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Temporada 2020
岩立友紀子さん(32)は、500年続く専業農家の長男の「嫁」。
若い女性たちにとって「農家の嫁」といえば「きつい・汚い・危険」の3Kに収まらず「給料が安い・休みが少ない・カッコ悪い」が加わり、いまや6Kなんて声も聞かれる存在…
それでも友紀子さんは、自ら望んで農家に嫁いできた。彼女は「農家の嫁」の新しいスタイルを確立することを目指しているのだ。
彼女は6年前「街コ
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岩立友紀子さん(32)は、500年続く専業農家の長男の「嫁」。
若い女性たちにとって「農家の嫁」といえば「きつい・汚い・危険」の3Kに収まらず「給料が安い・休みが少ない・カッコ悪い」が加わり、いまや6Kなんて声も聞かれる存在…
それでも友紀子さんは、自ら望んで農家に嫁いできた。彼女は「農家の嫁」の新しいスタイルを確立することを目指しているのだ。
彼女は6年前「街コン」で知り合った昌之さんと結婚。歴史ある農家、岩立家の敷地で夫の両親と共に暮らしている。
農業の世界に飛び込んだ友紀子さんは「農家の嫁不足」を目の当たりにし、農家の男性を対象にした婚活サイトを立ち上げた。
そこに集う女性たちに「農家に嫁いだからって農業は手伝わなくたって大丈夫」と言い切る友紀子さん。彼女自身、農業は一切手伝わず、次々と新しい婚活事業に取り組む忙しい日々。しかし、自身は突然、失明の危機に見舞われ、都内にオープンした婚活バーは、来る日も来る日も閑古鳥が鳴く始末…
「農家の嫁」とはどうあるべきなのか。「家」と結婚するのか、それとも「夫」と結婚するのか…その間で悩み、揺れ動く岩立家の1年間を追った。
愛知県・岡崎市の山の中に、小さな寺がある。そこはかつて「平成の駆け込み寺」と呼ばれ、非行や虐待、いじめ、薬物依存など、様々な理由から親元で暮らせなくなった子供たちの「居場所」だった…2019年6月に放送した「おじさん、ありがとう」のもう一つの物語。
今回の主人公は、15歳の非行少女・モモコ。無断外泊、深夜徘徊を繰り返し、両親と激しい喧嘩を繰り返すモモコは、中学2年生の
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愛知県・岡崎市の山の中に、小さな寺がある。そこはかつて「平成の駆け込み寺」と呼ばれ、非行や虐待、いじめ、薬物依存など、様々な理由から親元で暮らせなくなった子供たちの「居場所」だった…2019年6月に放送した「おじさん、ありがとう」のもう一つの物語。
今回の主人公は、15歳の非行少女・モモコ。無断外泊、深夜徘徊を繰り返し、両親と激しい喧嘩を繰り返すモモコは、中学2年生の時に「おじさん」こと廣中邦充さんの寺に預けられた。「おじさん」や共に暮らす仲間たちの優しさに触れ、モモコは学校にも休まず通い、すっかり立ち直ったかに見えたのだが…
寺に来てから4カ月、モモコは突然、寺から姿を消してしまう。深夜までモモコを捜索する子供たち。ようやく見つけだしたモモコは…
一方、子供たちの精神的な支えであった廣中さんは、ステージ4の肺がんに侵され、その後、脳への転移が発覚。強靭な精神力で病と闘いながら、最後まで子供たちに手を差し伸べ続ける。モモコや寺の子供たち、長年支え続けた妻・待子さんら、多くの人々の思いが交錯する11年間の映像記録。
ギャンブルで作った300万円もの借金が原因で、婚約者に別れを告げられアパートから追い出される青年・快楽亭ブラ坊(33)。プロの落語家だが、寄席や大ホールの高座に上がることはできず、飲食店やスナックで細々と落語会を開く「落語界の“はぐれ者”」である。その師匠である快楽亭ブラックは、ブラ坊の上をいく“はぐれ者”だ。落語界のカリスマ・立川談志の高弟だったが、15年前に2000
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ギャンブルで作った300万円もの借金が原因で、婚約者に別れを告げられアパートから追い出される青年・快楽亭ブラ坊(33)。プロの落語家だが、寄席や大ホールの高座に上がることはできず、飲食店やスナックで細々と落語会を開く「落語界の“はぐれ者”」である。その師匠である快楽亭ブラックは、ブラ坊の上をいく“はぐれ者”だ。落語界のカリスマ・立川談志の高弟だったが、15年前に2000万円もの借金を抱え、一門を除名された。以来、落語団体に所属しない「フリーの落語家」として生きてきた。下ネタや放送禁止用語を交えた芸風のため、大舞台で落語会を開くことができない。時には、ストリップ劇場や狭い演芸場で落語を披露している。
ブラ坊は、そんな権威にとらわれないブラックの“はぐれ者”という生き方に憧れ、10年前に弟子入りしたのだ。
しかし、師匠・ブラックの生き方は、どんな場所でも落語で客を笑わせることのできる実力と自信に裏打ちされたもの。それに気づかないブラ坊は、“はぐれ者”と“自堕落”をはき違えてしまう。深夜のバイトのため落語会を遅刻し、借金返済のための金をギャンブルにつぎ込む。さらには落語界の不文律を犯し、ブラックから破門を突き付けられた。
ここ数年大きなブームを迎え、きらびやかに見える落語の世界。
そこから、はぐれて生きることを選んだ青年落語家の1年に密着した。
大阪のホストクラブで働くレオ(23)は、フィリピンパブで働く母と日本人の父の間に生まれた。4人きょうだいなのだが「父親は全員別々」という境遇で育った。兄と弟の父はフィリピン人。妹の父はブラジル人だという…そんなレオが父親に会ったのは、13歳の時にたった一度。フィリピンで育ったレオは当時、日本語も話せずコミュニケーションを取ることもできなかったという悲しい記憶だ。
レオ
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大阪のホストクラブで働くレオ(23)は、フィリピンパブで働く母と日本人の父の間に生まれた。4人きょうだいなのだが「父親は全員別々」という境遇で育った。兄と弟の父はフィリピン人。妹の父はブラジル人だという…そんなレオが父親に会ったのは、13歳の時にたった一度。フィリピンで育ったレオは当時、日本語も話せずコミュニケーションを取ることもできなかったという悲しい記憶だ。
レオが働くのは大阪ミナミにあるホストクラブ。店長からは常々「フィリピン出身」という個性を出せとアドバイスを受けているが、ここでも上手く自分をアピールできず、営業成績は伸び悩んでいる。
そんなレオが一大決心をする。これまで母に気を使って聞くことができなかった父の消息を尋ねたいと言うのだ。10年もの間、話題にすることさえなかった父のこと。レオの真意を知らない母は、息子の久々の帰郷を喜び、自慢のフィリピン料理で陽気にもてなす。
「父と、今度こそ日本語で話がしたい―」意を決して父のことを母に尋ねるレオに、母から意外な言葉が…
当時働いていた職場や、フィリピンパブが大好きだったと言う父の面影をたどるレオの父親捜しの旅。しかし、当時の職場はすでに退職。近しい仲間も数カ月前から連絡が取れていないと言う。そんな中、日本で働くフィリピン人女性たちのネットワークが大活躍!フィリピンパブのホステスや常連客を巻き込んだレオの父親大捜索が始まる…
もう一度、お父さんに逢いたいというレオの願いはかなうのか?
夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子。コンビ結成から41年目。結婚後コンビを結成し、デビュー直後から様々な漫才賞レースをものにし漫才師としての「地位」を確立、2017年には紫綬褒章を受賞し「名誉」を手に入れ、おしどり夫婦として知られるように「幸せ」も手にした二人。全ては、44年にわたり夫婦として共に歩んできたから…
2018年3月、そんな二人を突如悲劇が襲う。「余命半年」。
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夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子。コンビ結成から41年目。結婚後コンビを結成し、デビュー直後から様々な漫才賞レースをものにし漫才師としての「地位」を確立、2017年には紫綬褒章を受賞し「名誉」を手に入れ、おしどり夫婦として知られるように「幸せ」も手にした二人。全ては、44年にわたり夫婦として共に歩んできたから…
2018年3月、そんな二人を突如悲劇が襲う。「余命半年」。余命宣告を受けたのは、妻・花子(65)だった。
腰の骨に見つかった癌は、すでに歩くことも困難なほど、花子の体を蝕んでいた。そこで、大助(70)が下した決断は、周囲に癌を隠しての放射線治療。
花子が癌を患うのは実は2度目。34歳のときに、胃がんになり摘出手術の末、その後の転移も見られず完治していた。その後、大病と闘っていたのは、大助の方だった。
「脳出血」「腰部脊柱管狭窄症」と2度にもわたり、命の危険と闘っていた。その間、大助の看病をし、ひとり舞台に立ち続け、宮川大助・花子を支えていたのは花子の方だった。
治療開始から約10カ月。放射線治療が功を奏し、一時、癌を克服したかに思えた花子だったが、今度は全身に癌が再発していた…診断は「症候性多発性骨髄腫」。花子は、再び「余命半年」の宣告を受けてしまう。血液の癌が全身に広がり、花子は立つどころか、下半身がマヒし足を動かすことすらできなくなってしまう。
花子は、癌を克服できるのか…夫婦で病と闘った700日に密着した。
2019年12月。夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子が揃って開いた緊急会見が、世間を賑わせた…「症候性多発性骨髄腫」。花子(65)が語ったのは、癌の治療中で、復帰の目処は
まだ立っていないということだった。
コンビ結成から41年目を迎えた宮川大助・花子。地位も名誉も幸せも夫婦で手に入れた
二人を、突如襲ったのは、花子の癌。しかも医師に告げられたのは「余命半年」。
周
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2019年12月。夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子が揃って開いた緊急会見が、世間を賑わせた…「症候性多発性骨髄腫」。花子(65)が語ったのは、癌の治療中で、復帰の目処は
まだ立っていないということだった。
コンビ結成から41年目を迎えた宮川大助・花子。地位も名誉も幸せも夫婦で手に入れた
二人を、突如襲ったのは、花子の癌。しかも医師に告げられたのは「余命半年」。
周囲の人たちはおろか、親にも告げず、人知れず癌と闘ってきた花子と、それを支えた夫・大助(70)。1年8カ月もの闘病を経ての苦渋の会見だった。
順風満帆、おしどり夫婦のイメージがある大助・花子にも、過去には貧しい暮らしや、家庭崩壊の危機、病で命の危険と闘ったこともあった。様々な困難を乗り越えられたのも、夫婦であり相方である、二人だからこそ。しかし、意外にも花子は、夫婦で漫才をすることを決して望んではいなかった。その思いを抱えてのコンビ結成から38年、「夫婦漫才」で紫綬褒章受章の際に、大助に向けて花子が発したのは、「漫才に誘ってくれてありがとう」。
お笑いが好きで、漫才をやりたい大助のために嫌々続けてきた夫婦漫才が、いつしか花子の掛け替えのない人生になっていた。
癌治療と共に、繰り返されたのは、下半身不随になり、動かすことのできない足を引きずってのリハビリ。花子が過酷なリハビリにも耐えられるのは、大助と共に、また舞台で「センターマイクの前に立ちたい」という願いからだった。
夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子が、再び大衆の前で漫才を披露することはできるのか…
花子と大助、夫婦で病と闘った700日に密着した。
電気工事会社を営む切替さん一家が、千葉から秋田・大館市に移住してきたのは6年前…
大晦日の夜になると、なぜか近所の人々が切替家に集まって来る。お目当ては切替家にある大きなスクリーン。大画面で「紅白歌合戦」を楽しむのだ。
一家が引っ越してきたこの家は、築65年、敷金・礼金0で家賃5万円の“ワケあり格安物件”。かつて市民に愛された映画館の廃墟だった。食卓を囲む一家のリビ
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電気工事会社を営む切替さん一家が、千葉から秋田・大館市に移住してきたのは6年前…
大晦日の夜になると、なぜか近所の人々が切替家に集まって来る。お目当ては切替家にある大きなスクリーン。大画面で「紅白歌合戦」を楽しむのだ。
一家が引っ越してきたこの家は、築65年、敷金・礼金0で家賃5万円の“ワケあり格安物件”。かつて市民に愛された映画館の廃墟だった。食卓を囲む一家のリビングは、映画館のロビー。雪国なのに風呂さえない暮らしが始まった。
移住のきっかけは、2011年の東日本大震災。インフラが壊滅的な打撃を受けた東北地方で工事が急増。秋田へ住まいを移すことに決めた父・義典さん(46)が、格安物件を探していた時、偶然見つけたのが、2005年に閉館し、廃墟になっていた「御成座」だった。
引っ越し当初は「家族で映画を観よう」くらいに考えていた義典さんだが、この町で暮らし始めると、「御成座」が地元に愛され、惜しまれながら閉館したことを知る。人々が御成座の再開に期待を寄せていることを知った義典さんは、映画館復活を思いつく。
そして、2014年7月、格安物件に引っ越したはずの切替家が、数百万円を投じて御成座を復活させた。電気工事会社を営む一家が、映画館も経営することになったのだ。
しかし、時代はシネコン全盛…東北で唯一の単館映画館はすぐに経営の危機を迎える。
(おそらく)日本で唯一、映画館で暮らす家族の6年を追った…
福田怜奈さん、33歳。外出する時には、杖が欠かせない体…幼少期から様々な病気と闘って
きた怜奈さん。今でも、脳脊髄液減少症、反応性低血糖症、難治性重症便秘症…3つの病気と闘いながら生きている。
怜奈さんは、自分自身が糖質制限を余儀なくされていることから、超低糖質のスイーツを開発・販売する会社を始めた。そんな怜奈さんを支えるのは、5年前に結婚した会社員の竜平さん(38
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福田怜奈さん、33歳。外出する時には、杖が欠かせない体…幼少期から様々な病気と闘って
きた怜奈さん。今でも、脳脊髄液減少症、反応性低血糖症、難治性重症便秘症…3つの病気と闘いながら生きている。
怜奈さんは、自分自身が糖質制限を余儀なくされていることから、超低糖質のスイーツを開発・販売する会社を始めた。そんな怜奈さんを支えるのは、5年前に結婚した会社員の竜平さん(38)。
怜奈さんは低糖質スイーツ商品のお披露目試食会を開催。健康やダイエットによいとブームの低糖質スイーツにインスタグラマーなどが詰めかけ、多くのSNSで紹介された。しかし、怜奈さんの体調は相変わらず…病院でMRI検査を受けるが不調の原因は見つからない。
そんな中、怜奈さんに、都内の百貨店に出店するチャンスが。しかし、仕事にまい進する
怜奈さんに竜平さんは「妊活に向き合っていないよね?」と問いかける。
夫婦の間に見えない溝が生まれ始めていた…
紆余曲折の末、出店を断念した怜奈さんは、クリスマスに低糖質ケーキを販売、同時に、
糖尿病などで普通のケーキを食べられない人に低糖質ケーキを無償で配り、食べてもらおうという活動を始める。
会社の経営が大変で、自分の給料も家に入れられないのに、ボランティア活動に精を出す怜奈さん。多忙で体調が悪化する中、不満が募り、話も聞いてくれない竜平さん。怜奈さんは、本音で話し合おうとするのだが…
去年春、7人の若者が「令和初の新入社員」として会社員生活をスタートさせた。
その会社は、株式会社モンキーエンタープライズ。栃木・日光市にある「日光さる軍団劇場」を運営する会社である。「反省ザル」でおなじみの村﨑太郎さん(59)率いる19人の猿まわし芸人が所属する「さる軍団」も今や立派な会社組織。入社後に“猿まわし”となることを目指す新入社員も「週休2日のシフト制」厳守
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去年春、7人の若者が「令和初の新入社員」として会社員生活をスタートさせた。
その会社は、株式会社モンキーエンタープライズ。栃木・日光市にある「日光さる軍団劇場」を運営する会社である。「反省ザル」でおなじみの村﨑太郎さん(59)率いる19人の猿まわし芸人が所属する「さる軍団」も今や立派な会社組織。入社後に“猿まわし”となることを目指す新入社員も「週休2日のシフト制」厳守。1000年続く伝統芸能の世界も、押し寄せる“働き方改革”の波に揉まれ、大きく揺れていた…
猿と家族同然に過ごし、師匠から弟子へと厳しい指導で受け継がれてきた伝統のスタイルは今や昔…令和の新入社員は、芸の道へ「入門」するのではなく、エンターテインメント企業に「入社」したのだ。
「なんであんなにペコペコしなきゃいけないのかなあ」とボヤくのは、ダンスが得意でオシャレ好きな小林夢子(21)。師匠や先輩たちとの飲み会は苦手なのは、ゲームと貯金が趣味の吉澤佑哉(21)。伝統芸や師弟関係など無縁の世界で生きてきた彼らは、この会社で、猿まわしの芸を極めることになったのだ。
そんな彼らの最初の大舞台は、パートナーの猿が決まってから半年後に行われる「新人発表会」。日々、指導役の叱咤激励を受けながら、稽古に励むのだが、そんな矢先に事件は起きる。新入社員の一人が、突然、劇場から姿を消したのだ…
東京・六本木…この町の夜は今、日本一“熱い”。
そして、全国から「夢」を抱えた女の子たちが、きょうもこの町を目指し、上京してくる。
香川から上京するのは、フリーターのモモ・19歳。夜の六本木でダンサーとして働くため、初めて親元を離れる。上京の日。家族との別れの時、空港で必死に涙をこらえるモモ。実は、モモの上京する理由には「ダンサーになる」ことともうひとつ、彼女が
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東京・六本木…この町の夜は今、日本一“熱い”。
そして、全国から「夢」を抱えた女の子たちが、きょうもこの町を目指し、上京してくる。
香川から上京するのは、フリーターのモモ・19歳。夜の六本木でダンサーとして働くため、初めて親元を離れる。上京の日。家族との別れの時、空港で必死に涙をこらえるモモ。実は、モモの上京する理由には「ダンサーになる」ことともうひとつ、彼女が経験した、つらく悲しい記憶があった…
モモが働くのは日本最大級のショーホール。しかし、なかなか職場になじめない。そんなある日、先輩から呼び出されたモモ。そこには、泣き崩れる彼女の姿があった…
もう1人、六本木を目指し、栃木から上京して来たのは、チャム・19歳。
引越しの荷物を整理していると、出てきたのはキャバクラで着ていたドレス。チャムは中学生の時、年齢を偽りキャバクラでアルバイトをしていたという…19歳のチャムの体に刻まれた壮絶な記憶…
夜の六本木で働くチャムだったが、ある日、突然の無断欠勤。チャムの部屋に行ってみると…
チャムは母親に対して、大きな“わだかまり”を抱えていた。幼い頃に「自分は母に棄てられた」という悲しい思い出。その思いを母に伝えるため、実家に向かうのだが、話を聞いた母は、突然、激しく怒り出す…
夜の六本木を目指し、香川から上京したモモと、19歳のチャムの体に刻まれた壮絶な過去と母との関係…六本木で「夢」を追う2人の19歳の物語。
罪を犯し、刑期を終えた「元受刑者」を日本でもっとも受け入れているという会社がある…北海道・札幌市にある「北洋建設」。約50年前から元受刑者を積極的に採用しており、その数は延べ500人を超える。(現在も約10人の元受刑者が勤務している)
この北洋建設を率いるのが、社長の小澤輝真(45歳)。きょうも小澤の元には全国の刑務所・少年院から、就職を希望する受刑者からの手紙が届く
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罪を犯し、刑期を終えた「元受刑者」を日本でもっとも受け入れているという会社がある…北海道・札幌市にある「北洋建設」。約50年前から元受刑者を積極的に採用しており、その数は延べ500人を超える。(現在も約10人の元受刑者が勤務している)
この北洋建設を率いるのが、社長の小澤輝真(45歳)。きょうも小澤の元には全国の刑務所・少年院から、就職を希望する受刑者からの手紙が届く。
実は、小澤は、進行性の難病「脊髄小脳変性症」を発症し、医師からは「余命3年」と告げられている。人の手を借りなければ歩くこともままならず、言葉も不明瞭な小澤だが、全国の刑務所・少年院に自ら出向き、採用活動を続けている。「再犯者を減らしたい…」そのためには、出所後の仕事と住居が不可欠だという…
そんな北洋建設に、この冬もまた新たな元受刑者が入社した。コンビニ強盗を繰り返し2度の服役を終えた男性は、北洋建設で働きながら、税理士になる夢を持ち、勉強を始めるのだが…
今度こそは「更生したい」「社会に認められたい」と願う元受刑者たちに容赦なく襲いかかる現実の厳しさ…塀の外の夢と現実を見つめた。
罪を犯し、刑期を終えた「元受刑者」を日本でもっとも受け入れているという会社がある…北海道・札幌市にある「北洋建設」。約50年前から元受刑者を積極的に採用しており、その数は延べ500人を超える。(現在も約10人の元受刑者が勤務している)
この北洋建設を率いるのが、社長の小澤輝真(45歳)。きょうも小澤の元には全国の刑務所・少年院から、就職を希望する受刑者からの手紙が届く
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罪を犯し、刑期を終えた「元受刑者」を日本でもっとも受け入れているという会社がある…北海道・札幌市にある「北洋建設」。約50年前から元受刑者を積極的に採用しており、その数は延べ500人を超える。(現在も約10人の元受刑者が勤務している)
この北洋建設を率いるのが、社長の小澤輝真(45歳)。きょうも小澤の元には全国の刑務所・少年院から、就職を希望する受刑者からの手紙が届く。
実は、小澤は、進行性の難病「脊髄小脳変性症」を発症し、医師からは「余命3年」と告げられている。人の手を借りなければ歩くこともままならず、言葉も不明瞭な小澤だが、全国の刑務所・少年院に自ら出向き、採用活動を続けている。「再犯者を減らしたい…」そのためには、出所後の仕事と住居が不可欠だという…
そんな北洋建設だがトラブルは絶えない…窃盗の罪で3度の服役をした仮釈放中の50代の新入社員。「今度こそ」と更生を誓い、仕事を始めるが、思い通りにならない毎日に不満が募る…「酒が飲みたい」そんな愚痴ばかり語っていた男性がある日、社員寮から姿を消す…
もう1人、人生の岐路に立ち、大きな決断を迫られるのは、少年院から出てきた二十歳の青年。
元受刑者たちに、塀の外で待ち受ける現実…彼らの夢と挫折、新たな人生への旅立ちを追った。
いつもジャイアンツの帽子をかぶっているその男…小堀敏夫52歳、独身。貯金はゼロ、家賃2万8千円のアパートに住み、ガスは止められ、スーパーで割引になったとんかつ弁当と一緒にカップヌードルを食べる暮らし。そんなどうしようもない小堀には、30年近くも続けている“仕事”がある…それが「お笑い芸人」だ。ワハハ本舗に所属し「ガッポリ建設」というコンビを組んでいる。主宰の喰始(たべ・
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いつもジャイアンツの帽子をかぶっているその男…小堀敏夫52歳、独身。貯金はゼロ、家賃2万8千円のアパートに住み、ガスは止められ、スーパーで割引になったとんかつ弁当と一緒にカップヌードルを食べる暮らし。そんなどうしようもない小堀には、30年近くも続けている“仕事”がある…それが「お笑い芸人」だ。ワハハ本舗に所属し「ガッポリ建設」というコンビを組んでいる。主宰の喰始(たべ・はじめ)からは「クズ芸人」と呼ばれている。芸人として何一つ努力もせず、毎日パチスロばかり。「仕事」と称して出かけるのは、昨今世間で話題になった芸人による「ギャラ飲み」…たとえクズ芸人と呼ばれようが、小堀にとっては「お笑い芸人」でありつづけることが大切なのだ。
小堀の所属するワハハ本舗では、仕事のない芸人を救済するために3カ月に一度、お笑いライブが開かれている。みんなの前で芸を披露し、主宰の喰にアイディアをもらいながら、本番に向けて芸を練り上げていく。小堀も参加するが、やる気は全くない。喰のダメ出しには、いつも言い訳ばかり。そんなクズ芸人・小堀を見続ける喰は「自分は人間を嫌いになれない」「クビは切れない」と言い、長年、見逃してきたのだが…
This episode has no summary.
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出会いは18年前…東京・杉並でハナ動物病院の院長を務める獣医師の太田快作さん(40)と愛犬の花子。
太田さんは、野良猫や捨て犬など飼い主のいない動物の治療を積極的に行っている。「獣医師が動物保護の先頭に立つべき」と考え、一般診療の他に、野良猫、捨て犬など飼い主のいない動物や福島で被災した犬と猫などの治療も引き受けている。
そんな太田さんにとってかけがえのない
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出会いは18年前…東京・杉並でハナ動物病院の院長を務める獣医師の太田快作さん(40)と愛犬の花子。
太田さんは、野良猫や捨て犬など飼い主のいない動物の治療を積極的に行っている。「獣医師が動物保護の先頭に立つべき」と考え、一般診療の他に、野良猫、捨て犬など飼い主のいない動物や福島で被災した犬と猫などの治療も引き受けている。
そんな太田さんにとってかけがえのない存在が花子(18)だ。人間なら100歳近い高齢で、一緒に病院に出勤し、診療中も花子を見守っている。花子は病院のアイドル犬でもあり、看護師や患者から愛されている。太田さんは獣医学部の学生の時、花子を青森の保健所から引き取った。それがきっかけとなり、人間の犠牲になる動物の命について、深く考えるようになった。当時、獣医師になるためには「外科実習」という生体を使った動物実験が行われていたが、太田さんは拒否。欧米の大学で一般的な「動物実験代替法」によって、単位を取得した。かなり異例のことだった。
休みの日は、ほとんどを動物保護にあてる太田さん。千葉へ野良猫の避妊去勢手術へ出かけ、埼玉では、犬71匹の多頭飼育崩壊現場へ行き、手術を行うなど、365日24時間を動物に捧げている。
そんな時、花子が突然倒れた。高齢のため手術をすることはできない。病院での診療を続けながら、花子の介護を始める太田さん。その献身的な日々に密着した。
出会いは18年前…東京・杉並でハナ動物病院の院長を務める獣医師の太田快作さん(40)と愛犬の花子。
太田さんは、野良猫や捨て犬など飼い主のいない動物の治療を積極的に行っている。「獣医師が動物保護の先頭に立つべき」と考え、一般診療の他に、野良猫、捨て犬など飼い主のいない動物や福島で被災した犬と猫などの治療も引き受けている。
そんな太田さんにとってかけがえのない
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出会いは18年前…東京・杉並でハナ動物病院の院長を務める獣医師の太田快作さん(40)と愛犬の花子。
太田さんは、野良猫や捨て犬など飼い主のいない動物の治療を積極的に行っている。「獣医師が動物保護の先頭に立つべき」と考え、一般診療の他に、野良猫、捨て犬など飼い主のいない動物や福島で被災した犬と猫などの治療も引き受けている。
そんな太田さんにとってかけがえのない存在が花子(18)だ。人間なら100歳近い高齢で、一緒に病院に出勤し、診療中も花子を見守っている。花子は病院のアイドル犬でもあり、看護師や患者から愛されている。太田さんは獣医学部の学生の時、花子を青森の保健所から引き取った。それがきっかけとなり、人間の犠牲になる動物の命について、深く考えるようになった。獣医師になった今も「いつも花子だったら」と思い、動物たちを治療している。
そんな花子が突然倒れた。内臓に腫瘍が見つかり、余命いくばくもない。特別な治療や手術はせず、花子との時間を大切にしようと決める太田さん。花子といつも通り、病院に出勤する。末期ガンの犬や喉に腫瘍を持つ猫の手術をしながら、花子を見守る。看護師たちもそんな太田さんと花子に寄り添い、最期の時間を慈しむように過ごす。1匹の犬の看取りを通して、命との向きあい方を問いかける。
大阪・ミナミの繁華街「アメリカ村」にある「アウルクリニック」。ここは全国でも珍しい、夜だけ診察する、精神科診療所だ。開院して6年、これまで4000人近い患者が訪れている。
「眠れない」「会社でパワハラを受けた」「家族との関係に悩んでいる」「生きている意味が分からない」…。患者の多くは20~40代の若者や働き盛りの世代。会社員、シングルマザー、学生、風俗嬢、LGBT、地
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大阪・ミナミの繁華街「アメリカ村」にある「アウルクリニック」。ここは全国でも珍しい、夜だけ診察する、精神科診療所だ。開院して6年、これまで4000人近い患者が訪れている。
「眠れない」「会社でパワハラを受けた」「家族との関係に悩んでいる」「生きている意味が分からない」…。患者の多くは20~40代の若者や働き盛りの世代。会社員、シングルマザー、学生、風俗嬢、LGBT、地下アイドル、外国人、教師、医師……職業も立場も様々な人々が、誰にも相談できない“心の闇”を、夜な夜な打ち明けに来る。
患者と向き合うのは、精神科医・片上徹也(35歳)。若い世代が仕事帰りに気軽に立ち寄れるように、という思いから、若者に人気のアメリカ村に30歳で開院した。
昼間は総合病院の精神科で勤務医として働き、夜はアウルクリニックで院長として患者と向き合う。
一日中、患者の声に耳を傾け続ける片上だが、実は27歳の時、くも膜下出血で倒れ生死の境をさまよっている。なんとか一命をとりとめ、懸命のリハビリで医師として復帰したが、左半身の麻痺が後遺症として残った。しかし、自身のハンデを言い訳にすることはなく、逆に自虐ネタで塞ぎ込む患者を少しでも和ませようとする。
「どうすれば患者に寄り添うことができて、気持ちを楽にさせられるか」
心の闇を抱えた若者たちに、ハンディキャップを背負った若き精神科医が向き合う。そんな“夜だけ開く心の診療所”を追いかけた。
佐賀県の山あいにたつ一軒家。ここに暮らす9人の大家族・西山家。
6人の子どもたちと父親が一人。そして、お母さんのゆかりさんと裕子さん。
なぜか、この西山家には“お母さん”が二人いるのだ。
父・嘉克さんは、全国を回る「書道アーティスト」。ゆかりさんは、そんな嘉克さんが好きになり、2012年に結婚。しかし、わずか8カ月後、嘉克さんは、ゆかりさんに衝撃の告白をする。
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佐賀県の山あいにたつ一軒家。ここに暮らす9人の大家族・西山家。
6人の子どもたちと父親が一人。そして、お母さんのゆかりさんと裕子さん。
なぜか、この西山家には“お母さん”が二人いるのだ。
父・嘉克さんは、全国を回る「書道アーティスト」。ゆかりさんは、そんな嘉克さんが好きになり、2012年に結婚。しかし、わずか8カ月後、嘉克さんは、ゆかりさんに衝撃の告白をする。仕事の助手である裕子さんのことも「好きになってしまった」というのだ…
話し合いやケンカを重ね、ゆかりさんと裕子さんは、嘉克さんと3人、“事実婚”の形で一緒に暮らして行くことを決めたのだ。
あれから7年… 生まれた子どもは、父・嘉克さんの戸籍に入れる形で「お父さん一人と二人の“お母さん”と子ども6人」という不思議な生活が続いている。
二人の“お母さん”は、母である前に女性として、互いに嫉妬や怒りを抱えながらも、一つ一つ乗り越えてきた。今では、二人で役割分担をしながら「一つの家族」が成り立っているようにも見える。
そんな中、父・嘉克さんと唯一、血が繋がっていない裕子さんの子、14歳の長男は、
中学卒業後、この家を出て行くべきかどうか悩んでいた。
「家族」とは…「夫婦」とは…「親子」とは…そして「幸せ」とはなんなのか?
西山家が探し続ける「家族のカタチ」を見つめる…
17年間見つめた、ある家族の歴史…
ダウン症のある息子と生きてきた待寺家。我々が出会った時、息子・優は13歳。以来、彼の成長と共に喜び、悩み、涙した。そして2020年、優は30歳を迎えた。
両親も年をとり、この先自分たちがいなくなった後、一人で幸せに生きていけるのか…「自立への道」を探して葛藤する日々を見つめる。
生まれてダウン症と分かった時、両親は「暗黒の世
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17年間見つめた、ある家族の歴史…
ダウン症のある息子と生きてきた待寺家。我々が出会った時、息子・優は13歳。以来、彼の成長と共に喜び、悩み、涙した。そして2020年、優は30歳を迎えた。
両親も年をとり、この先自分たちがいなくなった後、一人で幸せに生きていけるのか…「自立への道」を探して葛藤する日々を見つめる。
生まれてダウン症と分かった時、両親は「暗黒の世界に突き落とされた」という…
当時は情報もサポート体制も少なく、周囲の偏見も強かった。どう育てたら良いのか…
暗中模索しながら必死に育ててきた。そして、優は自分の運命を大きく変える「ダンス」に出会う。ダンスグループに入って才能を認められ“ダウン症のダンサー”として注目されるようになっていった。ダンスは両親にとっても「光」。母親は息子を全力で支え続けた。
しかし注目されることで、優は自分がダウン症であることを突きつけられて葛藤してしまう。夫婦の間にも、サポートの考えの違いで対立が生まれた…
そして今、年齢的にダンスグループの中心を外れ、福祉作業所に通う日常を送っていた優に、ダンス活動の集大成とも言える夢のような話が舞い込む。再びダンスに打ち込む優。
しかし、そこには非情な運命が待っていた…
30歳の誕生日、驚きの言葉を両親に伝える優。待寺家の17年の軌跡、そして波乱に満ちたこの1年、優と共に前を向いて進んできた家族の記録。
DVや望まぬ妊娠など、誰にも頼れない問題を抱える少女たちを救い続ける女性がいる。NPO法人「BONDプロジェクト」の橘ジュンさん。年間3万件近くのSOSが寄せられる中、去年秋、一人の女性が橘さんの元を訪れた。19歳のセナ。
彼女は、生まれた直後に乳児院に預けられた後、里親に育てられた。しかし、中学生の時非行グループに加わったことがきっかけで事件を起こし、少年院に1年間
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DVや望まぬ妊娠など、誰にも頼れない問題を抱える少女たちを救い続ける女性がいる。NPO法人「BONDプロジェクト」の橘ジュンさん。年間3万件近くのSOSが寄せられる中、去年秋、一人の女性が橘さんの元を訪れた。19歳のセナ。
彼女は、生まれた直後に乳児院に預けられた後、里親に育てられた。しかし、中学生の時非行グループに加わったことがきっかけで事件を起こし、少年院に1年間入ることになる。
その後は、水商売の世界で生きてきたセナ。しかし去年、元交際相手との間に子供を妊娠。相手からの返事も来ない中、セナは子供を産む決断をする。
一方、そのセナに寄り添い、支え続けてきた橘さん。実は11年前に橘さんが活動を始めるきっかけとなったのも、セナと同じ状況に追い込まれた19歳の女性との出会いだった。
それが、歌舞伎町でネットカフェ暮らしをしていた、マリ。東北地方から上京し、夜の街で生きてきた彼女もある日、妊娠が判明。誰にも相談できないまま、中絶ができる期間を過ぎ、時に橘さんとぶつかり合いながらも無事に男児を出産する。
その後も薬物事件を起こすなど、なかなか生き方を変えられずもがくマリを、支え続ける橘さんの葛藤と、その一方で、我が子を生んだセナの喜びを通して、今、誰にも頼れないまま社会を漂う女性たちの姿を追った…
誰にもみとられることなく自宅で亡くなり、死後、長らく発見されない人々…
いわゆる “孤独死” が近年増加の一途を辿っている。そうした中、「孤独死は誰にでも起こりうる」と訴え、その独特な活動で注目を集める27歳の女性がいる。遺品整理人の小島美羽さんだ。
彼女は「孤独死の現場」を“ミニチュア”で再現し、なぜ孤独死が起こるのか、その本質を伝え続けてきた。そしてきょうも…多発する孤独死の現場に小島さんの姿があった。
遺品整理人は、孤独死などで亡くなった人の部屋を清掃し、残された遺品の中から、思い出の品を遺族に引き渡すのが勤め。小島さんが遺品整理人を志したきっかけは、17歳で父と死別したこと。「何もしてあげられなかった」という後悔の念から、自分と同じ境遇にある遺族を救いたいと考えた。そして2014年、東京・板橋にある遺品整理会社に入社、社長の増田裕次さんと二人三脚で日々、孤独死の現場と向き合っている。
増田さんは会社を立ち上げ20年、かつては「遺品整理人」と言っても誰も理解してもらえず、「縁起が悪いから近寄るな」と言われたこともあった。孤独死に対する世間の認識は、なかなか変わらないまま。増田さんと小島さん、二人には超えるべき課題が山積していた… 「孤独死をどう伝えていくか」をめぐり、ぶつかる二人…27歳の遺品整理人が見つめる「孤独死の現場」、その向こう側にある物語を追った…
續(つづき)夕美子さん(48)は、4男6女合わせて10人の子供を持つ母親。たくさんの子どもに囲まれ、賑やかで幸せな日々を過ごしてきた。
しかし、3年前の7月、夫の浩一さんが、突然、病気で他界。42歳の若さだった。
10人の子どもを遺して逝ってしまった父。稼ぎ頭を失った夕美子さんは女手ひとつで子どもたちを育てていくことになった。
ところが、次男(23)は定職につかず
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續(つづき)夕美子さん(48)は、4男6女合わせて10人の子供を持つ母親。たくさんの子どもに囲まれ、賑やかで幸せな日々を過ごしてきた。
しかし、3年前の7月、夫の浩一さんが、突然、病気で他界。42歳の若さだった。
10人の子どもを遺して逝ってしまった父。稼ぎ頭を失った夕美子さんは女手ひとつで子どもたちを育てていくことになった。
ところが、次男(23)は定職につかず、三女(17)は高校を中退し、引きこもり状態に…
夕美子さんは、育児に奮闘するかたわら就職活動に励むものの、どれも思い通りにいかない。
子どもたちともすれ違い、限界寸前の一家にさらなる“事件”が起きる。
そんな窮地で「助け舟」となったのは、母親の一番の理解者である長女(28)。
夕美子さんは、長女と共に家族を再生しようと試みる。
10人の子どもを遺しこの世を去ったパパが“遺してくれたもの”とは一体何なのか。
シングルマザーの大家族が、苦難の末に気づいた大切なものとは…
深夜11時、静まり返った奈良の街に、明かりを灯す一軒の洋菓子店。
その名は「にこにこ庵」。夜ふけに次々と訪れるお客さんたち。そのワケは、店主・木村洋司さん(56)の“ケーキ愛”。「全てが自分の子ども」と話すほどケーキに愛情を込める木村さんは、全て売り切れるまで決して店を閉めない。そのため、ほぼ毎晩、店の厨房の床で仮眠をとりながら、お客さんを待ち続ける日々を過ごして
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深夜11時、静まり返った奈良の街に、明かりを灯す一軒の洋菓子店。
その名は「にこにこ庵」。夜ふけに次々と訪れるお客さんたち。そのワケは、店主・木村洋司さん(56)の“ケーキ愛”。「全てが自分の子ども」と話すほどケーキに愛情を込める木村さんは、全て売り切れるまで決して店を閉めない。そのため、ほぼ毎晩、店の厨房の床で仮眠をとりながら、お客さんを待ち続ける日々を過ごしていた。
一方、そんな生活を送る木村さんに複雑な思いを抱いていたのが妻・美絵子さん(54)。店に食事を届けたり、夜中に寝てしまう夫を起こしたり、15年前の店のオープンからずっと影ながら夫を支え続けてきた。その思いを知ってか知らずか、妻子を放ったらかして、家庭を顧みず、ますますケーキ作りに没頭する夫。ケーキと夫、時々、妻…の不思議な“三角関係”。
そんな中、妻・美絵子さんは、ついに洋司さんに「店をやめてほしい」と切り出す。時を同じくして襲う新型コロナの嵐。悩んだ挙句、洋司さんが出した決断は…
真夜中の洋菓子店を舞台に、ちょっと不器用なケーキ職人と、それを支え続ける妻の姿を見つめた。
大阪に暮らす澤井さん一家は、36歳から15歳までの7男6女、13人の子供がいる大家族。一家は大阪駅前の地下街で、まさに「家族経営」の居酒屋を営んでいる。高校を卒業した8人のきょうだいが働く店は、昼も夜も大盛況。定食のランチメニューは、380円の激安価格。さらに、澤井家の子供たちは、空手の大会でも大活躍する有名なスポーツ一家。「お父さん」こと澤井淳一郎さん(55)を中心と
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大阪に暮らす澤井さん一家は、36歳から15歳までの7男6女、13人の子供がいる大家族。一家は大阪駅前の地下街で、まさに「家族経営」の居酒屋を営んでいる。高校を卒業した8人のきょうだいが働く店は、昼も夜も大盛況。定食のランチメニューは、380円の激安価格。さらに、澤井家の子供たちは、空手の大会でも大活躍する有名なスポーツ一家。「お父さん」こと澤井淳一郎さん(55)を中心とした団結力はとても強い。
澤井家に“事件”が起きたのは、3年前…お父さんが「跡継ぎ」に決めていた長男が、誰にも何も言わず、突然、家を出ていってしまった。以来、長男とは音信不通の日々…固く団結していたはずの澤井家にヒビが入ったのだ。そして、進学校に通い、成績優秀にも関わらず、大学進学を諦めた三男も、居酒屋での仕事に「迷い」を感じ始めていた。仕事に身が入らない三男はある日、父と衝突する。家族の団結を願う父と、自分の可能性を試したい三男。
そんな中、忍び寄る新型コロナの影。澤井家の居酒屋、大家族の生活に迫り来る危機。
そして、15人大家族の大黒柱である、お父さんを襲う異変…
「家族って何やろね」そうつぶやくお父さんと大家族は、この大きな試練を乗り越えることができるのだろうか…
大阪に暮らす澤井さん一家は、36歳から15歳までの7男6女、13人の子供がいる大家族。大阪駅近くの地下街で一家は居酒屋を営んでいる。「お父さん」こと澤井淳一郎さん(55)を中心とした団結力はとても強い。しかし、3年前…お父さんが「跡継ぎ」に決めていた長男が、突然、家を出ていってしまった。“一枚岩”で固く団結していたはずの澤井家にヒビが入る…そして、進学校に通い、成績優秀
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大阪に暮らす澤井さん一家は、36歳から15歳までの7男6女、13人の子供がいる大家族。大阪駅近くの地下街で一家は居酒屋を営んでいる。「お父さん」こと澤井淳一郎さん(55)を中心とした団結力はとても強い。しかし、3年前…お父さんが「跡継ぎ」に決めていた長男が、突然、家を出ていってしまった。“一枚岩”で固く団結していたはずの澤井家にヒビが入る…そして、進学校に通い、成績優秀にも関わらず、大学進学を諦めた三男も、居酒屋での仕事に「迷い」を感じ始めていた。ある日、父は三男の迷いを感じとり、激しく衝突する。
大きく家族が揺れた3日後、衝撃が走る。父が新型コロナに倒れたのだ。いくつもの持病を抱える父の容態は急激に悪化していく。家族に会うことも出来ないまま、病床で自ら家族へのメッセージを撮影する。
日毎に父の容態は悪化する一方、人工呼吸器でも回復は見込めず、ついに治療は“最終段階”に…
子どもたちは、父の命と居酒屋経営の危機に揺れ、崖っぷちの状態に立たされる。父は助かるのか。店はなくなってしまうのか。家族の絆はどうなっていくのか…新型コロナの嵐に翻弄される大家族の愛と涙の奮闘を描く。
大学に通っていた息子(24歳)が、卒業間近に突然、自宅に引きこもった。真っ白な顔でゲームに没頭し、昼夜逆転の生活を繰り返す息子…悩んだ末に両親は、富山市にある自立支援施設「はぐれ雲」に息子を預けることに。
「はぐれ雲」では引きこもりや不登校を経験した10~40代の人々が、ひとつ屋根の下で暮らし、就労訓練などを受けながら自立を目指している。
すさんだ生活を送ってい
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大学に通っていた息子(24歳)が、卒業間近に突然、自宅に引きこもった。真っ白な顔でゲームに没頭し、昼夜逆転の生活を繰り返す息子…悩んだ末に両親は、富山市にある自立支援施設「はぐれ雲」に息子を預けることに。
「はぐれ雲」では引きこもりや不登校を経験した10~40代の人々が、ひとつ屋根の下で暮らし、就労訓練などを受けながら自立を目指している。
すさんだ生活を送っていた息子は、最初は戸惑いながらも徐々に集団生活になれていくが、両親からの連絡は無視し、関係を拒絶していた。
引きこもりの原因はなんなのか?無気力な息子を見ながら、両親は「何がいけなかったのか?」と自問自答する日々…
「変わりたい」と願う両親と息子。しかし、その関係は簡単には修復できない。引きこもりの日々から脱し「はぐれ雲」で過ごした1年間。両親と子どもの葛藤と苦悩、それぞれの「再生」にかける姿を見つめた…
たった500円で食べ放題。
群馬・桐生市にある小さな食堂は、いつもたくさんの客で溢れている。バイキング形式で並ぶ料理は、筑前煮やカレイの煮付け、焼きナスや山菜の天ぷらなど、懐かしい「おふくろの味」が15品以上。地元だけでなく、県外からも多くの客が訪れる人気の食堂だ。
そんな食堂を22年間、たった一人で続けているのが、今年85歳になる田村はつゑさん。通称・はっちゃ
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たった500円で食べ放題。
群馬・桐生市にある小さな食堂は、いつもたくさんの客で溢れている。バイキング形式で並ぶ料理は、筑前煮やカレイの煮付け、焼きナスや山菜の天ぷらなど、懐かしい「おふくろの味」が15品以上。地元だけでなく、県外からも多くの客が訪れる人気の食堂だ。
そんな食堂を22年間、たった一人で続けているのが、今年85歳になる田村はつゑさん。通称・はっちゃん。一年中、素足に下駄で料理から片付けまで全て一人でこなしている。500円では採算が取れず、食堂は毎月7~8万円の赤字。それでも「お腹いっぱいになれば人は幸せになる」といつも笑顔で元気一杯だ。
なぜ、はっちゃんは食堂を始め、赤字でも続けているのか…そこには、小学校にも通えず読み書きすら学べないまま10歳から働き続けてきた壮絶な人生と、57歳の時に人生を変えた、ある「恩人」との出会いがあった。
はっちゃんの食堂にも新型コロナの影響がおよぶ。客は激減し、はっちゃんは食堂の営業を休止する…「人は触れ合わないとダメだよ」そうつぶやくはっちゃんは、まるで生きがいを奪われたかのよう…そして2カ月半後、ようやく食堂の再開を決めるのだが…
今、世間の注目を集める“東大生ブランド”。連日のようにメディアに登場する東大生は、「頭がよいのに面白い!カッコいい!」という、従来のイメージを覆す活躍を続けている。
しかし…もちろん、そんな人たちばかりが、東大生ではない。
『あれが全体って見られると厳しい。そこはしっかりと伝えておきたい。』と熱く語るのは、伝統ある「東京大学相撲部」の部員たち。学内でも存在感は“
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今、世間の注目を集める“東大生ブランド”。連日のようにメディアに登場する東大生は、「頭がよいのに面白い!カッコいい!」という、従来のイメージを覆す活躍を続けている。
しかし…もちろん、そんな人たちばかりが、東大生ではない。
『あれが全体って見られると厳しい。そこはしっかりと伝えておきたい。』と熱く語るのは、伝統ある「東京大学相撲部」の部員たち。学内でも存在感は“薄め”の相撲部は、毎年、新入部員を確保するのがやっとの状態。厳しい受験戦争を勝ち抜いてきた“学歴エリート”の彼らだが、相撲では思うように勝てず…彼女もできず…と悩める日々を送っている。
「やりたいことがない」と将来の夢を持てず、進路に悩む2年生部員は、人生で初めての“挫折”を味わう。そのとき彼が取った意外な行動と秘められた思いとは…
人一倍“学歴”へのこだわりを持つ4年生部員は、自らのエリート意識を打ちのめされ、絶望した過去があった。勝てない…モテない…思い描いたキャンパスライフとは、かけ離れた生活を送っていた彼が、東京大学での4年間で手に入れたものとは…
東大には入ったものの…そのブランドと現実の狭間で揺れる、彼らの汗と涙の日々を追った…
“126万人に1人”といわれる希少難病・アイザックス症候群など4つもの重い病を抱えながら生きる男がいる…香取久之さん(49)。症例が極めて少なく、症状も見た目からわかりづらいため、周囲に病気のつらさを理解してもらえない…。発症当時は自殺を考えるほど苦しんだ香取さんだが、いつしか
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“126万人に1人”といわれる希少難病・アイザックス症候群など4つもの重い病を抱えながら生きる男がいる…香取久之さん(49)。症例が極めて少なく、症状も見た目からわかりづらいため、周囲に病気のつらさを理解してもらえない…。発症当時は自殺を考えるほど苦しんだ香取さんだが、いつしか 「自分と同じように、1人で生きづらさを抱えて苦しんでいる人々を救いたい」という思いを抱き、7年前に大手企業を辞めた。
仲間たちとNPO活動を続けるものの、収入源はわずかな募金のみ、1500万円以上の貯金をつぎ込んだ上に、3000万円もの借金を背負ってしまったことで、家族との間に溝が生まれてしまう。なんとか借金を返済しようと事業を始めるが、まったく軌道に乗らず、毎月100万円近い赤字。その上、ステージ4の大腸がんに侵されていることが判明する…
すでに肺や肝臓にも転移し、5年生存率は10数%。抗がん剤の副作用にも苦しめられ、身体も心もボロボロな中、それでも活動を辞めない香取さん。
なぜなら、香取さんは1人の少女と「ある約束」を交わしていたのだ。10歳までの生存率が10%未満といわれる深刻な病を抱える、米田ももちゃん(10)。
車椅子の生活を送るももちゃんのため、起死回生の一手を打つ香取さん。そして、ももちゃんに訪れる小さな奇跡…
4つの重い病、借金、ステージ4のがん…次々と訪れる苦境に耐えながら、命懸けの活動を続ける一人の男の姿を追った。
日本一の歓楽街、新宿・歌舞伎町。
そんな24時間、眠らない街で、様々な人々を支え続ける人がいる。
便利屋「親孝行」の由藤神一さん(37)だ。
昼夜を問わず、24時間休みなしでお客さんの要望に親身になって対応する神一さん。
何事も手を抜かない姿勢から、“夜の街”で生きる人々からの信頼が厚く、仕事の注文が絶えない。
依頼内容は、トイレのつまりから電球の交換、エ
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日本一の歓楽街、新宿・歌舞伎町。
そんな24時間、眠らない街で、様々な人々を支え続ける人がいる。
便利屋「親孝行」の由藤神一さん(37)だ。
昼夜を問わず、24時間休みなしでお客さんの要望に親身になって対応する神一さん。
何事も手を抜かない姿勢から、“夜の街”で生きる人々からの信頼が厚く、仕事の注文が絶えない。
依頼内容は、トイレのつまりから電球の交換、エアコン清掃、店内改装、ペットの世話から、なんとベビーシッターまで…実は神一さん、どんな依頼にも対応するため、20以上の資格を持っている。そのため、仕事は歌舞伎町にとどまらず、渋谷や銀座などにも神一さんを頼る顧客がたくさんいるのだ。
自宅に帰れない日も多く、まさに身を粉にして、歌舞伎町で働く神一さん。
そこまでする理由には、この街で人生を変えた神一さんの過去があった…
今年で10年になる便利屋稼業。故郷・北海道を離れ、自分を救い育ててくれた第二の故郷・歌舞伎町に恩返しをする思いで、懸命に働き続ける日々。そんな中、神一さんは驚きの決断を下す…
ところが、時を同じくして、歌舞伎町を襲う新型コロナの嵐。否が応でも、神一さんはその渦に巻き込まれていく…
2020年1月。夢と決意を胸に抱き、上京した若者たち。
最終学歴は「中卒」。高校を中退した者や、そもそも高校に進学する気がなかった者…思うような職には就けず、やりたいことも見つからない悶々とした日々を過ごしてきた。「自分を変えたい」「人生を変えたい」と願う彼らが目指したのは「ヤンキーインターン」という就職支援サービス。
「東京で新しい仕事と人生を見つける」…原宿にあ
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2020年1月。夢と決意を胸に抱き、上京した若者たち。
最終学歴は「中卒」。高校を中退した者や、そもそも高校に進学する気がなかった者…思うような職には就けず、やりたいことも見つからない悶々とした日々を過ごしてきた。「自分を変えたい」「人生を変えたい」と願う彼らが目指したのは「ヤンキーインターン」という就職支援サービス。
「東京で新しい仕事と人生を見つける」…原宿にあるベンチャー企業が主催するこの再教育プログラムは、地方の中卒・高卒者を対象に、食・住・職を無償で提供し、企業への就職を支援するもの。参加者は6カ月の間に、営業や仕事のスキルを身につけ、就職活動に臨むのだ。
「起業家になって世の中を変えたい」と夢みる18歳は、積極的な取り組みで、営業研修でもインターン史上最高の成績を上げ、正社員待遇に抜てきされるのだが、次第にヤンキーインターンを続けることに疑問を感じていく…
「東京で職を得て、家族を幸せにしたい」と願う21歳は、3日目の朝に姿を消してしまう。彼が見せた涙のわけとは…
彼らはヤンキーインターンを最後までやりとげ、企業の内定をつかむことはできるのか。懸命に未来を切り開こうとする“中卒”の若者たちの行方は…
「前澤社長を超えるようなビッグな人物になりたい!」と野心を燃やすのが、都内の公園でホームレスをする22歳のケイタだ。
今年2月、熊本から10万円を手に上京。公園暮らしを続けながら、アポなしで有名社長を突撃訪問!ビッグになるチャンスを探す日々をSNSに投稿・記録し続けている。
有名社長にダイレクトメッセージを送ったり、実業家が利用していそうな高級ホテルに張り込んだり…
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「前澤社長を超えるようなビッグな人物になりたい!」と野心を燃やすのが、都内の公園でホームレスをする22歳のケイタだ。
今年2月、熊本から10万円を手に上京。公園暮らしを続けながら、アポなしで有名社長を突撃訪問!ビッグになるチャンスを探す日々をSNSに投稿・記録し続けている。
有名社長にダイレクトメッセージを送ったり、実業家が利用していそうな高級ホテルに張り込んだり…突拍子もないアタックを繰り返すケイタだが、そんなことでツテが見つかるほど、現実は優しくない。さらには新型コロナ拡大による外出自粛がケイタの前に立ちふさがる。
家も仕事も、もちろん名刺さえ持たない彼の残金も底を尽きかけた頃、参加した名刺交換会で勧められたスマホでもできるFX取引を始めることに…これがケイタの運命を大きく変えていく。
2万円を元手に1週間で15万円近くを稼ぎ、その後もトントン拍子に残高を増やしていくケイタは、次第にお金の魔力にとらわれていく…
3日間風呂にも入らなかったケイタが1万円のシャツに身を包み、ハチミツで飢えをしのいでいたのが、高級焼肉三昧。1時間近くも汗だくになって歩いていたのも、今や徒歩5分の距離でもタクシー移動。
「東京でビッグになりたい!」夢を熱く語っていたケイタの野望はどこへ向かうのか…
6月上旬、緊急事態宣言が解除された後も、人通りの戻らない街があった…年間2400万人が訪れる横浜中華街。日本で最初に新型コロナに関するニュースの“発信源”となったダイヤモンド・プリンセス号が、横浜港に停泊していたことにより、どこよりも早くゴーストタウンと化してしまったのだ。
観光客の姿も消え、ほとんどの店が営業を休止する中、営業を続けてきた店がある…大通りから入っ
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6月上旬、緊急事態宣言が解除された後も、人通りの戻らない街があった…年間2400万人が訪れる横浜中華街。日本で最初に新型コロナに関するニュースの“発信源”となったダイヤモンド・プリンセス号が、横浜港に停泊していたことにより、どこよりも早くゴーストタウンと化してしまったのだ。
観光客の姿も消え、ほとんどの店が営業を休止する中、営業を続けてきた店がある…大通りから入った路地で40年間、店を続ける「龍鳳酒家」。
日本で生まれ育った両親と一人娘が営む、地域に愛される人気店だ。
コロナ禍で客足はすっかり途絶え、収入が激減する中、店の生き残りをかけて、ワンコイン・500円の中華弁当を地域に配達する。
それでも、かつての売り上げには程遠く、長年、店を守り続けてきた父はついに「店をやめるしかない」と口にし始める…
一方、「絶対に店をつぶしたくない」と弁当が詰まったリュックを背負い、自転車のペダルを踏むのは、一人娘の郁瑛(35)。日本人として中華街で生まれ育ち、今も店の上に暮らしながら、“若女将”として店を切り盛りしてきた。彼女に取っては、この中華街、そしてこの店が自分の故郷であり、居場所でもある。「他に行く場所なんてない」そう語る郁瑛は、なんとか中華街の明かりを灯し続けるべく、奮闘するのだが…
かつて罪を犯し、刑務所や少年院から出てきた人物の身元を引き受け、仕事と住居を提供し「親代わり」になっている男がいる。出所しても、2人に1人は再犯してしまうという現在、「お金」と「寝る場所」がないから犯罪に走る…という現実がある。「仕事」と「住む家」があれば、人は罪を犯さないとその男は信じ、再犯防止活動に精力的に取り組んでいる。
大阪で会社の社長を務める、草刈健太郎
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かつて罪を犯し、刑務所や少年院から出てきた人物の身元を引き受け、仕事と住居を提供し「親代わり」になっている男がいる。出所しても、2人に1人は再犯してしまうという現在、「お金」と「寝る場所」がないから犯罪に走る…という現実がある。「仕事」と「住む家」があれば、人は罪を犯さないとその男は信じ、再犯防止活動に精力的に取り組んでいる。
大阪で会社の社長を務める、草刈健太郎(47歳)。
罪を犯した人間の採用面接を行なうために訪れた全国の刑務所・少年院は50カ所を超える。
もちろん、仕事と住む家を与えたからといって、全員が更生できるわけではない。
裏切られても、決してあきらめず、元犯罪者の支援に取り組むのには深い理由が…。
15年前、最愛の妹を留学先のロサンゼルスで殺されたのだ。犯人はアメリカ人の夫。
犯罪被害者の遺族となった草刈がなぜ、元受刑者の更生に懸命になるのか。その理由を草刈はこう語る…『加害者を減らせば、妹のような被害者も少なくなる。この取り組みは妹にやれと言われている気がする』
しかし、現実は厳しく、今まで18人を採用してきたが、10人以上はすでに、自分のもとを離れていった。中には再犯に走ってしまった者もいる。
誰よりも犯罪を憎む男が選んだ険しい道程を見つめた…
かつて罪を犯し、刑務所や少年院から出てきた人物の身元を引き受け、仕事と住居を提供し「親代わり」になっている男がいる。大阪で会社の社長を務める、草刈健太郎(47歳)。
罪を犯した人間の採用面接を行なうために訪れた全国の刑務所・少年院は50カ所を超える。もちろん、仕事と住む家を与えたからといって、全員が更生できるわけではない。
裏切られても、決してあきらめず、元犯罪者の
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かつて罪を犯し、刑務所や少年院から出てきた人物の身元を引き受け、仕事と住居を提供し「親代わり」になっている男がいる。大阪で会社の社長を務める、草刈健太郎(47歳)。
罪を犯した人間の採用面接を行なうために訪れた全国の刑務所・少年院は50カ所を超える。もちろん、仕事と住む家を与えたからといって、全員が更生できるわけではない。
裏切られても、決してあきらめず、元犯罪者の支援に取り組むのには深い理由が…
15年前、最愛の妹を留学先のロサンゼルスで殺されたのだ。犯人はアメリカ人の夫。
犯罪被害者の遺族となった草刈がなぜ、元受刑者の更生に懸命になるのか。
『加害者を減らせば、妹のような被害者も少なくなる。この取り組みは妹にやれと言われている気がする』と語る草刈は、かつて罪を犯した人間に、「仕事」と「住む家」を与え犯罪抑止に尽力すると妹に誓ったからだ。
更生の道を順調に歩み、草刈の活動に共感、賛同し、活動を共にする若者が出てくるまでになった。しかし、現実は厳しく、草刈の元を巣立っていった若者が、再び草刈に助けを求めてくることもしばしば。中には再犯に走ってしまった者もいる。
そんな草刈の元に届いた一通のメール。
かつて妹と元夫が共に働いていた会社の上司が、15年の長い歳月を経て、草刈に「どうしても伝えておきたいことがある」と言うのだ。
あれから15年…事件の真相に草刈が流した涙と新たな誓いとは…
新宿二丁目…LGBTが集うこの街で、50年以上のもっとも長い歴史を持つショーパブ「白い部屋」。20代から70代までのキャストが華やかなショーを繰り広げる。
浮世を忘れさせる華やかな空間は、半世紀にわたり、多くの客を魅了してきた。
この店を創業したのは72歳のコンチママ。この街の“生き字引”ともいえるコンチママは、18歳の時に大阪から上京し、新宿二丁目に流れ着いた
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新宿二丁目…LGBTが集うこの街で、50年以上のもっとも長い歴史を持つショーパブ「白い部屋」。20代から70代までのキャストが華やかなショーを繰り広げる。
浮世を忘れさせる華やかな空間は、半世紀にわたり、多くの客を魅了してきた。
この店を創業したのは72歳のコンチママ。この街の“生き字引”ともいえるコンチママは、18歳の時に大阪から上京し、新宿二丁目に流れ着いた。二十歳の時に人に誘われて始めたのが「白い部屋」だ。
2020年、「白い部屋」とコンチママを新型コロナが襲う。2カ月半におよぶ休業。その間、店の収入は途絶え、月に100万円以上の固定費が重くのしかかる。膨らみ続ける赤字。コンチママは店の存続をかけて金策に奔走するのだが…
一方で、店を支えてきたキャストたちも休業中の給料はゼロ。店と自分たちの将来について、いつ終わるとも知れない不安を抱える日々が続く…
緊急事態宣言の解除を受け、「白い部屋」は営業再開を目指すも、コンチママとキャストたちの間には、心のすれ違いが生まれていた。長年、店を支えて来たベテランキャストたちが、店を離れることを決意したのだ…
コロナ禍の中、新宿二丁目で生きる人々の苦悩をカメラは追った。
新宿二丁目…LGBTが集うこの街で、50年以上のもっとも長い歴史を持つショーパブ「白い部屋」。キャストが華やかなショーを繰り広げ、浮世を忘れさせる華やかな空間は、半世紀にわたり、多くの客を魅了してきた。
この店を創業したのは72歳のコンチママ。この街の“生き字引”ともいえるコンチママは、18歳の時に大阪から上京し、新宿二丁目に流れ着いた。二十歳の時に始めたのが「白い部
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新宿二丁目…LGBTが集うこの街で、50年以上のもっとも長い歴史を持つショーパブ「白い部屋」。キャストが華やかなショーを繰り広げ、浮世を忘れさせる華やかな空間は、半世紀にわたり、多くの客を魅了してきた。
この店を創業したのは72歳のコンチママ。この街の“生き字引”ともいえるコンチママは、18歳の時に大阪から上京し、新宿二丁目に流れ着いた。二十歳の時に始めたのが「白い部屋」だ。
今年6月、コロナによる営業休止を続けていた店は、3カ月ぶりに営業を再開した。店が休んでいる間も家賃などの固定費はかさみ、赤字は膨らむばかり。店の経営は危機を迎えていた。一方で、キャストたちは日給制のため、店が営業しなければ収入が途絶えることになる…それぞれが、コロナ禍の中で、自分の人生の歩み方を悩み、苦しんでいた。ベテランキャストのかんたさん(59)は、営業休止期間中に、臨時のバーを開店するなど「コロナには負けない」と奮闘するのだが…
ようやく営業再開したものの、「夜の街」は世間から敬遠され、客足は伸び悩み、週に3日しか営業ができない状態となる「白い部屋」。
長年、店を支えてきたキャストが大量に退店を決意。追い討ちをかけるように、かんたさんが新型コロナに感染し、「白い部屋」は再び、営業休止に追い込まれる…
出口の見えない危機を迎える「白い部屋」。新宿二丁目で生きる人々の「それぞれの選択」をカメラは見つめた・・・
前科者、元ヤクザ、薬物依存、そこから抜け出し、やり直したい人々…そんな彼らを支えることに人生をかけている男がいる。遊佐学(45)は、自身も元ヤクザで、覚醒剤で逮捕された前科がある。服役した学を故郷の母は信じて待っていてくれた。家族に支えられて、新しい人生を歩み始めることができたのだ。
「必ずやり直せると誰かに信じてもらうことが力になる」今度は自分が誰かの支えになってあ
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前科者、元ヤクザ、薬物依存、そこから抜け出し、やり直したい人々…そんな彼らを支えることに人生をかけている男がいる。遊佐学(45)は、自身も元ヤクザで、覚醒剤で逮捕された前科がある。服役した学を故郷の母は信じて待っていてくれた。家族に支えられて、新しい人生を歩み始めることができたのだ。
「必ずやり直せると誰かに信じてもらうことが力になる」今度は自分が誰かの支えになってあげたい。依存症の回復施設で働き始めた学だが、突然クビになってしまう…
取材を始めた2016年、学は教会に住み込み、そこでヤクザを辞めて社会復帰を目指す青年、タカシ(当時28歳)の面倒を見ていた。人生をやり直したいと願うタカシは、介護施設で働くものの、長続きせず、部屋に引きこもってしまう。そしてある日、覚醒剤に手を出し、逮捕されてしまうタカシ。釈放されたタカシは、その後どんな生き方を選ぶのか…
一方、仕事を失ってしまった学の生活は苦しくなっていくばかり。しかしそんな中で、学は、新たな元受刑者の支援を決意する。過去に覚醒剤の使用を繰り返す、12回の逮捕で計30年間を刑務所で過ごした高齢男性を自宅で引き受けるのだが…
これは元ヤクザの2人。学とタカシの5年の物語である。
前科者、元ヤクザ、薬物依存、そこから抜け出し、生き直したいという人々…そんな彼らを支えていくことに人生をかけている男がいる。遊佐学(45)は、自身も元ヤクザで、覚醒剤で逮捕された前科がある。服役した学を故郷の母は信じて待っていてくれた。家族に支えられて、新しい人生を歩み始めることが出来たのだ。今度は自分が誰かの支えになりたいと、依存症の回復施設で働き始めた学。「必ずやり
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前科者、元ヤクザ、薬物依存、そこから抜け出し、生き直したいという人々…そんな彼らを支えていくことに人生をかけている男がいる。遊佐学(45)は、自身も元ヤクザで、覚醒剤で逮捕された前科がある。服役した学を故郷の母は信じて待っていてくれた。家族に支えられて、新しい人生を歩み始めることが出来たのだ。今度は自分が誰かの支えになりたいと、依存症の回復施設で働き始めた学。「必ずやり直せると人に信じてもらうことが力になる」
しかし、突然クビになってしまう。次の仕事が見つからず、生活も苦しい中、学は元受刑者の支援を決意する。
今年3月、学は刑務所から出所したばかりの高野さん(仮名・66)を自宅に引き受けた。覚醒剤の使用を繰り返し、12度の服役、合わせて30年間を刑務所で過ごした。妻や子供にも見放されてきた彼にとって学は唯一の希望だった。
1カ月後、学のサポートで一人暮らしを始めた高野さんが始めたのは、父の墓捜し。今回、刑務所の中で知った父の死。唯一自分を見捨てないでいてくれた父にどうしても手を合わせたかった。しかし、手がかりはあまりにも少ない。そして、高野さんはある決意をする。30年、連絡を取れなかった娘、40年、絶縁状態だった母に会いに行くというのだ。果たして受け入れてくれるのだろうか…
今度こそやり直したい。今度こそ普通の生活を手に入れ、家族との関係を取り戻したい。しかし、“事件”は起きてしまう…
2018年夏…日本中の注目を集めていた男がいた。男の名は「山根明」。当時の日本ボクシング連盟の終身会長だ。山根はボクシング関係者300人以上から「助成金の不正流用」や「審判不正」の告発を受け、その独特のキャラクターから、世間の猛バッシングを浴びた。そして、20代の頃からの暴力団関係者との付き合いについて、選手を育成する立場としての責任をとり、会長職を辞任した。
その当
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2018年夏…日本中の注目を集めていた男がいた。男の名は「山根明」。当時の日本ボクシング連盟の終身会長だ。山根はボクシング関係者300人以上から「助成金の不正流用」や「審判不正」の告発を受け、その独特のキャラクターから、世間の猛バッシングを浴びた。そして、20代の頃からの暴力団関係者との付き合いについて、選手を育成する立場としての責任をとり、会長職を辞任した。
その当時、自宅に詰めかける報道陣に対して、身をていして夫の「盾」となったのが、28歳年下の妻・智巳さん。あの時、日本中からたたかれた夫とその妻…
あの騒動から1年。山根はいまだに「会長」という呼び名で親しまれ、大阪でクラブを経営する妻・智巳さんの仕事を手伝い、ひ孫の前で見せる笑顔は、かつて“アマチュアボクシングのドン”と呼ばれた面影はない…夫婦は「あの日」が、まるで幻だったかのように穏やかな日々を送っていたのだが…
2019年夏、山根が突然、新たなボクシング団体の立ち上げを発表する。80歳を目前に、妻が二度と戻らないと信じていたボクシングの世界へ再び戻ろうとする夫…
そして2020年、新型コロナの影響で智巳さんのクラブも経営危機に。スタッフの生活と借金返済のために金策に奔走する妻。そんな妻の姿を見て、夫が店に客を集めるために差し出したのは、人生の全てともいえる“宝物”だった。
あの日、日本中から、たたかれた夫と寄り添い続けた妻…カメラは夫婦の「その後の日々」を見つめた…
関東地方のとある病院で、一人の男性が人生を賭けた大手術に向かおうとしていた。元料理人のクマさん(当時41)。その彼を見送るのは、大学生と高校生の子供を持つ、容子さん(当時51)。二人は奇しくも同じ病院で、同じ病と闘いながら、ともに心臓移植を待つ“戦友”だ。
二人が闘う「拡張型心筋症」は心臓が肥大し、血液を送り出す心臓のポンプ機能が低下してしまう原因不明の難病だ。悪化す
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関東地方のとある病院で、一人の男性が人生を賭けた大手術に向かおうとしていた。元料理人のクマさん(当時41)。その彼を見送るのは、大学生と高校生の子供を持つ、容子さん(当時51)。二人は奇しくも同じ病院で、同じ病と闘いながら、ともに心臓移植を待つ“戦友”だ。
二人が闘う「拡張型心筋症」は心臓が肥大し、血液を送り出す心臓のポンプ機能が低下してしまう原因不明の難病だ。悪化すれば、心臓移植しか助かる道はない。しかし、日本はドナーの数が海外に比べると桁違いに少なく、国内で行われる心臓移植は年間約50~80例程度。それに対し、850人以上が心臓移植を待っていて、多くの患者が移植までたどり着けずに亡くなってしまう現状がある。生きるために、容子さんとクマさんは、体に補助人工心臓(VAD)を埋め込み、いつ来るかわからない移植を待ち続けている。
病は二人の人生を大きく変えてしまった。容子さんは、愛する子供たちと離れて暮らすことになり、「自分は人が亡くなるのを待っているのか?人の心臓をもらって生きる価値が自分にあるのか?」と思い悩む。クマさんは仕事をクビになり、妻の友子さんのアルバイト代に頼って生活することにふがいなさを感じていた。そんな中、ケーブルの入り口から入った細菌がクマさんの体をジワジワとむしばんでいく…
心臓移植の待機患者とその家族の、生きることへの渇望と心の揺らぎを追った3年間の記録。
体に機械を埋め込みながら、心臓を待ち続ける人々がいる…
血液を送る心臓のポンプ機能が低下してしまう難病、「拡張型心筋症」と闘いながら
心臓移植を待ち続ける容子さん(当時51)とクマさん(当時41)。
2人の体には、補助人工心臓(通称・バド)という、モーターの力で心臓の動きを助ける機械が埋め込まれている。
2011年に「植込み型バド」が保険適用されて以来、心臓
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体に機械を埋め込みながら、心臓を待ち続ける人々がいる…
血液を送る心臓のポンプ機能が低下してしまう難病、「拡張型心筋症」と闘いながら
心臓移植を待ち続ける容子さん(当時51)とクマさん(当時41)。
2人の体には、補助人工心臓(通称・バド)という、モーターの力で心臓の動きを助ける機械が埋め込まれている。
2011年に「植込み型バド」が保険適用されて以来、心臓移植を待つ患者は急速に増え、今や毎年約160人がバドを入れて移植待機となっている。しかし、日本のドナー数は海外に比べて桁違いに少なく、心臓移植の平均待機年数は現在約6〜8年という。この長い年月をどうやって乗り切るのか…
移植待機2年半のクマさんは、バドのケーブルの入り口から体に入った細菌が血液に回る感染症で長期入院を余儀なくされていた。妻の友子さんは夫の実家で暮らしながら、アルバイトを2つ掛け持ち、生活を支えていたが、ある日試練が訪れる。
クマさんのバドの中に血栓ができている疑いがあり、機械自体を取り替える大手術に臨むことになった。ところが、術後に状態が悪化し、生死の境をさまようことになってしまう。
一方、移植待機5年目を迎え、いよいよ移植の順番が近づいて来た容子さんだが、ある出来事がきっかけで深く心が傷つき、移植への心構えもままならない状態に…
心臓移植の待機患者とその家族の、生きることへの渇望と心の揺らぎを追った3年間の映像記録。
2018年に公開されたドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」
認知症の母と老老介護する父の暮らしを、映像作家の「私」が撮った作品は「まるで自分の親を見ているようだ」と人々の共感を呼び、全国で18万人以上を動員。異例の大ヒットとなった。今回お送りするのは、映画の「その後」の物語である。
広島県呉市で暮らす90代の両親と、東京で働くひとり娘の「私」
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2018年に公開されたドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」
認知症の母と老老介護する父の暮らしを、映像作家の「私」が撮った作品は「まるで自分の親を見ているようだ」と人々の共感を呼び、全国で18万人以上を動員。異例の大ヒットとなった。今回お送りするのは、映画の「その後」の物語である。
広島県呉市で暮らす90代の両親と、東京で働くひとり娘の「私」(監督・信友直子)。映画の完成後も「私」は両親を撮り続けた。
異変が起きたのは2018年10月。母が脳梗塞で倒れたのだ。幸い一命はとりとめたが左半身に麻痺が残った。母は「家へ帰りたい」とリハビリを始め、父は毎日面会に行って励ました。そして父は、いつ母が家に帰ってもいいようにと98歳で筋トレを始める。
ところが、母は歩けるまでに回復したものの、新たな脳梗塞が見つかり全身麻痺に。それを聞いて寝込んでしまう父。「私」は、一度でいいから母を家に帰してあげたいと「ある秘策」を考える。
2020年3月。コロナ禍で仕事がなくなり、実家に帰った「私」。そして、ゆっくりお別れできる時期を見計らったかのように、母の病状は少しずつ悪くなってゆく…
60年以上連れ添った父と母が、人生の最後の日々をどう生き、別れ、残された父がそこからどう立ち上がってゆくのか…これは私的な看取りの記録だが、誰もが自分や自分の親の姿を重ね、感じてもらえる物語である…
「モバイルハウス」と呼ばれる「移動する家」に住む若者が増えている。
赤井成彰さん(31)もそのひとり。小型トラックの荷台に、約80万円で小さな家を作り、そこを自宅にしている。暑い夏は北海道で暮らし、寒くなったら暖かい場所へ…
北海道大学を卒業し、大手企業で働いていた赤井さんは今、住所にも、家賃にも縛られず、自分なりの「幸せな生き方」を模索している。
最近は、神
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「モバイルハウス」と呼ばれる「移動する家」に住む若者が増えている。
赤井成彰さん(31)もそのひとり。小型トラックの荷台に、約80万円で小さな家を作り、そこを自宅にしている。暑い夏は北海道で暮らし、寒くなったら暖かい場所へ…
北海道大学を卒業し、大手企業で働いていた赤井さんは今、住所にも、家賃にも縛られず、自分なりの「幸せな生き方」を模索している。
最近は、神奈川県・相模原市の山の中で暮らす赤井さん。野菜を作り、川での水浴びがお風呂替わりだ。そんな生活には“相棒”がいる。漫画家の小栗千隼(ちはや)さん(28)。彼の家は、リヤカーの荷台に木の箱を取り付けた、
製作費10万円の「モバイルハウス」…寝返りをうつのも難しいこの家で、日々暮らしている。
そんな小栗さんには、付き合って2年の恋人がいる。「現実的なタイプ」と語る彼女は最近、都内にマンションを購入。マイホームを手に入れた彼女は、二人の将来について、不安を抱えている。
そんな中、リヤカーハウスで暮らす小栗さんは、雨に濡れず、寒さも感じない彼女のマンションに居心地の良さを感じ、いつしか入り浸るように。赤井さんはひとり、山の中で寂しさを感じていた…
幸せな生き方とは何か。快適な暮らしとは何か。それを探し求める若者たちを追った…
東京・足立区の借家。そこでは4人家族と共に、血の繋がらない4人の男たちが共同生活をしている。彼らは、家庭や学校で問題を起こし、この家で生活するようになった。そんな彼らの“父親代わり”をしているのは“会長”こと古川誠一(52歳)。自らジムを運営し、格闘家を育てるトレーナーとして評判が高い古川会長は、彼らを毎日、自らの格闘技ジムに通わせている。精神を鍛え直し、強い人間に育て
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東京・足立区の借家。そこでは4人家族と共に、血の繋がらない4人の男たちが共同生活をしている。彼らは、家庭や学校で問題を起こし、この家で生活するようになった。そんな彼らの“父親代わり”をしているのは“会長”こと古川誠一(52歳)。自らジムを運営し、格闘家を育てるトレーナーとして評判が高い古川会長は、彼らを毎日、自らの格闘技ジムに通わせている。精神を鍛え直し、強い人間に育てているのだ。今、古川会長のジムは、子育てに行き詰まった親たちからの“駆け込み寺”になっている。
曽祖母に暴力をふるい、会長に引き取られた小学4年生のユウセイ。このままでは、暴力で問題を解決するような人間になりかねない。会長はユウセイに愛情と厳しさを持って、鍛え直すことにする。小学5年生のコジロウは、家族に暴力をふるい警察を呼ばれる騒動に。苦悩する母親を救ったのが古川会長だった。コジロウを自宅で引き取ることにしたのだ。
そんな中、10年前から古川会長の自宅で共同生活を送る、かつての“悪ガキ”・中野滉太が格闘技の世界で成長を遂げ、初のタイトルマッチが決定する。「チャンピオンになって会長に恩返ししたい」と語っていた滉太だったが…試合前日、“事件”が起きる。滉太が病院に担ぎ込まれてしまったのだ…
子供たちの力を信じる古川会長とひとつ屋根の下で暮らす“悪ガキ”たち。これは彼らの奮闘と成長を追った10年の記録である。
夜の六本木で、彼に出会ったのは2年前…
この街でキャバクラのボーイをする ゆうせい(26歳)は、アルバイトの身にも関わらず、仕事中に酒を飲むなど好き放題。遅刻や給料の前借りも当たり前。いきあたりばったりのその日暮らしを続けていた。
大学卒業後に就職した大手企業をわずか3日で辞めてからは、定職に就く気もなく、無計画に生きるゆうせい。愛想をつかした母親から実家の鍵を取り上げられていた。家を借りる金もないゆうせいは、女性の家に転がり込み、家賃や生活費も全て女性持ちという居候生活。今夜の食事ももちろん彼女のおごりである。
かつて、ゆうせいは将来有望な野球少年で、甲子園常連の強豪校に入るなど、プロ野球選手を目指していた。それを一番近くで支えて来たのが母親だった。幼い頃から一人息子の夢を一緒になって応援して来た母…
それが今や、金のないゆうせいが頼るのは、母親に持たされた家族カード。支払いが母親なのをいいことに、ゆうせいはクレジットカードも使い放題。洋服を買い、温泉宿に旅行に行ってしまう。ある日、実家宛てに送った買い物を引き取りにゆうせいは実家に向かう。鍵がないので、開いている窓から忍び込むゆうせい。そして、鉢合わせた母の怒りが爆発する…
息子の自立を願う母親と「親の心子知らず」でその日暮らしの生活を続ける息子。母と子の関係に変化は訪れるのか…これは、ある母と“ダメ息子”の3年にわたる記録である…
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Final da Temporada
民放連賞・テレビ教養番組 最優秀賞「おじさん、ありがとう」~熱血和尚が遺したもの~
Episode overview
2019年6月に「ザ・ノンフィクション」で放送され、民放連賞・テレビ教養部門の最優秀賞、ATP賞グランプリ、ニューヨークフェスティバル2020 ドキュメンタリー宗教/哲学部門・銀賞など国内外で数々の受賞をした作品と「その後」の最新映像をお届けする。
愛知県・岡崎市の山の中に、小さな寺がある。そこはかつて「平成の駆け込み寺」と呼ばれ、非行や虐待、いじめ、薬物依存など、様
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2019年6月に「ザ・ノンフィクション」で放送され、民放連賞・テレビ教養部門の最優秀賞、ATP賞グランプリ、ニューヨークフェスティバル2020 ドキュメンタリー宗教/哲学部門・銀賞など国内外で数々の受賞をした作品と「その後」の最新映像をお届けする。
愛知県・岡崎市の山の中に、小さな寺がある。そこはかつて「平成の駆け込み寺」と呼ばれ、非行や虐待、いじめ、薬物依存など、様々な理由から親元で暮らせなくなった子供たちの「居場所」だった。
その寺で壮絶な思春期を過ごしたショウとタクマ。非行グループに属していたショウは、バイクの窃盗を繰り返し、13歳にして少年鑑別所に送致される寸前だった。兄貴分のタクマもまた「九州の中学生ヤクザ」と異名を取るほどのワル。二人の出会いは11年前、寺の住職である廣中邦充さんの元にショウが預けられた日にさかのぼる。
廣中さんは20年にわたり、問題を抱える子供たちを無償で預かり、更生に導いてきた。子供たちからは「おじさん」と呼ばれ、第二の父親のような存在だ。おじさんや仲間たちから温かく迎えられ、ショウは少しずつ落ち着きを取り戻していくが、ある日、事件が起きる…
一方、子供たちの精神的な支えであった廣中さんは、ステージ4の肺がんに侵され、その後、脳転移が発覚する…
ショウとタクマ、そして熱血和尚と悩める子供たちの心の触れ合いを見つめ続けた、11年間の映像記録。
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