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Temporada 2021
都心から電車で1時間…東京・青梅にリヤカーでシフォンケーキを売る風変わりな夫婦がいる。久保田哲さん(49)と妻のかおりさん(44)。
哲さんが引くリヤカーは、ルートは決まっておらず、まさに神出鬼没。「幻のケーキ屋」とも呼ばれ、SNSでも話題の人気店だ。
夫婦がケーキ店を始めるまでの経緯も風変わりだった。IT企業に勤める上司と部下だった2人が結婚したのは16年前。
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都心から電車で1時間…東京・青梅にリヤカーでシフォンケーキを売る風変わりな夫婦がいる。久保田哲さん(49)と妻のかおりさん(44)。
哲さんが引くリヤカーは、ルートは決まっておらず、まさに神出鬼没。「幻のケーキ屋」とも呼ばれ、SNSでも話題の人気店だ。
夫婦がケーキ店を始めるまでの経緯も風変わりだった。IT企業に勤める上司と部下だった2人が結婚したのは16年前。幸せで、平穏な日々…そんな生活に異変が起きたのは、夫婦になって5年後のこと。会社の人間関係に悩んだ哲さんが、うつ病になったのだ。休職、そして退職…それまでの順風満帆な夫婦の生活は一変した。
絶望の中で出会ったのが、かおりさんの母が焼いたシフォンケーキ。そのおいしさに、哲さんは「これを売って生きていこう」と決意。リヤカーを選んだのは、歩くことが病気の回復に繋がること、人に会うことがつらくなったら逃げられる…というのが理由だった。
夫婦でケーキを焼き、売り始めて10年、おいしいと評判のケーキと穏やかな人柄で人気になった店を、試練が襲う。新型コロナウイルスによる影響で、人々は外出を控え、活気が失われていく町…このままでは、ケーキ店を続けることができなくなってしまう。この困難を乗り越えるために、夫婦が動き出す…
順風満帆だった歩みから一転、大きな挫折を味わい、高校を中退した若者たちが集まる場所がある…
18歳の恭平は、幼い頃から野球一筋、プロ野球選手になることを夢見てきた。高校は甲子園に出るため他県の強豪校に進学。両親も息子の夢が現実になると信じていた。
しかし、高校で待っていたのは部内の陰湿な“いじめ”。恭平は退部に追い込まれ、結局、高校も中退。人生の目標を見失ってし
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順風満帆だった歩みから一転、大きな挫折を味わい、高校を中退した若者たちが集まる場所がある…
18歳の恭平は、幼い頃から野球一筋、プロ野球選手になることを夢見てきた。高校は甲子園に出るため他県の強豪校に進学。両親も息子の夢が現実になると信じていた。
しかし、高校で待っていたのは部内の陰湿な“いじめ”。恭平は退部に追い込まれ、結局、高校も中退。人生の目標を見失ってしまう…
そんな恭平のために、母が毎朝5時から握るのは、特大おにぎり。高校を中退した恭平には今、毎朝、通う場所があるのだ…
「もう一度、野球がやりたい」「野球で夢をかなえたい」様々な事情で一度は夢破れた者たちばかりが集う野球チーム「BBCスカイホークス」。ここは、大好きな野球を楽しむ場所ではない。再び「野球」を通じて、自らの人生を切り拓くために闘う場所なのだ。プロ野球選手を目指す恭平の闘いが、再び始まる…
2020年、新チームのキャプテンに任命されたのは、群馬からやってきた17歳の成覇(じょうは)。彼もこのチームで再起を目指す一人だ。
甲子園を目指す強豪校でレギュラーになりながらも、校内でトラブルを起こし、高校中退を余儀なくされた。成覇の目標は、通信制で高卒資格を取り、大学で野球を続けること。
思いもよらぬ大きな挫折で夢破れた若者たち…その時、親はどうするのか。再び「野球」に打ち込み、人生を切り拓こうとする若者と家族の1年を追った…
男たちの“秘密の楽園”…とは、昔の話。いまや客席に若い女性たちの姿も目立つ「ストリップ劇場」。そのステージに立つ、国内最高齢といわれるレジェンドがいる…
星愛美、53歳。年間を通して全国のストリップ劇場を巡業しているストリッパーの中で、日本では最高齢といわれる。彼女のステージは、若い踊り子も圧倒されるほどエネルギッシュで、迫力に満ちている。普通なら、引退しているは
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男たちの“秘密の楽園”…とは、昔の話。いまや客席に若い女性たちの姿も目立つ「ストリップ劇場」。そのステージに立つ、国内最高齢といわれるレジェンドがいる…
星愛美、53歳。年間を通して全国のストリップ劇場を巡業しているストリッパーの中で、日本では最高齢といわれる。彼女のステージは、若い踊り子も圧倒されるほどエネルギッシュで、迫力に満ちている。普通なら、引退しているはずの年齢である彼女は、なぜステージに立ち続けるのか…
10代で落ちこぼれ、社会に反発していた少女はやがて、AV女優、ストリッパー、ホステスなどの職業を転々とするうちに、がんを患い7年もの闘病生活。再び働ける体になった時に、再び選んだ仕事がストリッパーの道だった。
そんな彼女が魂を込めたステージは男性だけでなく、若い女性をも魅了する。見ていると「幸せになる」…いつしか、愛美が出演する全国のストリップ劇場を追いかけ愛美をサポートする「星組」というファンのグループもできた。
愛美は、ファンのためにステージに立ち続けたいとは思うものの、年齢による衰えや股関節の激痛、新型コロナへの恐怖などで限界を感じ、引退すべきか苦悩する。しかし、それでも愛美には、ストリッパーを辞めない深いわけがあった…
入社すれば、ケータイも恋愛も、酒もタバコも禁止。さらに男女の区別なく、みんな丸刈り…一流の家具職人を目指し、住み込みでの修行生活。神奈川・横浜市にある家具製作会社「秋山木工」は、令和となった今でも、いわゆる「丁稚制度」を続けている会社だ。
2017年の春。私たちは、自ら「丁稚」の世界に飛び込む4人の若者と出会った…彼らにはそれぞれ「ここで修行する理由」がある。
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入社すれば、ケータイも恋愛も、酒もタバコも禁止。さらに男女の区別なく、みんな丸刈り…一流の家具職人を目指し、住み込みでの修行生活。神奈川・横浜市にある家具製作会社「秋山木工」は、令和となった今でも、いわゆる「丁稚制度」を続けている会社だ。
2017年の春。私たちは、自ら「丁稚」の世界に飛び込む4人の若者と出会った…彼らにはそれぞれ「ここで修行する理由」がある。
京都大学に在学中に引きこもりになった内藤くん(23)は、自分を変えるために大学を中退し、秋山木工の門を叩く。久保田くん(18)は、技と心を磨き一流の職人となるためにやって来た。初めて作る家具は、女手一つで自分を育ててくれた母親にプレゼントしたいと語る。茨城県から来た佐藤くん(17)は、糖尿病を抱えながら職人を目指す。加藤くん(22)は、京都で8代続く造園会社の後継ぎ。職人たちを率いるリーダーとなるべく、人間性を磨きにここへ来た。
彼らを待ち受ける5年間の修行生活。入社初日から、社長に怒鳴られ、厳しい職人の世界を目の当たりにし、家族から送られて来た手紙に涙する…時にぶつかり合う、年齢も境遇も異なる同期の4人。「本当に職人になれるのか」「この世界でやっていけるのか」…悩んだ末に、会社を去っていく者も…
一流の家具職人を目指し、丁稚の道を選んだ若者たちの4年間を追った。
入社すれば、ケータイも恋愛も、酒もタバコも禁止。さらに男女の区別なく、みんな丸刈り…一流の家具職人を目指し、住み込みでの修行生活。神奈川・横浜市にある家具製作会社「秋山木工」は、令和となった今でも、いわゆる「丁稚制度」を続けている会社だ。
2017年の春。私たちは、自ら「丁稚」の世界に飛び込む4人の若者と出会った…
京都大学に在学中に引きこもりになった内藤くん(
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入社すれば、ケータイも恋愛も、酒もタバコも禁止。さらに男女の区別なく、みんな丸刈り…一流の家具職人を目指し、住み込みでの修行生活。神奈川・横浜市にある家具製作会社「秋山木工」は、令和となった今でも、いわゆる「丁稚制度」を続けている会社だ。
2017年の春。私たちは、自ら「丁稚」の世界に飛び込む4人の若者と出会った…
京都大学に在学中に引きこもりになった内藤くん(23)は、自分を変えるために大学を中退し、秋山木工の門を叩く。久保田くん(18)は、技と心を磨き一流の職人となるためにやって来た。初めて作る家具は、女手一つで自分を育ててくれた母親にプレゼントしたいと語る。茨城県から来た佐藤くん(17)は、糖尿病を抱えながら職人を目指す。加藤くん(22)は、京都で8代続く造園会社の後継ぎ。職人たちを率いるリーダーとなるべく、人間性を磨きにここへ来た。
入社して1年半、また一人、秋山木工を去っていく丁稚が…年下ながらリーダー格だった久保田くんだった。手作り家具の将来に不安を感じたのだ。
残された3人は「手作りの技」の誇りをかけて、新たな挑戦を始める。若手職人の日本一を決める技能五輪全国大会への挑戦。ただし、23歳以下という年齢制限のため、出場できるのは佐藤くんだけ。持病を抱える佐藤くんが、3人の代表として大会に挑むのだが…
一流の家具職人を目指し、丁稚の道を選んだ若者たちの4年間を追った。
今、子供たちの憧れの職業となっている「声優」。『鬼滅の刃』の大ヒットもあり、その人気に拍車がかかる中、多くの若者たちがプロの声優を目指し、養成所や専門学校へ通い「輝ける未来」を目指す日々を送っている…
30歳になったことを機に、会社を辞め、大阪から上京したカナコさん(30)は、大手声優養成所の研修生。東京での生活は失業保険を頼りに友人とルームシェアをしながら夢を追
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今、子供たちの憧れの職業となっている「声優」。『鬼滅の刃』の大ヒットもあり、その人気に拍車がかかる中、多くの若者たちがプロの声優を目指し、養成所や専門学校へ通い「輝ける未来」を目指す日々を送っている…
30歳になったことを機に、会社を辞め、大阪から上京したカナコさん(30)は、大手声優養成所の研修生。東京での生活は失業保険を頼りに友人とルームシェアをしながら夢を追っている。まずは最初の関門。約200人から15人に絞り込まれる選抜試験に勝ち残ることを目指すのだが…
同じ研修生のせろ里さん(22)もプロの声優になりたい一人。去年の春、大学を卒業し、内定していた就職先を蹴って鹿児島県から上京。声優の卵たちが集まる「声優シェアハウス」に暮らすのだが、現実は厳しく、昼夜3つのアルバイトを掛け持ちながら、カラオケボックスで発声練習に励む日々…
そんな2人に立ちはだかる最初の壁、入所して3カ月後の選抜試験。果たして2人は生き残ることができるのか…夢を追う2人の女性の上京物語を見つめた…
東日本大震災からまもなく10年。
あの日に起きたこと、人々を襲った悲しみ、苦しみ、失ったものを「忘れてはいけない」…そんな思いから、フジテレビでは「わすれない」と冠したドキュメンタリーを、被災者のその後や津波の検証など20本以上放送してきた。
今回は、宮城と福島で、家族や仲間、故郷を失った2人の少年と少女が歩んできた10年を、2週にわたりつづる…
「もう取材は
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東日本大震災からまもなく10年。
あの日に起きたこと、人々を襲った悲しみ、苦しみ、失ったものを「忘れてはいけない」…そんな思いから、フジテレビでは「わすれない」と冠したドキュメンタリーを、被災者のその後や津波の検証など20本以上放送してきた。
今回は、宮城と福島で、家族や仲間、故郷を失った2人の少年と少女が歩んできた10年を、2週にわたりつづる…
「もう取材はこれで…」そう口を開いたのは、石巻・大川小の「てっちゃん」、只野哲也さん。21歳になった哲也は、目標を失って大学も中退、一人悩んでいた。
全校児童の約7割、74人の幼い命が津波で犠牲になった大川小学校。多くの仲間と最愛の母・妹・祖父を失いながら生き残った哲也は、以来「奇跡の子」として多くのメディアに取り上げられ続けた。
今回、10年の歩みを振り返る“旅”で、初めて明かしてくれた本当の思いとは…
もう一人は、あの日、卒業式を間近に控えていた小学6年生の島絵理奈さん。友達にサヨナラも言えないまま始まった避難生活。放射能から逃れ、福島と埼玉で引越しを繰り返す絵理奈。一時帰宅で目の当たりにした変わり果てた故郷。雑草に覆われ朽ちた家を見て絵理奈は言葉を失う。「もう帰れない」そう思わずにはいられない現実…
22歳になった絵理奈が案内してくれたのは、大好きな故郷の思い出の地、そして彼女自身も心を揺さぶられた場所。そこで語ってくれた「10年」の思いとは…
東日本大震災から丸10年。
あの日に起きたこと、人々を襲った悲しみと苦しみ、失ったものを、「忘れてはいけない」という思いで追い続けているドキュメンタリーシリーズ「わすれない」。今回つづるのは、家族や仲間、故郷を失った少年と少女が歩んできた10年。先週に続く<後編>をお送りする。
「もう取材はこれで…」そう口を開いたのは、石巻・大川小の「てっちゃん」、21歳になっ
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東日本大震災から丸10年。
あの日に起きたこと、人々を襲った悲しみと苦しみ、失ったものを、「忘れてはいけない」という思いで追い続けているドキュメンタリーシリーズ「わすれない」。今回つづるのは、家族や仲間、故郷を失った少年と少女が歩んできた10年。先週に続く<後編>をお送りする。
「もう取材はこれで…」そう口を開いたのは、石巻・大川小の「てっちゃん」、21歳になった只野哲也さん。全校児童の約7割、74人の幼い命が津波で犠牲になった大川小学校で、多くの仲間と最愛の母・妹・祖父を失いながら奇跡的に助かった彼の10年…向けられるたくさんのカメラとマイク。人々に注目され続け、一挙手一投足までをメディアに取り上げられる日々。そんな哲也は今、苦しみの中にいる。明かされたのは、警察官になるという目標を失い、大学も中退したという事実…
私たちは、そんな彼が歩み、背負ってきた10年を巡る“旅”に出る。そして、初めて語ってくれたのは「このままだと生きているようで生きていないような…」という苦悩だった。
「これからは、誰かのためじゃなく自分のために時間を使いたい。だからもう取材はこれで…」打ち明けてくれた彼の本心。その言葉をあとに、私たちは哲也のもとを離れた。
あれから10年の3月11日をてっちゃんは、どんな気持ちで迎えたのか…
2019年9月、新型コロナウイルスが来る前の小学校…ピカピカの1年生の教室。
担任は、社会人になってまだ半年の新米教師、橘川先生(23歳)。
ただでさえ大変な教師1年目に担任まで…そんな新米先生のクラスの中に、授業についていけず、クラスにもなじめないひとりの女の子がいた。中国からやってきた小さな留学生、ナイヒちゃん(7歳)。入学から半年が過ぎても、日本語が分からない
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2019年9月、新型コロナウイルスが来る前の小学校…ピカピカの1年生の教室。
担任は、社会人になってまだ半年の新米教師、橘川先生(23歳)。
ただでさえ大変な教師1年目に担任まで…そんな新米先生のクラスの中に、授業についていけず、クラスにもなじめないひとりの女の子がいた。中国からやってきた小さな留学生、ナイヒちゃん(7歳)。入学から半年が過ぎても、日本語が分からない…そのため、友達もできず、クラスの中で孤立していた。
「ナイヒちゃんに楽しい学校生活を送らせてあげたい…」新米先生は試行錯誤の日々。「日本で自分の店を持ちたい」という母親と共に中国からやってきたナイヒちゃんは、忙しい母親に「甘えたい…」と涙する日も。母親も「日本語ができなく宿題もできないナイヒの姿を思い出すと泣きたくなる」と涙で語る。
2学期後半、新米先生とナイヒちゃんにとって大きな試練となる「学芸会」。自信がなく日本語を口にするのが怖いナイヒちゃんに3つのセリフが割り当てられた。「声が出ない」ナイヒちゃんを全力でサポートする新米先生。果たして学芸会の行方は…
心を通わせ、共に成長しようとする“ふたりの1年生”。そんな中、世界を襲った新型コロナ。学校は閉鎖されてしまう…
新米先生と海の向こうから来た小さな女の子の2年間の心の交流を見つめた…
春…夢と希望を抱いて故郷を旅立ち、東京を目指す若者たち。
2020年5月、新型コロナの影響でなかなか上京できない一人の青年がいた。
製紙工場の煙突が立ち並ぶ町、北海道・苫小牧市から料理人を目指し上京する、18歳の一摩(かずま)。就職先は、かつて「料理の鉄人」にも出演した洋食の巨匠・大宮勝雄シェフ(70)が経営する有名店「レストラン大宮」だ。
そんな一流の店に、
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春…夢と希望を抱いて故郷を旅立ち、東京を目指す若者たち。
2020年5月、新型コロナの影響でなかなか上京できない一人の青年がいた。
製紙工場の煙突が立ち並ぶ町、北海道・苫小牧市から料理人を目指し上京する、18歳の一摩(かずま)。就職先は、かつて「料理の鉄人」にも出演した洋食の巨匠・大宮勝雄シェフ(70)が経営する有名店「レストラン大宮」だ。
そんな一流の店に、料理を学んだ経験のない一摩が入れた理由…それは祖父の美智男さん(63)にあった。両親が離婚し、父とも死別した一摩は、幼い頃から祖父母に育てられてきた。祖父・美智男さんは、若い頃、東京の伝説的なフランス料理店で活躍。その美智男さんと修業時代を共にしたのが、大宮シェフだったのだ。
がんを患い、料理の世界を引退、療養生活を送っている美智男さんは、大切に育ててきた孫をかつての盟友・大宮シェフに預けることを決めたのだ。
そんな二人の思いを背負い、上京した一摩。大宮シェフや先輩たちは、温かく迎え入れてくれたものの…
生まれて初めて見る東京、初めての職場、初めての料理…何もかもが初めての新生活に、初日から完全に飲み込まれてしまった一摩は、思いも寄らぬ行動に出る…
故郷から遠く離れたスカイツリーのふもとで、夢と現実の狭間でもがく、18歳の青年の上京物語を追った…
春…夢と希望を抱いて故郷を旅立ち、東京を目指す若者たち。
2020年6月、製紙工場の煙突が立ち並ぶ町、北海道・苫小牧市から料理人を目指し上京した18歳の一摩(かずま)。就職先は、かつて「料理の鉄人」にも出演した洋食の巨匠・大宮勝雄シェフ(70)が経営する有名店「レストラン大宮」だ。
離婚、死別により両親がいない一摩を、我が子同然に育ててきたのが、祖父・美智男さん
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春…夢と希望を抱いて故郷を旅立ち、東京を目指す若者たち。
2020年6月、製紙工場の煙突が立ち並ぶ町、北海道・苫小牧市から料理人を目指し上京した18歳の一摩(かずま)。就職先は、かつて「料理の鉄人」にも出演した洋食の巨匠・大宮勝雄シェフ(70)が経営する有名店「レストラン大宮」だ。
離婚、死別により両親がいない一摩を、我が子同然に育ててきたのが、祖父・美智男さん(63)と祖母・静子さん。美智男さんはかつて、東京の伝説的なフランス料理店で活躍してきた。修業時代に苦楽を共にしたのが大宮シェフ。かつての盟友に孫の一摩を預けることにしたのだ。
こうして東京の一流店で、料理人修業をスタートさせた一摩。憧れの大宮シェフや、厳しくも面倒見の良い先輩たちに囲まれながら、仕事を覚えようともがく日々。
しかし、初めて経験する料理人の世界、慣れない都会暮らしも加わり、次第に仕事を休みがちになっていく…そして、上京から約3カ月のある日、一摩からシェフに連絡が…「話があります」。
その頃、故郷・苫小牧では、一摩を送り出した美智男さんが、全身に転移したがんと闘っていた。医師には「余命はもって年内」と告げられていた祖父。
「一流の料理人になる」と祖父母に誓い、やってきた東京。そして、大好きな祖父。19歳になった一摩に「別れの時」が迫っていた…
1995年10月にスタートした『ザ・ノンフィクション』は4月18日(日)の放送で1000回目を迎える。26年にわたる放送の大きな節目にあたり、2週にわたって「放送1000回SP」を放送する。時代を生きる人々のありのままの姿を届けてきた番組の歴史を振り返りながら「『ザ・ノンフィクション』は何を描いてきたのか?」を検証していく特別企画。
阪神・淡路大震災やオウム真理教
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1995年10月にスタートした『ザ・ノンフィクション』は4月18日(日)の放送で1000回目を迎える。26年にわたる放送の大きな節目にあたり、2週にわたって「放送1000回SP」を放送する。時代を生きる人々のありのままの姿を届けてきた番組の歴史を振り返りながら「『ザ・ノンフィクション』は何を描いてきたのか?」を検証していく特別企画。
阪神・淡路大震災やオウム真理教で日本が激震する年に始まった番組は、今でこそ、市井の人々を取り上げる番組というイメージが強いが、1995年10月15日の記念すべき第一回放送の主人公は、野茂英雄さん。日本人メジャーリーガーの“パイオニア”となったアスリートの挑戦から『ザ・ノンフィクション』の歴史はスタートした。
折しも「平成の大不況」と呼ばれた時代。被写体は、苦しい時代を懸命に“生きる”人々へとシフトしていった。ホームレスの夫婦、うず高く積まれた段ボールをリヤカーに乗せて運ぶ人、借金にまみれて社会からドロップアウトしていく人…
そんな人々の背中を押すように、2003年に誕生したのが「生きてる。生きている。」のフレーズでおなじみの番組テーマ曲「サンサーラ」だ。
そして今回「放送1000回SP」の<語り>を担当するのは女優・宮﨑あおい。最初にこの番組のナレーションを読んだのは18歳の時。以来、最多の34回の放送を担当してきた彼女の<語り>とともに番組の軌跡をたどる…
今回の放送で1000回目を迎える『ザ・ノンフィクション』。四半世紀を超える長い歴史の中で『ザ・ノンフィクション』は一体、何を描いてきたのだろうか。
「後編」は、2011年の東日本大震災以降に放送された番組。ある日突然、大切な家や故郷、愛する人の命を奪われるという現実は、日本人の価値観を大きく変えた。「人生にとって本当に大切なものは何なのか…」日本中が悩み始めた時、
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今回の放送で1000回目を迎える『ザ・ノンフィクション』。四半世紀を超える長い歴史の中で『ザ・ノンフィクション』は一体、何を描いてきたのだろうか。
「後編」は、2011年の東日本大震災以降に放送された番組。ある日突然、大切な家や故郷、愛する人の命を奪われるという現実は、日本人の価値観を大きく変えた。「人生にとって本当に大切なものは何なのか…」日本中が悩み始めた時、番組が目を向けたのは「自分らしい生き方」を追い求める人々だった。超高学歴なのに「働かないで楽しく暮らす方法」を追求する人、生まれながらの性に違和感をおぼえ“本当の自分”を取り戻そうともがく人…『ザ・ノンフィクション』は、その時代時代を生きる人々の「心」を描き続けてきた。
そして、長寿番組だからこそ実現できる長期間にわたる映像記録も、『ザ・ノンフィクション』の大きな特徴である。17年にわたり、ダウン症の子供を持つ家族を記録した「ピュアにダンス」シリーズは、人間の成長と子供たちが持つ可能性を見つめ続けた。寺で共同生活をする熱血和尚と傷ついた子供たちを11年にわたり記録した「おじさん、ありがとう」は、国内外で数々の賞を受賞する感動作となった。
1000回目の放送で、最多となる36回目の<語り>を担当するのは女優・宮﨑あおい。数多くの作品に関わってきた彼女の<語り>とともに『ザ・ノンフィクション』の軌跡をたどる。
取材を始めたのは2019年秋。女性キャスト総勢50人。月の売り上げは1億円超え。
当時、銀座でもっとも勢いのあるクラブと言われていたのが「クラブNanae」。経営者である唐沢菜々江ママ(47)は銀座で働いて22年。銀座の伝統を守りながら、型にはまらない柔軟な手法で客足を伸ばし、開業1年で絶大な人気を誇るクラブに成長させたのだが…2020年春。その状況は一変する。新型コ
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取材を始めたのは2019年秋。女性キャスト総勢50人。月の売り上げは1億円超え。
当時、銀座でもっとも勢いのあるクラブと言われていたのが「クラブNanae」。経営者である唐沢菜々江ママ(47)は銀座で働いて22年。銀座の伝統を守りながら、型にはまらない柔軟な手法で客足を伸ばし、開業1年で絶大な人気を誇るクラブに成長させたのだが…2020年春。その状況は一変する。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で、菜々江ママは営業休止を強いられた。その厳しい現実を放送したのが2020年5月。カメラは菜々江ママの「それから」の1年を追い続けた…
緊急事態宣言が延長された結果、営業休止は2カ月半におよび、その間、店の収入は途絶え、月に2500万円以上の固定費が重くのしかかる。膨らみ続ける赤字…店を存続させるため金策に奔走するのだが、菜々江ママの体に異変が起きる…
ようやく、「クラブNanae」の営業が再開するものの「夜の銀座」は世間から敬遠され、コロナ以前に比べお客さんは激減。お金を稼ぐどころか「収入がない」と店を離れていくホステスや従業員たち。「銀座の一流」を誇りにしていた店は、大混乱に陥ってしまう。そして、追い討ちかけるように、2度目の緊急事態宣言の発令。終わりなきコロナ禍で、菜々江ママは、大きな決断を求められる…
誰もが経験したことのない事態の中、夜の銀座で生きる人々の苦悩の1年を追った。
2021年春…緊急事態宣言下の東京の街を走るタクシードライバーがいた。
恭子さん・45歳。6歳の一人娘を持つシングルマザーだ。彼女がタクシー業界に飛び込んだのは3年前。故郷・茨城の映画館で長年働いていた彼女が転職を決意したのは「離婚」が原因だった。当時2歳だった娘の将来を思い「もっと稼げる仕事」を探した結果、行き着いたのが「東京のタクシー運転手」だったのだ。深夜乗務が
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2021年春…緊急事態宣言下の東京の街を走るタクシードライバーがいた。
恭子さん・45歳。6歳の一人娘を持つシングルマザーだ。彼女がタクシー業界に飛び込んだのは3年前。故郷・茨城の映画館で長年働いていた彼女が転職を決意したのは「離婚」が原因だった。当時2歳だった娘の将来を思い「もっと稼げる仕事」を探した結果、行き着いたのが「東京のタクシー運転手」だったのだ。深夜乗務が基本となる仕事では、一人で子育てはできない。タクシー会社が運営する保育園に娘を預けながら、会社が借り上げた部屋に、70歳の母と3人で暮らす日々…
「娘の将来のために…」タクシー運転手へ転身し、収入を確実に増やしていった恭子さんだったが、2020年春…新型コロナが全てを変えてしまった。度重なる緊急事態宣言で、街からは人が消え、タクシー運転手の頼みの綱とも言える深夜の乗客も激減してしまったのだ。かつてない大打撃を受けているタクシー業界。恭子さんの月収も以前の半分以下になってしまう。持病を抱える母と暮らす彼女は、コロナに感染する不安とも常に背中合わせ。そんな最悪の2020年を終えて、コロナの終息を願い迎えた2021年は、2度目の緊急事態宣言の発令から始まった…そして4月、3度目の緊急事態宣言。
まったく終わりの見えないコロナ禍の中で、きょうもタクシーを走らせるシングルマザーの闘いを見つめた…
2021年春…緊急事態宣言下の東京の街を走るタクシードライバーがいた。
恭子さん・45歳。6歳の一人娘を持つシングルマザーだ。彼女がタクシー業界に飛び込んだのは3年前。故郷・茨城の映画館で長年働いていた彼女が転職を決意したのは「離婚」が原因だった。当時2歳だった娘の将来を思い「もっと稼げる仕事」を探した結果、行き着いたのが「東京のタクシー運転手」だったのだ。
と
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2021年春…緊急事態宣言下の東京の街を走るタクシードライバーがいた。
恭子さん・45歳。6歳の一人娘を持つシングルマザーだ。彼女がタクシー業界に飛び込んだのは3年前。故郷・茨城の映画館で長年働いていた彼女が転職を決意したのは「離婚」が原因だった。当時2歳だった娘の将来を思い「もっと稼げる仕事」を探した結果、行き着いたのが「東京のタクシー運転手」だったのだ。
ところがタクシー業界は、去年からのコロナ禍で倒産、廃業が相次ぎ、多くの運転手が去っていった…その一方で、新たにタクシーの世界に飛び込んでくる若者たちもいる。コロナ禍で就職先を失った人々が、やってくるのだ。150人が所属する会社で女性ドライバーは恭子さん一人。そこに2人の新人女性ドライバーが入社し、恭子さんが指導役を任されることになった。
25歳のちひろさん(仮名)は国立大学出身。コロナ禍で職を失い、30社以上も面接を受け、やっと入れたのがタクシー会社。23歳の直子さん(仮名)は、一流店で働いていた元・料理人。仕事での挫折を機に、タクシー業界の門を叩いた。
希望を胸にタクシードライバーとして走り出す2人の女性。しかし、街に溢れるのは「空車」のタクシーの列。緊急事態宣言で夜の街からは客の姿は消えていった…かつてない苦境に立たされる中で、東京の街を走り続ける3人の女性タクシードライバーの生き様をカメラは追った。
東京・六本木。華やかなスポットライトの下で踊るのは、ショーダンサーのミレイ(20歳)。ショー以外の時間は接客をするのだが、実は彼女は、お酒も接客も苦手。それでもミレイには六本木のステージに立つ理由があった。自らの夢を叶えるために…
2020年秋、コロナ禍の東京に、ミレイは母の反対を押し切り、故郷・熊本から上京。女手一つで自分を育ててくれた母との別れ。必死に涙をこら
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東京・六本木。華やかなスポットライトの下で踊るのは、ショーダンサーのミレイ(20歳)。ショー以外の時間は接客をするのだが、実は彼女は、お酒も接客も苦手。それでもミレイには六本木のステージに立つ理由があった。自らの夢を叶えるために…
2020年秋、コロナ禍の東京に、ミレイは母の反対を押し切り、故郷・熊本から上京。女手一つで自分を育ててくれた母との別れ。必死に涙をこらえるミレイと母。これまで二人三脚で歩んできた母娘の思いが溢れ出す。
初めての一人暮らし、初めて働く東京…次第にミレイの心はすり減り、ついにショーの練習を休んでしまう。自宅には疲れ切ったミレイの姿があった…
そして、同じ店で働くもう一人の二十歳。2年前、香川から上京したモモは、最初は店に馴染めなかったが、今はすっかり人気者になっていた。常連客を増やすために、SNSでの発信や動画投稿に取り組んだ結果、フォロワー総数は40万人を超えた。「人気者」になるために、六本木にやってきたモモ。その夢が現実となってきた今、モモは想像しなかった問題に直面する。注目を集めるほど増えていくSNSでの誹謗中傷、「キモい」「死ね」…そんな中、営業中のフロアからモモの姿が消えた。カメラが追うと、そこには泣き崩れるモモの姿があった。
夢を追い上京してきたミレイとモモ。「六本木で輝きたい」と必死にもがく、2人の二十歳をカメラは見つめた…
茨城県日立市の「塙山(はなやま)キャバレー」は、13軒のトタン張りの居酒屋が軒を連ねる飲食店街。店主はみな女性。取材許可がおり、去年の12月から密着取材した。「ふじ」は開業34年、店主は塙山飲食店組合の会長を務めている。看板メニューは店主の手料理、ボリューム満点の鍋がひとつ500円など。週3回通い詰める常連の男性は「吉野家と張り合える」と答えた。店主は30歳で夫と別れて
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茨城県日立市の「塙山(はなやま)キャバレー」は、13軒のトタン張りの居酒屋が軒を連ねる飲食店街。店主はみな女性。取材許可がおり、去年の12月から密着取材した。「ふじ」は開業34年、店主は塙山飲食店組合の会長を務めている。看板メニューは店主の手料理、ボリューム満点の鍋がひとつ500円など。週3回通い詰める常連の男性は「吉野家と張り合える」と答えた。店主は30歳で夫と別れてから店を開き、夫にとられた息子を稼ぎで取り戻したという。
「いずみ」には居酒屋なのに酒を飲まない客がおり、店主がペットボトルのコーヒー牛乳を200円で出していた。店主は別の町でスナックを成功させたが、40歳でこの地に店を移したという。儲け度外視で店をやっており、訳ありの客が多く来るという。故郷の村が原発事故で入れなくなったという男性などがいた。
茨城県日立市のトタン屋根の居酒屋街「塙山(はなやま)キャバレー」のママたちを密着取材した。居酒屋の主人はみな女性。朝の飲み屋街を取材すると、ママの1人が共用のトイレを掃除していた。夜、組合長の店「ふじ」では常連にサービスのおつまみがふるまわれた。
「いづみ」の常連は毎日ビールを飲みに来る。「のぼる」と呼ばれている男性は塙山キャバレーの一角でラーメン店を営んでいたが
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茨城県日立市のトタン屋根の居酒屋街「塙山(はなやま)キャバレー」のママたちを密着取材した。居酒屋の主人はみな女性。朝の飲み屋街を取材すると、ママの1人が共用のトイレを掃除していた。夜、組合長の店「ふじ」では常連にサービスのおつまみがふるまわれた。
「いづみ」の常連は毎日ビールを飲みに来る。「のぼる」と呼ばれている男性は塙山キャバレーの一角でラーメン店を営んでいたが火事で消失し、生活保護を受けながら暮らしている。他の店には出入りできなくなったがこの店には入れてくれるといい、朝には店のために草むしりに来ているという。
別の店「京子」では、「ラブ」の店主がカラオケを楽しんでいた。娘と2人の息子を嫁ぎ先に残して家出した過去を持つ。前回の放送では娘が店を訪ねて再会した。別の日に「ラブ」を訪ねると、娘が母に家出をした理由を問い詰めていた。実家の借金を背負うことになり、嫁ぎ先の家族との関係が悪化。厳格な家のため子どもを連れて出られず、ひとりだけで家出したという。その後娘から取材スタッフに、自分から母を捨てて去ることにしたとの連絡が届いた。カラオケの映像は娘と絶縁した後のものだった。
都内にある一戸建ての家。ここに暮らす大家族がいる。
“ママ”の美香さん(55)と“ダディ”のトニーさん(61)と6人の子供たちに血のつながりはない。美香さん夫婦が育てているのは、いずれも育児放棄や虐待、経済的理由など、複雑な事情を抱え、実の親と一緒に暮らすことができなくなった子供たちだ。
美香さんの家で暮らす“きょうだい”の中で、最年長のあき子さん(23)は、家
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都内にある一戸建ての家。ここに暮らす大家族がいる。
“ママ”の美香さん(55)と“ダディ”のトニーさん(61)と6人の子供たちに血のつながりはない。美香さん夫婦が育てているのは、いずれも育児放棄や虐待、経済的理由など、複雑な事情を抱え、実の親と一緒に暮らすことができなくなった子供たちだ。
美香さんの家で暮らす“きょうだい”の中で、最年長のあき子さん(23)は、家庭内暴力が原因で、物心がついた頃、児童養護施設に預けられ、美香さんの家にやってきたのは、12年前のこと…
あき子さんの部屋には、心に刻まれた深い傷を物語るものがある。箱にしまわれた大量の「小さな折り鶴」。あき子さんはつらいことがあると鶴を折り続けてきた。家庭内暴力で傷ついた母の姿。学校で受けたいじめ。「自分は本当に生まれてきてよかったのか?」あき子さんはずっとそう考えて生きてきた。そして、その思いを拭い去ることができないまま、里親である美香さんの家を出られないままでいる。
“前に進めない”あき子さんの姿を見守ってきた美香さんは、ある日、意外な提案をする。「あなたのお母さんを捜そう」。
20年近く、音信不通で生きているかどうかも分からないあき子さんの実の母親。「自分は本当に生まれてきてよかったのか?」それを確かめるため、血の繋がらない母と娘の「実の母親捜し」が始まる…
名古屋の町に、ある怒りと闘いながら日々を生きている男がいる。
革ジャンがトレードマークの阪田泰志(36)。彼が全てを注ぎ込む仕事は“猫の保護活動”。自由奔放な気分屋で、普通の会社員になることは考えたこともなく、自らを“活動家”と呼ぶ“はぐれ者”だ。
7年前に自分の行き場を失った時に一人で始めた保護活動だが、運営するシェルターは火の車。1000万円もの借金を抱えながら
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名古屋の町に、ある怒りと闘いながら日々を生きている男がいる。
革ジャンがトレードマークの阪田泰志(36)。彼が全てを注ぎ込む仕事は“猫の保護活動”。自由奔放な気分屋で、普通の会社員になることは考えたこともなく、自らを“活動家”と呼ぶ“はぐれ者”だ。
7年前に自分の行き場を失った時に一人で始めた保護活動だが、運営するシェルターは火の車。1000万円もの借金を抱えながら、たくさんの猫を保護し続けている。
ペットブームやコロナ禍の巣ごもり需要…猫を飼いたいという人々が増える中、その一方で保護の相談が後を絶たない。その数は、毎月20件以上もあるという。
ある日、依頼があって向かった先にいたのは“捨てられた子猫”。保護すると、驚くような悲惨な姿だった。一体誰がこんなことを…市の動物愛護センターからも猫を引き取り、新たな飼い主を見つけるまで、昼夜を問わず、世話をし続ける生活。
阪田は“人間の身勝手な行動”で、猫が犠牲になっていることが許せないのだ。そんな阪田の元に届いた一通の手紙。薬物所持での罪で刑務所に服役する女性が「飼い猫を預かってほしい」と頼んできたのだ。
さらに、崩れかけた家族関係によって起こった“多頭飼育崩壊”。劣悪な環境の中でやせ細る猫たち。怒りをこらえていた阪田だが…
小さな命を救う闘いを続ける男と行き場を失った猫たちの向こう側に見えてきたものとは…
「東京でお笑い芸人になる」と言って、娘が家を出たのは9年前…
27歳の「幸世(さちよ)」は、芸歴7年の売れないお笑い芸人。毎月のようにオーディションやコンテストに挑戦するものの落選続きで、芸人としての収入はほとんど無い。
女性として生まれた幸世だが、中学生の頃に「自分は男性だ」と違和感を覚え始める。それでも家族や友人には言えずに過ごしてきた。高校卒業後、幼い
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「東京でお笑い芸人になる」と言って、娘が家を出たのは9年前…
27歳の「幸世(さちよ)」は、芸歴7年の売れないお笑い芸人。毎月のようにオーディションやコンテストに挑戦するものの落選続きで、芸人としての収入はほとんど無い。
女性として生まれた幸世だが、中学生の頃に「自分は男性だ」と違和感を覚え始める。それでも家族や友人には言えずに過ごしてきた。高校卒業後、幼い頃からの夢だったお笑い芸人になるために上京。月に1度のホルモン注射を打ち続け、少しずつ顔つきが男性らしくなり、声も低くなっていった。
「誰も男性として認めてくれないつらい経験を「笑い」にして伝えたい」と、幸世は自身の体験を元にネタ作りをしているが、その思いとは裏腹に、客席からは笑いは起きず、戸惑いの空気が流れるばかり…自分を追い越して売れていく後輩芸人たちの姿に焦りが募る。
生まれ育った静岡には両親と姉がいる。上京後にカミングアウトされた両親は、幸世のことを理解しようと努めるものの、今も複雑な気持ちを抱えている。元漁師の父親は、58歳になった今も、睡眠時間を削り、水産加工工場など3つの仕事を掛け持ち、母親は占い師をして、幸世のサポートを続けている。いつまでも親に援助を求める幸世に憤る父は、芸人になった娘のネタを一度も見ようとしない。
「芸人になるため」そして「男性になるため」に上京した娘とその両親。ある家族の葛藤を見つめた。
「お帰りなさいませ。ご主人さま」そんな掛け声が飛び交うメイドカフェ。
TikTokで約52万人のフォロワーを持ち、外国人客の人気観光スポットとなっている人気店に、この街でも数少ない30代のメイドがいる…34歳の「もち」は、10年前からこの店でメイドとして働き、去年、創業者から運営を譲り受けた。
しかし…2020年春からのコロナ禍で、秋葉原の街からは人が消えた
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「お帰りなさいませ。ご主人さま」そんな掛け声が飛び交うメイドカフェ。
TikTokで約52万人のフォロワーを持ち、外国人客の人気観光スポットとなっている人気店に、この街でも数少ない30代のメイドがいる…34歳の「もち」は、10年前からこの店でメイドとして働き、去年、創業者から運営を譲り受けた。
しかし…2020年春からのコロナ禍で、秋葉原の街からは人が消えた。外国人観光客でにぎわっていたメイドカフェも一転、客足が途絶え売り上げは激減。終わりの見えないコロナ禍で「もち」も追い込まれていく。
そんな中、始めた連日連夜のオンライン配信によるグッズ販売は4000人以上のユーザーを引きつけ、業界屈指の人気店の経営を支え続けている。
この仕事に反対している両親、友人も恋人もいない。それでもなぜ「もち」は働き続けるのか…
「絶対にこの店をなくしたくない」彼女の覚悟の向こう側にある、つらく苦しい過去とは…
2021年3月16日、父・静徳(しずのり)さん(60)は自宅に戻ってきた。
既に首から下を自力で動かすことはできない。神経を圧迫する首の骨にできた癌は、肺にも転移。
緩和ケア病棟から自宅に帰る決断をしたのだ。
そんな父親には、どうしてもかなえたい願いがあった。自身が校長を務める小学校の卒業式に出席すること。今年で定年退職、自分にとっても教師人生「最後の卒業式」だっ
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2021年3月16日、父・静徳(しずのり)さん(60)は自宅に戻ってきた。
既に首から下を自力で動かすことはできない。神経を圧迫する首の骨にできた癌は、肺にも転移。
緩和ケア病棟から自宅に帰る決断をしたのだ。
そんな父親には、どうしてもかなえたい願いがあった。自身が校長を務める小学校の卒業式に出席すること。今年で定年退職、自分にとっても教師人生「最後の卒業式」だった。
3月25日に行われる卒業式で、最後の教え子にどうしても伝えたいメッセージ。病状が悪化していく中、この願いをかなえることができるのか…
そんな静徳さんには、心配事がもう一つあった。それは長男・将大(まさひろ)さん(33)のこと。教師の仕事に人生をかけた父は、家庭の事や子育ては妻に任せっ切り。幼い頃からいじめを受け、次第に心を病んでいった将大さんとの間には、深い溝ができていた。変形したストーブ、壁に空いた穴。家のあちこちに、将大さんの怒りが刻まれている。
寝たきりとなって帰宅した静徳さんは、将大さんとの会話を試みるも、普通の親子の会話はできない。しかし、卒業式に出席したいという父の願いをかなえるため、介護を続けているうちに、将大さんの中で何かが変わろうとしていた。
父の願いをかなえるため、懸命に看病を続ける中でひとつになっていく家族。一番近くにいるのに、バラバラになってしまった家族の再生の物語をカメラは見つめた…
成田山新勝寺へ続く参道沿いに、親子3代、80年以上の歴史を持つ寿司店がある。現社長である3代目の和也さん(59)の子供は、一人娘のすみれさん(24)。伝統ある店を継いでくれる跡取り息子はおらず、自分の代で店を閉じることも考えていた…
そんな時、現れたのが一人娘の交際相手である雅貴さん(31)。長年勤めている美容院を辞め、「婿入り」を志願。結婚して寿司職人として一か
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成田山新勝寺へ続く参道沿いに、親子3代、80年以上の歴史を持つ寿司店がある。現社長である3代目の和也さん(59)の子供は、一人娘のすみれさん(24)。伝統ある店を継いでくれる跡取り息子はおらず、自分の代で店を閉じることも考えていた…
そんな時、現れたのが一人娘の交際相手である雅貴さん(31)。長年勤めている美容院を辞め、「婿入り」を志願。結婚して寿司職人として一から学びたいというのだ。
「一人前になるまで10年」と言われる職人の世界。これまで料理どころか、包丁すらまともに握ったことがなかった雅貴さんが、まず飛び込んだのは、基礎技術を2カ月で学べる養成学校。共に学ぶ生徒の中では優秀な成績で卒業、伝統ある店に飛び込み、修行を始めるものの…
雅貴さんは、次第に合理的とは思えないスタッフの動きや勤務管理の方法に疑問を感じ始める…
そんな雅貴さんが訴えた相手は、店を60年近く切り盛りしてきた、妻・すみれさんの祖母である大女将。これまで大女将に意見をする新人など、誰一人いない。それでも雅貴さんは、自分の考えをぶつけてしまう。
一方、日にちが近づいていたすみれさんと雅貴さんの結婚式の行方は…
伝統ある寿司店に飛び込んだ“お婿さん”と一家の10カ月を追った。
69歳の女装愛好家、キャンディ・H・ミルキィさんが女装を始めて40年以上、かつては原宿の歩行者天国に出没し、話題の人となった。
23歳で結婚し、3人の息子にも恵まれたが、キャンディさんの女装趣味が収まることはなく、真実を知った妻は「生理的に受け入れられない」と家を出ていった。女装によって崩壊してしまった家族。今は一人で暮らすキャンディさんの元を訪れる息子。当時の「
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69歳の女装愛好家、キャンディ・H・ミルキィさんが女装を始めて40年以上、かつては原宿の歩行者天国に出没し、話題の人となった。
23歳で結婚し、3人の息子にも恵まれたが、キャンディさんの女装趣味が収まることはなく、真実を知った妻は「生理的に受け入れられない」と家を出ていった。女装によって崩壊してしまった家族。今は一人で暮らすキャンディさんの元を訪れる息子。当時の「父親」を息子たちはどう思っていたのか…
今、70歳を手前にしたキャンディさんは、肺の病を患っている。症状は悪化するばかりで、残された時間を意識した「終活」を始めたという。最後の最後までやりたいことを貫く人生。そんなキャンディさんを訪ねて来たのは、4歳年上の姉。幼い頃、隠れて姉の服を着ていたことが、女装の原点だった。弟の女装姿を初めて目の当たりにする姉は一体、何を思うのか…
「コスプレ」や「LGBT」などの言葉もなかった時代から、世間の偏見や差別にめげることなく、女装を続けて来た一人の男の人生を追った…
「私が病気と闘う姿を記録してほしい」…
2020年冬、私たちが出会ったのは、料理研究家の高木ゑみさん(35)。8歳の一人息子と2人で暮らすシングルマザーだ。
2020年10月、長引くコロナ禍の中でも、オンラインで料理教室を開催するなど、精力的な活動を続けていたゑみさんは、腰に強い痛みを感じる。病院に行き検査をすると、そのまま緊急入院。腰の痛みの原因は、肺から転移
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「私が病気と闘う姿を記録してほしい」…
2020年冬、私たちが出会ったのは、料理研究家の高木ゑみさん(35)。8歳の一人息子と2人で暮らすシングルマザーだ。
2020年10月、長引くコロナ禍の中でも、オンラインで料理教室を開催するなど、精力的な活動を続けていたゑみさんは、腰に強い痛みを感じる。病院に行き検査をすると、そのまま緊急入院。腰の痛みの原因は、肺から転移したがんによるものだった。突然、医師から宣告された「ステージ4」のがん。すでにがんは体のあちこちに転移していたのだ。
そんな彼女が始めたのは、病気のことを包み隠さず、世の中に伝えること。入院中の病室から、いつもと同じようにメイクをし、常に笑顔を絶やすことなく、毎日のように病状や今の心境を報告していった。
気がかりなのは8歳の息子のこと。ゑみさんは「この子のためにも生きる」と、前向きに病気を乗り越えようとする姿をSNSで発信を続けていく。
去年12月、35歳の誕生日を迎えたゑみさんの病状は回復を見せ、退院できることに…彼女はすぐに、オンライン料理教室やセミナーを開始、新商品の開発に乗り出した。治療の影響で髪が抜けても、ウィッグをつけ楽しんで見せることで、“笑顔で生きる”を実践。息子との平穏な暮らしを少しずつ取り戻していった。
がんと闘いながらも、いつも明るく笑い続ける母と、そんな母が「世界で一番大好き」という一人息子の日々をカメラは見つめた…
終わりの見えないコロナ禍に見舞われ、苦境が続く“夜の街”。相次ぐ緊急事態宣言で客足も途絶え、回復の見込みは立たない。そこで長く働き、生活をしてきた女性たちは今、将来に強い不安を感じている。「昼の仕事に就きたい」…企業の新規採用も厳しい中で、“夜の街”に別れを告げようとする彼女たちは今…
横浜出身のルカさん(24歳)は、去年11月から、中卒・高卒者限定の就職支援をす
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終わりの見えないコロナ禍に見舞われ、苦境が続く“夜の街”。相次ぐ緊急事態宣言で客足も途絶え、回復の見込みは立たない。そこで長く働き、生活をしてきた女性たちは今、将来に強い不安を感じている。「昼の仕事に就きたい」…企業の新規採用も厳しい中で、“夜の街”に別れを告げようとする彼女たちは今…
横浜出身のルカさん(24歳)は、去年11月から、中卒・高卒者限定の就職支援をする「ヤンキーインターン」に参加。自分の顔の整形費用を捻出するため、夜の街で働き始め、キャバクラやクラブなどを転々としてきた。昼の仕事に就いて、「何事にも自信を持てない自分を変えたい」と半年間の研修に飛び込んだルカさん。自信のなさゆえの人見知りな性格がわざわいし、電話営業なども腰が引けてしまう。ここでも自分を変えることはできないのか…ルカさんの新たな苦悩の日々が始まった。
静岡から研修へやってきたマリカさん(21歳)は18歳のころからやガールズバーやスナックで働いてきた。コロナ禍で収入が減る中、“夜の街”を離れることを決心した。営業活動など初めて経験する仕事にも、持ち前の社交性を発揮し、講師からも絶賛されるほどの順調な滑り出しだったが…開始から3カ月後、マリカさんは研修を辞めることを決意。なぜ彼女は東京を離れるのか…
長引くコロナ禍をきっかけに「人生を変えたい」と奮闘する彼女たちの1年を追った。
自らを「ダメ人間」と呼ぶマエダは44歳のパチスロライター。
都心の裕福な家庭の一人息子として生まれ、幼稚園からエリート街道を歩むものの、同級生の中でただ一人、大学に進学せず、ギャンブルにのめり込み、トラック運転手やパチスロ店、豆腐店、転売業など職を転々としてきた。
20歳で最初の結婚をしたが今は「バツ2」で、元妻たちとの間には3人の子供がいるが会うことはない。現在は
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自らを「ダメ人間」と呼ぶマエダは44歳のパチスロライター。
都心の裕福な家庭の一人息子として生まれ、幼稚園からエリート街道を歩むものの、同級生の中でただ一人、大学に進学せず、ギャンブルにのめり込み、トラック運転手やパチスロ店、豆腐店、転売業など職を転々としてきた。
20歳で最初の結婚をしたが今は「バツ2」で、元妻たちとの間には3人の子供がいるが会うことはない。現在は、年老いた母と二人で暮らしている。
40代になり、ようやく巡り会えた天職がパチスロライターの仕事。記事を書き、番組やDVDにも出演、“ゲス”なキャラクターとスーツ姿で、ファンに愛されてきた。
2020年2月。そんなマエダが余命宣告を受ける。過去に手術したがんが進行し、全身に転移。医師からは「余命は3カ月から半年」と言われた。マエダは友人たちに全てを語り、「最後まで楽しく死にたい」と、自らの“終活”に付き合ってもらうことに…
日々、がんの進行が進み、治療や薬の副作用で体が悲鳴を上げても、酒もタバコもやめず、仲間たちと一緒にうまいものを食べる。そんなマエダの姿に仲間たちも特別扱いすることなく、マエダの“終活”に寄り添い続ける。
そして2020年6月、余命宣告の時期に差し掛かったころ、マエダは、新型コロナに感染し入院してしまう…
「自分が死ぬまで撮影してほしい」と語るマエダの“終活”をカメラは見つめ続けた…
自らを「ダメ人間」と呼ぶマエダは44歳のパチスロライター。
都心の裕福な家庭の一人息子として生まれ、幼稚園からエリート街道を歩むものの、同級生の中でただ一人、大学に進学せず、ギャンブルにのめり込み、トラック運転手や豆腐店、転売業など職を転々としてきた。20歳で最初の結婚をしたが、今は「バツ2」で現在は、年老いた母と二人で暮らしている。30代半ばで、ようやく巡り会えた天
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自らを「ダメ人間」と呼ぶマエダは44歳のパチスロライター。
都心の裕福な家庭の一人息子として生まれ、幼稚園からエリート街道を歩むものの、同級生の中でただ一人、大学に進学せず、ギャンブルにのめり込み、トラック運転手や豆腐店、転売業など職を転々としてきた。20歳で最初の結婚をしたが、今は「バツ2」で現在は、年老いた母と二人で暮らしている。30代半ばで、ようやく巡り会えた天職がパチスロライターの仕事。 “ゲス”なキャラクターとスーツ姿で、ファンに愛されてきた。
2020年2月。そんなマエダが余命宣告を受ける。医師からは「余命は3カ月から半年」と言われた。マエダは友人たちに全てを語り、「最後まで楽しく死にたい」と、自らの“終活”に付き合ってもらうことに。
「やりたいことは我慢しない」と、酒を飲み、タバコを吸い、麻雀に興じ、旅に出るマエダだが、余命宣告から半年が過ぎ、体は悲鳴を上げ始めた。
がんの進行は止まらず入退院を繰り返す中、手術も難しい状況となり、母と2人、緩和ケア専門のホスピス探しを始める。全身の痛みと歩行困難な中、年老いた母の肩を借り、足をひきずりながら歩く。大量の痛み止めの薬を飲みながら「今、敗戦処理をしてるんだなと思うと悲しくなっちゃう」と自分の運命を嘆くマエダ。
「自分らしく生きること」「最後まで幸せに生きること」だけを願ったマエダの終活を追った1年の物語の結末は…
実家の母に借金のお願いをする44歳の姉と資産家の息子である夫…夫婦の預金残高はわずか4873円…親から譲り受けた家を売却し姉は人生初の職探しを始めるのだが…
実家の母に借金のお願いをする44歳の姉と資産家の息子である夫…夫婦の預金残高はわずか4873円…親から譲り受けた家を売却し姉は人生初の職探しを始めるのだが…
母と息子が切り盛りする小さな定食屋では、いつも口論が絶えない。接客担当の母・貴美子さん(63)と料理担当の息子・大貴さん(27)の2人。
2020年1月、文京区・本郷で開店したものの、翌月には新型コロナに見舞われ、客足は伸びず赤字続き。どう見てもうまくいっていないこの店を続ける理由…それは、母と息子の過去にあった。
幼い頃から成績優秀で「将来は弁護士になる」と夢
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母と息子が切り盛りする小さな定食屋では、いつも口論が絶えない。接客担当の母・貴美子さん(63)と料理担当の息子・大貴さん(27)の2人。
2020年1月、文京区・本郷で開店したものの、翌月には新型コロナに見舞われ、客足は伸びず赤字続き。どう見てもうまくいっていないこの店を続ける理由…それは、母と息子の過去にあった。
幼い頃から成績優秀で「将来は弁護士になる」と夢を語っていた大貴さんは、中学生の時、突然の不登校に。その現実を受け入れられず、息子に厳しく接し続けた母。「死にたい」と追い詰められた息子は、発達障害の疑いがあるとの診断を受ける。ようやく不登校の「本当の理由」を知った母は、自分を責め続けた。
しかし、自宅で引きこもる中、初めて作った料理を母に褒められたことが大貴さんの人生を変えることに。「料理であれば、自分も周りを喜ばせることができる」と料理人の道を歩み始めたのだ。その姿を一番近くで見ていた母は、人生を賭けて息子を支える決意をする。こうしてオープンしたのが、大貴さんが思う存分、料理を作ることができる定食屋だった。
ところが、赤字もお構いなしに町の定食屋に見合わない高級食材を仕入れる大貴さんのこだわりと、長引くコロナ禍で、店の経営は火の車に。息子の大切な居場所である店を懸命に守ろうとする母だが、蓄えもついに底をつきかけ。母が息子のために開いた小さな定食屋の行方は…
いま、父の中から家族の記憶が消えようとしている…
緑に囲まれた千葉・睦沢町で暮らす高校3年生の息子、大介さん(17)は、父の介護を続ける、いわゆる「ヤングケアラー」だ。父・佳秀さん(65)は、50歳の時に、若年性アルツハイマー型認知症と診断された。それから15年、病の進行は進み、家の中を歩き回り、今では家族との会話もままならず、トイレに一人でいくこともできなくなっ
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いま、父の中から家族の記憶が消えようとしている…
緑に囲まれた千葉・睦沢町で暮らす高校3年生の息子、大介さん(17)は、父の介護を続ける、いわゆる「ヤングケアラー」だ。父・佳秀さん(65)は、50歳の時に、若年性アルツハイマー型認知症と診断された。それから15年、病の進行は進み、家の中を歩き回り、今では家族との会話もままならず、トイレに一人でいくこともできなくなった。いつも笑顔で、優しいスーパーマンみたいだったお父さんが…
母・京子さん(53)と大介さん、2人の妹が続けてきた介護生活は、いま“限界”を迎えようとしていた。進行していく父の認知症を前に、一家は父を介護施設に入所させるかどうかと悩み始める。
毎日、顔を合わせることで、ようやく繋がっている父の中の家族との記憶。もしも、この家を出て、介護施設に入れば、認知症が一気に進行してしまうかもしれない。コロナ禍もあって、入所すれば、半年以上、家族との面会は許されないという現実。この家を出て行けば、父の頭の中から、自分たち家族の存在は、完全に消え去ってしまうのではないか。それは、実質的に、父と家族の「お別れ」を意味する…
カメラは、若年性認知症の父の介護で揺れる息子と、その一家のひと夏を見つめた。
今年、奇跡のような夏を迎えた家族がいる。番組が18年間追い続けた待寺家。
取材を始めた頃は、まさかこんな日が来るとは夢にも思わなかった…
出会った時、13歳だった待寺優はダンスに夢中、弾けるように踊っていた。
ダウン症のある優は、“ダンスが好き”という一心で踊り続け、道を切り開いてきた。
これまで、自分の障がいに向き合って葛藤し、両親は優のサポートに対する考
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今年、奇跡のような夏を迎えた家族がいる。番組が18年間追い続けた待寺家。
取材を始めた頃は、まさかこんな日が来るとは夢にも思わなかった…
出会った時、13歳だった待寺優はダンスに夢中、弾けるように踊っていた。
ダウン症のある優は、“ダンスが好き”という一心で踊り続け、道を切り開いてきた。
これまで、自分の障がいに向き合って葛藤し、両親は優のサポートに対する考え方の違いで対立したりと、いくつもの困難にぶつかってきた。
そして時が過ぎ、少年は、今年31歳になった。ダンサーとしてのピークは過ぎ、今は、いつか両親がいなくなったとき、どのように自立し生きていくのかが大きな問題だ。
「ダンスをできる限り続けさせてあげたい」母と、「ダンスより自立への力をつけさせるべき」と考える父が対立する。優自身も将来への不安を抱えていた。
2020年、人生最大のチャンスが目の前にやってくる…
障がいのあるパフォーマーたちを世界中の人たちが見つめる最高のステージ。東京2020パラリンピックの開会式への出演だ。一生に一度の大舞台。優はその舞台に立ちたいという夢を持ち、選考会に挑む。しかし、優の夢を阻んだのは、世界を揺るがす新型コロナ。果たして、優の挑戦の結末は…2021年夏、待寺家に訪れた奇跡の夏の物語。
大切な人を見送るとき、人は何を思うのだろうか…
「人生の最後の時間を自宅で過ごしたい」と願う末期がんの妻。病院に迎えに来たのは夫の一(はじめ)さん(73歳)。仕事一筋の人生で、家のことは妻・悦子さんに任せきり。妻に先立たれたら、ひとりぼっちになってしまう。何より、妻に幸せな最後の時間を過ごさせてあげることはできるのだろうか。
「主人といい時間を過ごしたい」…退院
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大切な人を見送るとき、人は何を思うのだろうか…
「人生の最後の時間を自宅で過ごしたい」と願う末期がんの妻。病院に迎えに来たのは夫の一(はじめ)さん(73歳)。仕事一筋の人生で、家のことは妻・悦子さんに任せきり。妻に先立たれたら、ひとりぼっちになってしまう。何より、妻に幸せな最後の時間を過ごさせてあげることはできるのだろうか。
「主人といい時間を過ごしたい」…退院の1週間前、悦子さんが話をしていたのは、作務衣に身を包んだ女性。余命宣告をされた人が多く入院する緩和ケア病棟で患者の悩みや不安を聞く、僧侶の玉置妙憂さん(57歳)だ。看護師でもある彼女は、多くの死の現場に立ち会ってきた。そして47歳の時、夫を自宅でみとったことをきっかけに出家し、“看護師僧侶”として患者や家族の心のケアを続けている。
妙憂さんが訪れたのは、愛する人を失った悲しみから抜け出せずにいる38歳の女性。8年前、新婚だった夫を突然亡くし、以来、自宅に引きこもる日々が続いているという。そんな彼女の心に、妙憂さんは、そっと寄り添い、話を聞き続ける。
そんな妙憂さんに悩みを打ち明けるのは、寝たきりになった母の介護を続ける娘。「最後は自宅で迎えたい」という母の願いをかなえてあげたいと思いつつも、ささいなことでぶつかり合う母と娘。「幸せな人生だった」最後はそう思ってほしいのに…
愛する人を見送る人々、看護師僧侶が出会った3つの家族の物語。
新宿・歌舞伎町…ホストクラブのネオンと喧噪が響く街角に、夜8時に開店する薬局がある。深夜に薬局を訪れる客の8割は女性。ほとんどが“夜の街”で働き、歌舞伎町に暮らす人も。そんな彼女たちから「歌舞伎町のお父さん」と呼ばれ信頼を寄せられているのが、たった一人で薬局を切り盛りする、中沢宏昭さん(43歳)だ。
ただ、中沢さんとおしゃべりをする女性、人生相談をしにくる女性、話
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新宿・歌舞伎町…ホストクラブのネオンと喧噪が響く街角に、夜8時に開店する薬局がある。深夜に薬局を訪れる客の8割は女性。ほとんどが“夜の街”で働き、歌舞伎町に暮らす人も。そんな彼女たちから「歌舞伎町のお父さん」と呼ばれ信頼を寄せられているのが、たった一人で薬局を切り盛りする、中沢宏昭さん(43歳)だ。
ただ、中沢さんとおしゃべりをする女性、人生相談をしにくる女性、話題は、仕事や恋愛の悩みなど実に様々だ。夜な夜な薬局にやってくる客は、処方箋を手に薬を求めるだけでなく「自分の居場所」を求めて、ここへやってくる。
そんな中沢さんのもとを決まって「火曜日の夜」に訪れる女性がいる。20代の智花さんは、高校生の頃から気持ちの浮き沈みに悩み、心療内科への通院を続けている。
この薬局に通い始めたのは1年ほど前。常連客の中では珍しく、智花さんは歌舞伎町で働いているわけでもなく、住人でもない。それでも智花さんがここに通う理由は、中沢さんが「おかえり」と言ってくれるから。地方から上京し、都会で一人暮らしをする智花さん。中沢さんがまるで家族のように、迎え入れてくれることが、彼女にとって心の安らぎになっているのだ。
そんなある日、智花さんが、薬を大量に飲み救急車で搬送されたという知らせが…
世界有数の“夜の街”、新宿・歌舞伎町の「真夜中の薬局」で交わされる心のやり取りをカメラは見つめた。
今からちょうど10年前…2011年11月21日、「天才」の名をほしいままにした男がこの世を去った。落語家・立川談志(享年75)。歯に衣着せぬ過激な言動や破天荒な振る舞いばかりが注目された談志が、家族の前で知られざる素顔をのぞかせる未公開映像が見つかった。テープにして約750本、1000時間、12年間にわたって、晩年、マネージャーを務めた長男・慎太郎が撮影したものだ。
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今からちょうど10年前…2011年11月21日、「天才」の名をほしいままにした男がこの世を去った。落語家・立川談志(享年75)。歯に衣着せぬ過激な言動や破天荒な振る舞いばかりが注目された談志が、家族の前で知られざる素顔をのぞかせる未公開映像が見つかった。テープにして約750本、1000時間、12年間にわたって、晩年、マネージャーを務めた長男・慎太郎が撮影したものだ。
そこには、孫と遊ぶ優しい表情、これまで公開されたことのない最愛の妻との日常や、ビートたけし、中村勘三郎、森繁久弥、和田アキ子など大物芸能人たちとの私的な交流なども映されている。
さらに、談志本人が部屋で一人撮影した「自撮り」映像も多数、残されていた。カメラに向かって語っているのは、襲いかかる「老い」への不安、いら立ち。「生きるというのはつらい」「死にたい」。半世紀にわたって表舞台に立ち続けた談志が、日々衰えていく肉体にうろたえ、ときに心が壊れそうになりながら、もがき、苦しむ。それでも自らをカメラにさらし「落語家なんだから、恥もすべてぶっさらす」とうそぶく。それは「落語とは人間の業の肯定」と語り続けた男の宿命だった。
そして談志は、落語家にとって命ともいうべき声を失い、七転八倒する姿を、死の直前までカメラにさらし続けていく。
天才落語家であり、一家の主である父・立川談志。その最期の日々をカメラは映し出していた…
私たちがその家族に出会ったのは12年前…
大林美和さん(当時34歳)が嫁いだのは、北海道・新冠町の小さな牧場。札幌で生まれ育ち、スローライフに憧れた美和さんは結婚して7年。父がつくった牧場を継いだ夫と保育園に通う2人の息子とともに、競走馬を育てる毎日。
命と向き合う仕事は、早朝から深夜まで続く重労働。もちろん休日もない。嫁いで来た当初、毎日馬房で泣いていたという美和
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私たちがその家族に出会ったのは12年前…
大林美和さん(当時34歳)が嫁いだのは、北海道・新冠町の小さな牧場。札幌で生まれ育ち、スローライフに憧れた美和さんは結婚して7年。父がつくった牧場を継いだ夫と保育園に通う2人の息子とともに、競走馬を育てる毎日。
命と向き合う仕事は、早朝から深夜まで続く重労働。もちろん休日もない。嫁いで来た当初、毎日馬房で泣いていたという美和さん。長引く不況で競争馬は売れなくなり、生活は苦しくなるばかり。そんな時、稼ぎ頭だった牝馬が放牧中に足を骨折してしまい、やむなく安楽死処分に。牧場経営を揺るがす大ピンチに陥り、夫は経営難で無気力になってしまう。美和さんはそんな夫を支え、経営を少しずつ立て直していくのだが…
そして2017年、美和さんは、都会に住む不登校の小学生、双子のきょうだいを預かる決意をする。雄大な自然や馬に囲まれたこの場所なら、2人の傷ついた心をいやすことができると美和さんは信じていた。美和さんの息子2人との不思議な共同生活。次第に息子たちと一緒に学校へ通い始めるきょうだい。大林家で暮らし始めて1年、この地で卒業式を迎えることになる…
美和さんが子供たちに伝えたいこと。そして、どうしても守りたいものとは…カメラが見つめた北の大地で生きる家族の12年の物語。
37歳の息子を突然失った母は、毎朝、息子の写真に手を合わせるたびに思うことがある。
「もっと良い写真があれば…」。遺影写真は友人と一緒に撮ったスナップ写真を引き延ばしたもの。その顔は少しピントがボケている。
「自分の写真はちゃんと残しておきたい」という母が向かったのは、東京・中野にある写真スタジオ・素顔館。ここは「遺影写真」専門の写真館だ。
素顔館の館主・能津
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37歳の息子を突然失った母は、毎朝、息子の写真に手を合わせるたびに思うことがある。
「もっと良い写真があれば…」。遺影写真は友人と一緒に撮ったスナップ写真を引き延ばしたもの。その顔は少しピントがボケている。
「自分の写真はちゃんと残しておきたい」という母が向かったのは、東京・中野にある写真スタジオ・素顔館。ここは「遺影写真」専門の写真館だ。
素顔館の館主・能津喜代房さん(73歳)は13年間で5000人以上の「遺影写真」を撮ってきた。「元気な時の一枚は家族への贈りもの」と語る能津さんは、その人の一番良い表情を引き出し、シャッターを切る。かつては、数々の賞を受賞する広告カメラマンだった彼がなぜ、「遺影写真」を専門に撮るようになったのか…そこには、大きな人生の後悔があった。
能津さんの元を次々と訪れる「遺影写真」の撮影希望者。それは決して高齢者だけではない。依頼者は54歳の男性。腎臓にがんを患っていた。妻と2人の子供に元気な時の自分の写真を残し、手術に向かう…
末期がんで余命宣告を受けた貴美子さん(68歳)は、父に贈られ大切に育ててきたバラの花と一緒に写真を撮りたいと言う。「かわいい時のおばあちゃんを忘れないで」。孫にそう言って撮影した貴美子さんの「遺影写真」は、思いもよらぬ運命へと彼女を導いていく…
「無料Wi-Fi使えます」「スマホ充電できます」…
都内の公園、生活困窮者のための炊き出し会場に掲げられた看板。そこに続々と集まってくるのはスマホを手にした若者たち。彼らは職や家を失ったホームレス。その命を繋ぐツールが「スマートフォン」。電話料金が払えず、使えなくなったスマホだが、無料Wi-Fiを利用し、インターネットに接続すれば、炊き出し場所の検索、安価なネットカフ
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「無料Wi-Fi使えます」「スマホ充電できます」…
都内の公園、生活困窮者のための炊き出し会場に掲げられた看板。そこに続々と集まってくるのはスマホを手にした若者たち。彼らは職や家を失ったホームレス。その命を繋ぐツールが「スマートフォン」。電話料金が払えず、使えなくなったスマホだが、無料Wi-Fiを利用し、インターネットに接続すれば、炊き出し場所の検索、安価なネットカフェの予約、支援相談窓口への相談もできる。まさに彼らにとって通話のできなくなったスマホは、生きていく上での“最後の命綱”なのだ。だから、きょうも彼らは、無料Wi-Fiスポットを求めて都会の街をさまよう。
そんな貧困に苦しむ若者たちを救おうと闘う男がいる。佐々木大志郎さん(42)は都内で生活困窮者の支援を続ける団体のメンバーだ。彼のもとには、毎日のように困窮した若者たちからSOSが舞い込む。仕事を失い離婚、3歳の一人娘に会いたい思いを抱えながら行き場を失い苦悩する30代の男性。順風満帆だった生活からコロナ禍で解雇され、ホームレスとなった元イタリアンの料理人。家族との断絶に悩みながら、貧困から抜け出そうともがくトランスジェンダーの男性…
スマホと無料Wi-Fiが繋げるホームレスたちの命、現代の貧困の風景を追った…
連夜、若者たちでにぎわう1軒のバー。
今、世界で最もダイナミックに変化を遂げる町の中心にその店はある。急速な発展を続ける中国・深圳。1700万人に膨れ上がった人口の平均年齢は33歳。数々の世界的企業が次々と生まれる都市だ。
バーの切り盛りをするのは、ゆきさん(35)。店に集うのは、海を渡り、深圳で暮らす日本人の常連客たち。夢や生きがいを追い求めてこの町にやってき
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連夜、若者たちでにぎわう1軒のバー。
今、世界で最もダイナミックに変化を遂げる町の中心にその店はある。急速な発展を続ける中国・深圳。1700万人に膨れ上がった人口の平均年齢は33歳。数々の世界的企業が次々と生まれる都市だ。
バーの切り盛りをするのは、ゆきさん(35)。店に集うのは、海を渡り、深圳で暮らす日本人の常連客たち。夢や生きがいを追い求めてこの町にやってきた若者たちだ。
店長のゆきさんは、小さな頃から日本で生きづらさを感じてきたという。仕事は長続きせず、世界中を旅しながら自分の居場所を探し求め、たどり着いたのが深圳。日本では、婚活に熱中するも連戦連敗。ところが、深圳に来てすぐに運命的な出会いがあった。友人の紹介で知り合った夫のリャンさん(32)。世界的IT企業のソフト開発エンジニアだ。異国の地で実現した「結婚」。しかし、次第に2人の関係は変化し、ケンカが絶えないように…
投資会社に勤める鈴木さん(26)は、駆け出しのアナリストながら数億円の運用を任され、いつの日か大きな富を手にし「成功」することを夢見ている…
電子機器のエキスパート、高須さん(47)は、世界中から深圳に集まってくる最先端技術を世界へ発信、日本企業との橋渡し役をしながら、日本では味わえなかった刺激的な日々を送っている…
「結婚」「お金」「生きがい」…この町で人生を変えたいと海を渡った「夢」の行方は…
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