Makeover! Dramatic Before & After

創業100年の染物工場を営む家。1階の工場から屋上の干し場まで12ｍもある危険な階段は、緩やかな傾斜と長さに変わり、反物を挟んだ匠特製のガラスを使った手摺りの意匠が施された。1階に仕事場を設けることで身体への負担を和らげ、来客を迎える事務所スペースには引き出し式番頭台などからくり家具を設置。また2階は明るくゆとりのある生活スペースへと変貌を遂げた。

袋小路に立地したわずか9坪の家。匠は壁に大きな明り取りの穴を開け、吹き抜けの階段にする事で暗さを解消。孫たちが集まる事の出来る広いリビングダイニングと、そこに一続きのウッドデッキが設けられ、キッチンの下には愛犬の小屋に当たるスペースまで確保。また、客間の畳ベッドは鍼の治療用の機械などを収納出来る匠特製の仕掛けが施され、穏やかな老後を過ごせるリフォームが完成した。

自宅で理髪店を営む家。店舗と住居スペースに区切りがなかった１Fに、店舗の入口とは別に、家族専用の玄関を設け、住居スペースを2階に移す事で気まずさを解消。また店舗の広さを考慮し、小物収納とクローゼットを兼ねた匠特製の三面一体型の鏡を設置。狭さを感じさせない機能的な店舗スペースが完成した。

築８０年５軒長屋の端に建つ家。減築した北側１階に依頼者希望の駐車場を設け、その上に造られた広いウッドデッキから自然の光が取り込まれ、日中でも真っ暗だった室内は、快適な空間へ生まれ変った。またエレクトーンやアナウンスの練習をする二人の娘の為の子供部屋は、壁が防音効果を持つ有孔ボードによって仕切られ、互いの音が気にならない工夫が施された。

コインランドリーにスペースを占拠された家。生活スペースを2階に移すことで、ロフト収納を設けた広いリビングダイニングを展開。そのロフトに上がる為、階段機能を持つ匠特製のキッチン収納が設置された。また、店舗を縮小した1階に新たに造られた夫婦の寝室は、可動式間仕切りにより、子供の成長とともに間取りが変化する工夫が施され、限られた空間がゆとりある空間へ見事に生まれ変わった。

元鮮魚店だった家。おにぎり屋さんを開きたいというおばあちゃんの希望から、1階に匠オリジナルのメニュー板が置かれた小さな店舗が誕生し、一角にはイートインスペースが設けられた。店舗奥の生活空間には、風や光を取り込む全開放型の窓が設置され、自由にレイアウト出来るスノコ状の収納を展開。また、おばあちゃんの趣味の着物を眼でも楽しめる特製の和服収納も作られた。

創業100年の老舗甘味屋の家。1階の広い店舗に比べ、2階の生活空間は極端に狭く、家族がくつろぐスペースは皆無。木の特製を熟知する匠は、縮小した1階店舗に古材を再利用し、建物の歴史を表現。生活空間には、安らぎを与える家族専用の食堂が新たに造られた。また、プレハブが撤去された屋上には、植物庭園が広がる癒しのウッドデッキが設置された。

高齢の夫婦が二人で暮らす家。匠は各階の邪魔なものを撤去し、光と風の通りにとなる吹き抜けを作成。それぞれ熱心な趣味を持つ夫婦は、自宅を「コミュニティーの場へ」と願い、1階には大人数に対応できる匠特製の2層の可動式ベンチを設置した広いバリアフリーの空間が展開された。夫婦の生活空間となる2階への階段には滑り止めと光を留める役目となるアクリル棒を埋め込み、センサーで光が昇降する仕掛けが施された。

元時計店だった家。匠は、長さ２７メートルの細長い家の中央に陽だまりを作り、隅々にまで光を届けた。腕時計の風防を使った障子窓は幼い孫たちが、小さな光の粒を捕まえて遊ぶことも出来る遊び心いっぱいの逸品。祖母・祖父の寝室には、文字盤を使った照明パネルのスイッチが作られた。

６坪に二世帯、家族７人が住む家。匠は、空間を広げるために天井の下地と鉄骨の隙間をなくし、天井の高さを確保した。混雑していた洗面所は間仕切りスライド収納を取りつけることによって解決。奥にスライドさせ中央の収納を引き出せば脱衣所にも変わる機能をもたせた。

わずか８坪に家族５人で住んでいる家。匠は、２０センチ外に張り出した出窓を作ることによって、２間の幅に玄関・廊下・階段・作業スペース・キッチンと５つの要素を取り入れ、ベットと収納棚を互い違いに配置する事によって２つの子供部屋ができた。

らーめん屋を営む家。間口１７メートルに対し奥行き３メートルという横長な家。階段は、向きを変えて、昇りやすくなり、生活スペースも確保された。外観には、ちぢれ麺をイメージした波型の角材を貼り付けることによって、デザイン性意外にも強い日差しを凹凸の部分で遮り、和らげた。

ドイツ人と日本人の夫婦が住もうとしている、築１００年の古民家。匠は、一切断熱されていない床には、水の対流と蓄熱を利用した床暖房を設置、壁・天井にも徹底的に断熱が施された。また、抜けない柱を利用したキッチンカウンターには、ビールサーバーを取り付けるなど、機能性と遊び心のあるキッチンを完成させた。

元質屋を営んでいた築１００年の土蔵造りの家。匠は、土台にヒノキを使うなど、防虫・防湿効果を高め、今までなかった床・壁・天井に断熱材を敷き詰めた。さらに、崩壊寸前のなまこ壁はビスで頑丈に固定し修復させ、土蔵の扉は玄関正面にインテリアとして設置した。

貸本屋を営む家。匠は、壁の歪みというウイークポイントを逆手に取り、既存の壁の内側に構造補強を兼ねた巨大な壁面収納を作り上げた。 高さ２７０センチ、奥行き８３センチ、幅２０センチのこの収納は、２万冊にも及ぶ本をタイトル別に収納することができる。一番下の棚には土間からの湿気から守るために炭を置いた。

古い四軒長屋の家。匠は、老朽化が進み、倒壊寸前の危機にあった長屋全体の構造補強を施した。 天井高約１６０センチだった１階を、ステップフロアにする事で開放的な空間にし、真っ暗だった浴室は、トップライトの明かりを取り込める快適な場所に設置した。枯れ井戸のあった裏口には、コミュニティスペースを作り上げた。

岩手県という寒さの厳しい土地でありながら、断熱材が一切なく、壁を薄いトタン板のみで囲われている家。コンクリート剥き出しだった冷たい床には、土壌蓄熱式の床暖房が敷設された。さらに、大量の帆立貝の殻を細かく砕き、防犯対策も兼ねて、家の周囲に敷き詰めた。

おばあちゃんが一人で暮らす家。戦災によって焼け焦げ、痛んでいた梁は撤去され、そこに新たな骨組みが出来上がった。匠は、ガラス瓦を用いた天窓や、ワーロン紙を使った開閉可能な天井を作って、明るく温かい家へと変身させた。また、表具師だった依頼者の夫が書いた掛け軸を美しく飾りつける、ギャラリーを完成させた。

６０坪を超える大きな庭。広い敷地には、今まで存在していなかった駐車スペースが作られた。四季折々の花が迎える門柱には、亡くなったおじいちゃんが大切にしていた「紅しだれ」の枝で作られた額縁の中におばあちゃんの作った押し花が飾られた。 庭の中心には、ボウリングの球が目を引く、ユニークなデザインの水場が誕生した。

"6坪の単身者用のアパートを3つ繋げて暮らす家。 匠は、解体した天井の高さギリギリに骨組みを組み、横に広げる事のできない構造を、 高さを広げることによってゆとりあるスペースに生まれ変わらせた。 ３人の子供部屋には、部屋のレイアウトを自由に楽しめる水道管鉄パイプを使用した、 匠特性の壁面収納が作られた。"

"藍染屋を営む家。 藍染工房とその隣にある廃屋同然だった倉庫を、つなぎ作業場兼住居スペースを完成させた。 長年使用していた４メートル以上もある作業台、新たな作業台を照らす照明に再利用。 さらに、両親の寝室には立ち仕事の疲れを癒す足湯が作られた。"

"おばあちゃんから受け継いだ建坪がたった9坪しかない狭小住宅。 この家の最大の問題は家の中にお風呂がなく、家族は家の中で服を脱ぎ裸のままで裏庭に置かれた１畳にも満たない簡易式のお風呂に入らなければなりませんでした。 まず匠は今にも崩れ落ちそうだったこの家を鉄筋補強のおよそ５倍の強度を保つという “アラミド繊維”を使い、構造的に頑丈にした。 また四方を隙間なく住宅に囲まれ太陽に見放されていたこの家に 屋根の形を変えることで大きな光の入り口を設け、 かつて１階にあった暗い台所とダイニングスペースを暖かな陽の光が降り注ぐ２階へ移した。 またさらに町屋風の通り土間を通すことによって、人と風の動線まで作り出した"

"親子三代で、リンゴ農家を営む築７０年の古民家。 雪国の厳しい寒さから守るため、家中の床下に鉄のパイプを張りめぐらせた 温風式の床暖房を設置。また、熱反射式発泡断熱材を用いた外断熱で、 熱効率の良い家を完成させた。 お風呂には、地元名産の十和田石を使い、マイナスイオンを発生させる泡風呂の機能まで兼ね備えた。 そして「曳き舞」という伝統的な手法で、家を南向きに９０度回転させることで、 地盤が沈みこむ原因となっていた地下の水路を避け、太陽の光が降り注ぐ明るい家へと変えた。"

かつて、酒屋兼立ち飲み屋を営んでいた、古い木造長屋の家。 老朽化がひどく、倒壊の危機にあった酒屋の倉庫は取り壊し、南側の土地には浴室が増築され、 さらに緑豊かな庭と広いウッドデッキが完成しました。 そして、酒屋の倉庫に眠っていた景品用のウィスキーグラスが照明として再利用され、 さらに、立ち飲み屋で使われていたカウンターは、システムキッチンへと姿を変えた。

"細い路地の奥に建つ１０坪ほどしかない小さな家。 変性ポリマーと呼ばれる断熱材で、家全体を覆いつくし完璧な防寒対策が施された。 右足の不自由なご主人が使いやすいように、浴槽を低くして安全の為の手すりが取り付けられた。 急な階段のせいで上れなかった２階は、南向きの窓を大きく広げることで暖かな日の光を 部屋一杯に導きいれ、ベランダへも楽に出入りできるようになった。"

"建坪わずか１２坪足らずの窮屈な家で親子５人が暮らす家。 かつて水田地帯だった為、地盤がゆるく湿った土地に建つこの家の床下には、 コンクリートの土間が打たれ、さらにその上に調湿効果の高い珪藻土を塗り、 万全な湿気対策が施された。 周囲を３階建ての住宅に囲まれているため、日中でも陽射しの届かなかったベランダには、濡れて重い洗濯物を、陽の当たる屋根の上にまで軽々と引き上げることのできる昇降式の物干しシステムが設置された。"

"１世帯分が４畳半ふた間しかない元アパートの２世帯をつなげ、親子４人で暮らす家。 １階が車庫のため鋭い牙を剥き出しているかのような危険なコンクリートの階段を家の外へと 突き出していたかつての玄関は、見上げるほどの高さにあった扉が低い位置へと下ろされ、 誰も怪我することのない安全な玄関へと生まれ変わった。 古びた外観はモダンなデザインへと一新。２階の居住スペースへ続く崖のような階段も姿を消した。 かつて、裸のままのユニットバスが無理矢理押し込まれその狭さを一層増していた２階の台所は、 大容量の収納も確保され、明るい陽射しに照らされた広々としたキッチンダイニングへと変身した。"