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Seizoen 2013
Uitzenddatum
Jan 18, 2013
今回の舞台は、日本海最大の離島・佐渡。いつのころからか、押し寄せる波が時代を吸い寄せ、閉じ込めて、今も暮らしの隅々に"失われた日本"をとどめる。
芭蕉も詠んだ荒波の先。千年の昔より、佐渡は"鬼も住むこの世の果て"と恐れられた。順徳天皇、日蓮、世阿弥ら時代に翻弄され流された都人たち。悲しみとともに携えてきた都文化は、佐渡の厳しい気候風土と相まって独自の形に進化し、今も暮
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今回の舞台は、日本海最大の離島・佐渡。いつのころからか、押し寄せる波が時代を吸い寄せ、閉じ込めて、今も暮らしの隅々に"失われた日本"をとどめる。
芭蕉も詠んだ荒波の先。千年の昔より、佐渡は"鬼も住むこの世の果て"と恐れられた。順徳天皇、日蓮、世阿弥ら時代に翻弄され流された都人たち。悲しみとともに携えてきた都文化は、佐渡の厳しい気候風土と相まって独自の形に進化し、今も暮らしに息づいている。人なつっこい"ムジナ(たぬき)"や多種多様な"地蔵"への厚い信仰。豊作を祈願する村総出の"薪能"。そして、島の各地に伝わる"鬼太鼓"。かつて恐れた"鬼"は"ヒーロー"となり、若者たちの姿を借りながら集落の平安のため命がけで太鼓を打ち鳴らす。
佐渡が流刑の地から"憧れの島"となったのは、江戸時代。突如現れた"黄金"が全国から人々を引き寄せた。急激な人口増加により切り開かれた山野の千枚田。築きあげた先祖に思いをはせながら、今も人々が昔と変わらぬコメ作りを続ける。
番組では、日本を凝縮した豊かな自然、荒波が恵むブリ漁なども紹介。トキも羽ばたく、懐かしくも不思議な島、人々をひきつけてやまない佐渡の姿を描く。
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Feb 01, 2013
小津安二郎らの映画の舞台となり、多くの観光客が訪れる瀬戸内航路の要衝・尾道は、坂と路地の町。目の前に海が迫り平地が少ないため急斜面に町が発展し、細い路地が縫うように広がっている。坂の上には飛鳥時代から寺院が建てられ、中ほどには明治時代からの木造建築が立ち並ぶ。車が進入できない幅の路地は、今も生活の場。坂道を人々が行き交い、家々からの声が聞こえ、匂いが漂う。
坂ばかりで
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小津安二郎らの映画の舞台となり、多くの観光客が訪れる瀬戸内航路の要衝・尾道は、坂と路地の町。目の前に海が迫り平地が少ないため急斜面に町が発展し、細い路地が縫うように広がっている。坂の上には飛鳥時代から寺院が建てられ、中ほどには明治時代からの木造建築が立ち並ぶ。車が進入できない幅の路地は、今も生活の場。坂道を人々が行き交い、家々からの声が聞こえ、匂いが漂う。
坂ばかりで車が入れない町は、高齢者にとっては住みづらい所でもある。それをカバーするために今も隣近所の繋がりが強く、そういう生活に憧れて移住してくる若者も多い。漁師の住む路地のお好み焼き店には、ご飯を持参すると焼き飯にしてくれるという独特の習慣が残る。漁のため両親が不在がちになる子供たちに温かいものを食べさせたいという、助け合いの心から生まれた習慣だという。
歴史の町、港の町、そして昭和の香りの暮らしが残る町・尾道を、坂と路地から見つめる。
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Mrt 29, 2013
群馬・新潟・福島の境に、最も空に近く巨大な湿原「尾瀬ヶ原」がある。国立公園の中でも特に貴重な自然があることから特別保護区に指定されている。ミズバショウをはじめ、約300種の草花が、世界でも希な景観を成し、年間30万人以上が訪れる。
尾瀬ヶ原の自然美を支えているのは冬の「大雪」。一年の半分以上、尾瀬を閉ざす深い雪は、春になると雪解け水となり、湿原の隅々にある命を潤す。水
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群馬・新潟・福島の境に、最も空に近く巨大な湿原「尾瀬ヶ原」がある。国立公園の中でも特に貴重な自然があることから特別保護区に指定されている。ミズバショウをはじめ、約300種の草花が、世界でも希な景観を成し、年間30万人以上が訪れる。
尾瀬ヶ原の自然美を支えているのは冬の「大雪」。一年の半分以上、尾瀬を閉ざす深い雪は、春になると雪解け水となり、湿原の隅々にある命を潤す。水はやがて流れ下り、麓の暮らしの命の糧を恵む。尾瀬が生み出す「豊かな水」。その水が生んだ光景と、水とともに生きる人々の営みを見つめる。
●天空の大湿原
木道からは見られない尾瀬ヶ原をカメラ付き小型ヘリコプターで空中散歩。
●夏の幻の光景
年に数回しか現われない白い虹。星空を映す池塘等、夏の絶景。
●尾瀬の味
尾瀬の山々の噴火でできた土壌が育む大豆と尾瀬の湧き水で作る極上豆腐。
●最後の開拓者
尾瀬に最も近い所に暮らす老夫婦の、湿地に抗って、湿地に救われた開拓史。
●檜枝岐歌舞伎
役者も裏方もすべて村人が担い、尾瀬の山の神に捧げる江戸以来の娯楽。
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Apr 19, 2013
京都・東山、八坂神社の門前町として発展してきた「祇園」は、300年以上の歴史をもつ花街。細い路地に、昔ながらの紅柄格子のお茶屋が50軒以上、軒を連ねている。夕暮れ、お座敷に向かうのは美しく着飾った芸妓と、舞妓。国内外から訪れる多くの観光客にとっては憧れの的だが、芸舞妓が客をもてなすお茶屋は、「一見さんお断り」。彼女たちの本当の姿を見ることはほとんどない。
番組では、そ
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京都・東山、八坂神社の門前町として発展してきた「祇園」は、300年以上の歴史をもつ花街。細い路地に、昔ながらの紅柄格子のお茶屋が50軒以上、軒を連ねている。夕暮れ、お座敷に向かうのは美しく着飾った芸妓と、舞妓。国内外から訪れる多くの観光客にとっては憧れの的だが、芸舞妓が客をもてなすお茶屋は、「一見さんお断り」。彼女たちの本当の姿を見ることはほとんどない。
番組では、その知られざる世界を長期間取材した。お客に披露される優美で艶やかな舞、そして、厳しいしきたりの世界でひたすらに芸をみがく芸舞妓たちの日常。彼女たちは、どんな思いでこの街に生きているのだろうか?花街・祇園に生きる女たちの物語。
<オムニバス項目(抜粋)>
●中学卒業後、屋形とよばれる家で共同生活をしながら、しきたりや、芸を学ぶ新人舞妓。
●江戸時代に創業、維新の志士たちや各界の賓客をもてなしてきた、お茶屋「一力亭」。
●厳しい試練や挫折をへて、芸の道を誇り高く生きるベテラン芸妓。
●140年間、祇園の舞の伝統を守り伝えてきた京舞井上流。その家元、五世・井上八千代さんが生きてきた厳しい芸の道。
●着付けや儀式のとりしきりなど、影で芸舞妓たちを支える「男衆(おとこし)」。
●4年半の舞妓生活をへて、芸妓になる儀式にのぞんだ21歳の決意…。
●古都に春を告げる年に1度の大舞台、100人近い芸舞妓が作り上げる「都をどり」。
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Jul 05, 2013
白壁の蔵屋敷、水面に映る、しだれ柳が美しい街「倉敷」。この街を築き上げたのは、江戸から明治にかけて活躍した豪商たち。倉敷は早くから舟運で栄え、そこに多くの商人達が集いました。商人たちは明治になると、殖産興業の流れに乗り、いち早く紡績業を成功させ、その儲けた財で日本初の西洋美術館を築くなど<先見の明>と<進取の気質>に富む人々でした。
昭和に入っても、観光客を呼ぶために
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白壁の蔵屋敷、水面に映る、しだれ柳が美しい街「倉敷」。この街を築き上げたのは、江戸から明治にかけて活躍した豪商たち。倉敷は早くから舟運で栄え、そこに多くの商人達が集いました。商人たちは明治になると、殖産興業の流れに乗り、いち早く紡績業を成功させ、その儲けた財で日本初の西洋美術館を築くなど<先見の明>と<進取の気質>に富む人々でした。
昭和に入っても、観光客を呼ぶために、街ぐるみで古い景観を保存に取り組み、また国産初と言われるジーンズも製造するなど、その気質は今も脈々と受け継がれています。
時代が大きく移り変わっても、したたかに、そしてつつましく生きる人々の物語です。
<オムニバス項目(抜粋)>
●美観地区の蔵(倉)屋敷・・・白壁の蔵屋敷に今も住み続ける倉敷商人の気質。
●綿糸の町・・・江戸時代は綿花の産地。足袋や帆布など分厚い布づくりの伝統。
●富を支えた水の道・・・干鰯を運び綿花を出荷した舟運。江戸時代の面影が残る瀬戸内の港町を探訪。
●ジーンズ・・・丈夫な布を作る技術は国産初のジーンズの製法へと。今も挑戦続ける職人たち。
●大原美術館・・・日本を代表する商家の私設美術館。世界的な名画に子供の頃から触れるぜいたく
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Jul 19, 2013
千年の都・京都の鴨川は、決して歴史上の川ではなく、今も生きている川だ。流域には、江戸時代から“京野菜”を作り続けている農家があり、遡上してくる鮎を客に出す料亭がある。上流部には、下流に住む人への影響を考えながら大切に水を使っている人たちがいて、オオサンショウウオも棲んでいる。葵祭では今も清めの水として使われ、文化の継承者としても現役。様々な表情を見せる鴨川の姿と、鴨川を愛し共に暮らす人々を見つめる。
千年の都・京都の鴨川は、決して歴史上の川ではなく、今も生きている川だ。流域には、江戸時代から“京野菜”を作り続けている農家があり、遡上してくる鮎を客に出す料亭がある。上流部には、下流に住む人への影響を考えながら大切に水を使っている人たちがいて、オオサンショウウオも棲んでいる。葵祭では今も清めの水として使われ、文化の継承者としても現役。様々な表情を見せる鴨川の姿と、鴨川を愛し共に暮らす人々を見つめる。
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Jul 24, 2013
年間30万人以上が訪れる世界自然遺産、屋久島。奥深い山と巨大な屋久杉の森は、多くの登山者の心を惹きつけています。原始の森が残ると名高い屋久島ですが、かつては大規模な林業が行われ、島の人々の生活を支える大切な場所でした。そしてその山の文化は、今も脈々と受け継がれています。
山の神を敬い山頂まで詣でる岳参り(たけまいり)。山中につくられた神の世界と人間の世界の境界線。そし
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年間30万人以上が訪れる世界自然遺産、屋久島。奥深い山と巨大な屋久杉の森は、多くの登山者の心を惹きつけています。原始の森が残ると名高い屋久島ですが、かつては大規模な林業が行われ、島の人々の生活を支える大切な場所でした。そしてその山の文化は、今も脈々と受け継がれています。
山の神を敬い山頂まで詣でる岳参り(たけまいり)。山中につくられた神の世界と人間の世界の境界線。そして林業の村として山中で栄え、今は閉鎖された集落跡で行われる元住人たちのお花見会-。
世界遺産に登録されて20年目になる屋久島。「観光の島」の陰で、今も山を敬い山と共に暮らす人々をみつめます。
<オムニバス項目(抜粋)>
●3つの梅雨・・・高い山々が育む雨。屋久島には三度の梅雨が来る。島の暮らしと共にある雨。
●水路の里・・・山の水を引いた生活水路。野菜を洗ったり農具を洗ったり。ウナギも顔を出す。
●山のお花見会・・・昭和45年に廃村となった山中の林業集落。元住民が行うお花見会。
●山の神の日・・・1年に3度ある「山の神の日」。この日に山に入ると恐ろしいことが…。
●岳参り・・・山の神を敬い山頂の祠に1泊2日で参詣。巨木の森を抜け、神々しいご来光へ。
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Aug 23, 2013
夏の思い出、花火の夜。思い出すのは、幼い日背負ってくれた父さんの背中…。雑踏で初めて握った彼女の手…。戦地で亡くなった戦友の顔…。日本各地の花火大会では、老若男女、様々な人が同じ夜空を見上げながら、様々な思いを花火に託します。
日本の花火発祥の地と言われる三河・遠州では、勇壮な手筒花火の伝統が生きています。男達は一人前になった証として、火柱が噴出する手筒を構えます。新
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夏の思い出、花火の夜。思い出すのは、幼い日背負ってくれた父さんの背中…。雑踏で初めて握った彼女の手…。戦地で亡くなった戦友の顔…。日本各地の花火大会では、老若男女、様々な人が同じ夜空を見上げながら、様々な思いを花火に託します。
日本の花火発祥の地と言われる三河・遠州では、勇壮な手筒花火の伝統が生きています。男達は一人前になった証として、火柱が噴出する手筒を構えます。新潟・長岡では、かつて空襲があった夜に一面の銀色の花火が打ち上がります。戦友たちの鎮魂のため、90歳の老花火師が魂を込めた花火です。福島には、風評被害に負けず明るいフクシマの夜を演出しようと奔走する花火師たちがいます。福岡には、線香花火のやさしい輝きを守り続ける夫婦の花火製造所があります。
花火に込めた日本人の思いを探す旅。花火師たちの思いと、夜空を見上げる人々の思い。
その日常に触れ合い、生き様を感じ取り、それぞれの花火を見つめていきます。
●親子三代の花火師(静岡・湖西市)
45年前祖父が作った伝説の花火「マジック牡丹」を超える、新たな作品に孫が挑みます。
●鎮魂の白菊・平和への願い(新潟・長岡市)
日本3大花火・長岡花火の前日に上がる三発の慰霊花火。銀一色「白菊」に込められた思い。
●勇壮!手筒花火(愛知・豊橋市)
火柱が20~30mも上がる手筒花火を抱えて、構える男達。伝統を継ぐ若者達の心意気。
●女性花火師、花盛り(石川)
今、花火師の世界で女性たちが頭角を現している。花火師の半分以上が女性という製造所も。
●震災と花火
震災そして原発事故で今も揺れ動い
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Okt 18, 2013
津軽。この地では短い夏の間、人々は怒濤のように“じゃわめぐ”。
じゃわめぐとは津軽弁で、血が騒ぐという意味。岩木山の麓に広がる津軽平野は、日本屈指の豪雪地帯。半年近い厳しい冬を越え訪れる短い夏に全ての情熱を注ぐ人々。津軽の夏を彩るねぶた。ねぶた師は、年に1度の祭のために、1年かけ、巨大なねぶたを作ります。祭には、極彩色のねぶたの周りを跳ね、盛り上げる跳人や、色とりどり
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津軽。この地では短い夏の間、人々は怒濤のように“じゃわめぐ”。
じゃわめぐとは津軽弁で、血が騒ぐという意味。岩木山の麓に広がる津軽平野は、日本屈指の豪雪地帯。半年近い厳しい冬を越え訪れる短い夏に全ての情熱を注ぐ人々。津軽の夏を彩るねぶた。ねぶた師は、年に1度の祭のために、1年かけ、巨大なねぶたを作ります。祭には、極彩色のねぶたの周りを跳ね、盛り上げる跳人や、色とりどりの化粧をして人々を笑わす化人(ばけと)が姿を現し、一心不乱に舞い踊ります。
賽の河原、いたこ、生が激しく躍動する裏側で、死者も静かに、じゃわめきます。生と死が交差する津軽の夏です。
津軽が背負った歴史。縄文の時代、ここには豊かな文明がありました。その後も、鉄の王国が築かれた歴史も。しかしそうした豊かさを謳歌した時代もあれば、数年に一度飢饉が襲うという苦しみ抜いた時代もありました。
短い夏の終わり、実りの秋の豊穣を祈る人々がいます。岩木山に詣で、唱い、踊る。僅か数十日足らずの夏。大地が、人が、陽炎のように燃え上がる津軽の夏を見つめます。
Uitzenddatum
Nov 15, 2013
夏の訪れと共に、釣り人たちの心をざわめかせる魚がいます。「鮎」。
なぜ日本人は、かくも「鮎」に魅了されてきたのでしょうか。
6月の漁の解禁では、全国の川に釣師が集まります。腕自慢の太公望をひきつけてやみません。京都の料亭では、とれたての鮎の塩焼きを楽しむ食通たち。
香魚ともいわれる独特の香り、ほのかな甘みをもつ柔らかな身の味。
鮎は、古くは古事記や日本書記に
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夏の訪れと共に、釣り人たちの心をざわめかせる魚がいます。「鮎」。
なぜ日本人は、かくも「鮎」に魅了されてきたのでしょうか。
6月の漁の解禁では、全国の川に釣師が集まります。腕自慢の太公望をひきつけてやみません。京都の料亭では、とれたての鮎の塩焼きを楽しむ食通たち。
香魚ともいわれる独特の香り、ほのかな甘みをもつ柔らかな身の味。
鮎は、古くは古事記や日本書記にも記され、遠い昔から日本人に親しまれてきました。
平安時代の辞書には、こう記されています。
「春生じ、夏長じ、秋衰え、冬死す。故に年魚と名づくなり」
春、海から川をのぼり、
夏、川底の石について藻を食べて大きく育ち、
秋、川を下って産卵し、短い命を終える。
四季の中で、誕生から死までを過ごす儚い命。
川の記憶と共に、私たちの心に残る魚、鮎をめぐる物語を探しに全国を旅します。
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