小刀)を取り出して、波打ち際にいる大ダコめがけて切りつけましたが、全く刃が立ちません。そこで大名から預かった刀を取り出し、すでに海の中へ潜っていた大ダコめがけて飛びかかりました。
海の中に入った勘助はタコの足に噛みつき猿を救出し、持っていた大名の刀で切りかかりましたが、ポキンと折れてしまいました。猿を助けたものの、大切な刀が折れてしまって落胆している勘助に、仲間の猿たちが一本の刀を持ってきました。
それは珍しい名刀だったので「これなら将軍様に献上しても大丈夫だ」と喜んでいるところに、再びあの大ダコが迫ってきました。しぶしぶ勘助はもらった名刀を抜き、もう一度大ダコに立ち向かっていきました。この刀の切れ味は鋭く、あっという間に大ダコの頭を真っ二つにスライスしてしまいました。
勘助が猿からもらった刀は名人「五郎正宗」の作で、将軍様もたいそうお喜びになり、いつまでも家宝として大切にしたそうです。
昔、ある山奥にたいそう貧しい村があって、その村には一本の大きな松の木が立っていた。
ある日、村に住む独り者の吾作が、隣村で酒をご馳走になって帰る途中、松の枝からぱぁっと明るい満月が出てきた。あまりの美しさにみとれていると、村人たちも松の木の下に集まってきて、みんな口々に月を褒めたたえた。翌日も美しい満月が出たので、大勢の村人たちが松の木の下に集まって、貧しいながら
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昔、ある山奥にたいそう貧しい村があって、その村には一本の大きな松の木が立っていた。
ある日、村に住む独り者の吾作が、隣村で酒をご馳走になって帰る途中、松の枝からぱぁっと明るい満月が出てきた。あまりの美しさにみとれていると、村人たちも松の木の下に集まってきて、みんな口々に月を褒めたたえた。翌日も美しい満月が出たので、大勢の村人たちが松の木の下に集まって、貧しいながらもおいしく食事をとったり、楽しく歌ったりして過ごした。
夜も更けて、村人たちはみな家に帰ったが吾作がまだ月を眺めていると、そのうち雨が降りはじめた。どんどんひどく降る雨の中、それでも満月は煌々と輝き、不思議に思いながらも吾作も家に帰ることにした。その後の数日間は、どうしたことか美しい月は出なかった。
心待ちにしていたある夜、久しぶりに美しい満月が輝いた。吾作が喜んでうっとりと眺めていると、雲の切れ目からもう一つの半欠けの月が顔を出した。驚いた吾作が声をあげると、満月はあわてて松の枝の中に引っ込んだ。狸か狐の仕業だろうと考えた吾作は、松の木の満月に声をかけた。「おーい、満月の方がよっぽど綺麗だぞー、もっと上だったぞー下だぞー」等とからかっているうちに、狸がドサッと木から落ちてきた。
吾作は、頭にタンコブを作った狸を手当てしてやり、これからも美しい満月を出し続けてくれるようにお願いした。狸は喜んで、毎晩美しい満月を出してあげた。そして、この松の木の枝を「月見の枝」とよぶようになった。
昔ある村に重兵衛という男がいて、町に買い物に出かけようと朝早く家を出ました。途中の山道にさしかかると、茂みの中で狐が何やら熱心に土を掘っていました。
重兵衛は、狐を驚かしてやろうと息をひそめて近づき、突然に大声を出しました。すると狐は飛びあがって驚いて、坂道をゴロゴロと転がって崖下の深い淵へ落ちていきました。その様子を見た重兵衛は、大笑いしました。
楽しい気
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昔ある村に重兵衛という男がいて、町に買い物に出かけようと朝早く家を出ました。途中の山道にさしかかると、茂みの中で狐が何やら熱心に土を掘っていました。
重兵衛は、狐を驚かしてやろうと息をひそめて近づき、突然に大声を出しました。すると狐は飛びあがって驚いて、坂道をゴロゴロと転がって崖下の深い淵へ落ちていきました。その様子を見た重兵衛は、大笑いしました。
楽しい気分で町へ向かった重兵衛は、雪の時期に備えて必要な買い物をすませ、お昼頃には帰路につきました。日暮れまでには村に戻れるはずが、山道にさしかかった頃にはもうすっかり日が暮れてしまいました。はて困ったと真っ暗やみの中手探りで歩いていると、重兵衛の目の前に山小屋らしき家がありました。
提灯でも借りようと家に立ち寄ると、薄暗い囲炉裏ばたにお婆さんが一人で座っていました。いろいろ話しかけてもうんともすんとも応えないお婆さんに、重兵衛はとりあえず今晩泊めてもらう事にしました。一人で勝手にしゃべり続ける重兵衛に全く反応しないお婆さんでしたが、何を思いついたか大きな包丁を研ぎはじめました。
何やら気味悪くなってきた重兵衛は、冷や汗を垂らしながらただ息をひそめて座っていました。すると、お婆さんは突然「ベロベロベロ、バァ~!」と大声を出しました。びっくりして小屋から飛び出した重兵衛は、坂道を転がり落ちて崖下の深い淵へ落ちていきました。
このお婆さんは今朝の狐が化けたもので、仕返しに重兵衛を同じ目に合わせたのでした。重兵衛はようよう淵から這い出してずぶ濡れになって村へ戻りましたが、雪に備えた買い物は全て失ってしまいました。面白がってめったに狐など驚かすものではない、というお話じゃ。
岩手県の大槌あたりのお話です。
ある村の若者が、町へ行く途中で大槌川の橋の上で、一人の婆さまから呼び止められました。婆さまが「病気の娘の為に町で薬を買ってきてほしい」というので、若者は言われた通りにしてあげました。
薬を受け取った婆さまは「是非、家に寄って下さい」というので、若者はちょっと興味がわいて婆さまの後をついて行くことにしました。すると、神社の境内に
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岩手県の大槌あたりのお話です。
ある村の若者が、町へ行く途中で大槌川の橋の上で、一人の婆さまから呼び止められました。婆さまが「病気の娘の為に町で薬を買ってきてほしい」というので、若者は言われた通りにしてあげました。
薬を受け取った婆さまは「是非、家に寄って下さい」というので、若者はちょっと興味がわいて婆さまの後をついて行くことにしました。すると、神社の境内にある大きな岩の中が婆さまの家で、そこには美しい娘が布団で寝ていました。
娘は起き上がって薬のお礼を言い、若者をいろいろともてなしてくれました。やがて若者は、娘の美しさに惹かれ、毎晩娘の岩屋へ通うようになりました。
ある日、若者がいつものように岩屋へ行くと、娘は泣いていました。婆さまは「実は私たちはキツネです、もう二度と来てはいけません」と打ち明けました。若者は衝撃の事実に茫然として、岩屋を出ました。
しばらくの間、ぼんやり歩いていた若者はハッと足を止め、娘がキツネであろうと離れることはできない、と考え直し、もと来た道を一目散にかけて岩屋に戻りました。しかし不思議なことに、あったはずの岩屋の入り口が見当たらず、ただ大きな岩があるだけでした。それっきり若者は娘と会う事はなく、神社の近くでキツネを見る事もありませんでした。
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