You need to be logged in to mark episodes as watched. Log in or sign up.
Season 1
大正13年9月。岸和田だんじり祭の日の朝、11歳の小原糸子(二宮星)は、出かける父・善作(小林薫)を元気いっぱいに見送る。母・千代(麻生祐未)、祖母・ハル(正司照枝)たちと子どもたちが待ち構える中、だんじりがやって来る。近所の青年・泰蔵(須賀貴匡)が務める「大工方(だいくがた)」が、だんじりの上で舞う姿に糸子は憧れを募らせる。いつもの生活が始まっても、糸子の頭の中は、だんじりのことでいっぱいで…。
大正13年9月。岸和田だんじり祭の日の朝、11歳の小原糸子(二宮星)は、出かける父・善作(小林薫)を元気いっぱいに見送る。母・千代(麻生祐未)、祖母・ハル(正司照枝)たちと子どもたちが待ち構える中、だんじりがやって来る。近所の青年・泰蔵(須賀貴匡)が務める「大工方(だいくがた)」が、だんじりの上で舞う姿に糸子は憧れを募らせる。いつもの生活が始まっても、糸子の頭の中は、だんじりのことでいっぱいで…。
糸子(二宮星)は学校で、一生糸で食べていけるようにという名前の由来を話す。「将来は嫁として実家の呉服屋をもり立てろ」という担任教師の言葉に、糸子は「だんじりに乗るために大工になりたい」と答え、みんなに笑われる。男子とケンカした挙句、用務員に頭突きをして担任からきつく叱られても、全くこたえない。父・善作(小林薫)の言いつけで、同級生・吉田奈津(高須瑠香)の家、高級料亭「吉田屋」に集金に行くことに…。
糸子(二宮星)は学校で、一生糸で食べていけるようにという名前の由来を話す。「将来は嫁として実家の呉服屋をもり立てろ」という担任教師の言葉に、糸子は「だんじりに乗るために大工になりたい」と答え、みんなに笑われる。男子とケンカした挙句、用務員に頭突きをして担任からきつく叱られても、全くこたえない。父・善作(小林薫)の言いつけで、同級生・吉田奈津(高須瑠香)の家、高級料亭「吉田屋」に集金に行くことに…。
吉田屋で客の同情を買って、まんまと集金に成功した糸子(二宮星)。父・善作(小林薫)に喜ばれて有頂天になるが、善作は女である糸子に商売を仕込む気はなかった。正月、糸子は妹たちと共に、母・千代(麻生祐未)の実家へ挨拶に行く。千代は善作に代わり、祖父・清三郎(宝田明)に借金を申し込む。一方、糸子はいとこに誘われ、近所の洋館での外国人の舞踏会をのぞく。夢のように美しいドレスに我を忘れてみとれる糸子だった。
吉田屋で客の同情を買って、まんまと集金に成功した糸子(二宮星)。父・善作(小林薫)に喜ばれて有頂天になるが、善作は女である糸子に商売を仕込む気はなかった。正月、糸子は妹たちと共に、母・千代(麻生祐未)の実家へ挨拶に行く。千代は善作に代わり、祖父・清三郎(宝田明)に借金を申し込む。一方、糸子はいとこに誘われ、近所の洋館での外国人の舞踏会をのぞく。夢のように美しいドレスに我を忘れてみとれる糸子だった。
糸子(二宮星)は、舞踏会で見たドレスが目に焼きついて離れず、あこがれを募らせる。一方で、集金先の菓子屋で万引きをした男子をこらしめる。だが、逆に仕返しのケンカを売られ、河原で悪ガキと取っ組み合う。帯の間から、集金したお札が川に流され、あわてて追いかけた糸子は溺れかけるが、泰蔵(須賀貴匡)に助けられる。ずぶぬれで帰った糸子は、「女が男と張り合おうと思うな」と善作(小林薫)に思い切り頬を殴られる。
糸子(二宮星)は、舞踏会で見たドレスが目に焼きついて離れず、あこがれを募らせる。一方で、集金先の菓子屋で万引きをした男子をこらしめる。だが、逆に仕返しのケンカを売られ、河原で悪ガキと取っ組み合う。帯の間から、集金したお札が川に流され、あわてて追いかけた糸子は溺れかけるが、泰蔵(須賀貴匡)に助けられる。ずぶぬれで帰った糸子は、「女が男と張り合おうと思うな」と善作(小林薫)に思い切り頬を殴られる。
善作(小林薫)に殴られて以来、糸子(二宮星)は、女に生まれたことに意気消沈していた。だんじり小屋に行き、泰蔵(須賀貴匡)にだんじりの屋根にこっそり乗せてもらうが、気は晴れない。そんな折、神戸の祖母・貞子(十朱幸代)から糸子に小包が届く。中身は小さなドレスだった。大喜びの糸子だったが、ドレスは糸子には小さすぎた。しかし、だんじりと違って、いつか手に入るかもしれない、と糸子の心は晴れてくるのだった。
善作(小林薫)に殴られて以来、糸子(二宮星)は、女に生まれたことに意気消沈していた。だんじり小屋に行き、泰蔵(須賀貴匡)にだんじりの屋根にこっそり乗せてもらうが、気は晴れない。そんな折、神戸の祖母・貞子(十朱幸代)から糸子に小包が届く。中身は小さなドレスだった。大喜びの糸子だったが、ドレスは糸子には小さすぎた。しかし、だんじりと違って、いつか手に入るかもしれない、と糸子の心は晴れてくるのだった。
糸子(二宮星)は近所のおばちゃんに神戸から届いたドレスを見せ、そこでアッパッパという洋服なら手軽に作れると聞く。さっそく祖母・ハル(正司照枝)にサラシをもらい、夜中にようやく一着のアッパッパを縫い上げる。大得意の糸子に善作(小林薫)も感心する。以来、糸子は裁縫に夢中になり、神戸の祖父・清三郎(宝田明)たちに縫った物を送りつける。――3年後の昭和2年。糸子(尾野真千子)は14歳の女学生になっていた。
糸子(二宮星)は近所のおばちゃんに神戸から届いたドレスを見せ、そこでアッパッパという洋服なら手軽に作れると聞く。さっそく祖母・ハル(正司照枝)にサラシをもらい、夜中にようやく一着のアッパッパを縫い上げる。大得意の糸子に善作(小林薫)も感心する。以来、糸子は裁縫に夢中になり、神戸の祖父・清三郎(宝田明)たちに縫った物を送りつける。――3年後の昭和2年。糸子(尾野真千子)は14歳の女学生になっていた。
小原糸子(尾野真千子)は、女学校から走って帰っては夢中で裁縫をする日々を送っていた。父・善作(小林薫)は呉服屋の客を増やすことをねらい謡の教室を始めたが、商売には結びつかない。ある日、糸子は、呉服の集金の途中にあるパッチ屋の店先でミシンを見かける。布が勢いよく縫われていく様子に糸子の目がくぎづけになる。糸子は“このミシンこそ、自分が乗れるだんじりだ”と思い、目指す物をつかんだ気持ちで有頂天になる。
小原糸子(尾野真千子)は、女学校から走って帰っては夢中で裁縫をする日々を送っていた。父・善作(小林薫)は呉服屋の客を増やすことをねらい謡の教室を始めたが、商売には結びつかない。ある日、糸子は、呉服の集金の途中にあるパッチ屋の店先でミシンを見かける。布が勢いよく縫われていく様子に糸子の目がくぎづけになる。糸子は“このミシンこそ、自分が乗れるだんじりだ”と思い、目指す物をつかんだ気持ちで有頂天になる。
糸子(尾野真千子)は、パッチ屋の店先でミシンを見つめる毎日を過ごし、家ではアッパッパを作って妹たちに着せていた。しかし、父・善作(小林薫)は「呉服屋の娘がけしからん」と洋服作りを許さない。ある日、糸子は店の主人・桝谷(トミーズ雅)に声をかけられ、ミシンに触らせてもらう。ミシンで布が縫えたことに感動した糸子は、パッチ屋の手伝いを始める。糸子は働くことが楽しくてしかたがなく、家事も率先してやり始める。
糸子(尾野真千子)は、パッチ屋の店先でミシンを見つめる毎日を過ごし、家ではアッパッパを作って妹たちに着せていた。しかし、父・善作(小林薫)は「呉服屋の娘がけしからん」と洋服作りを許さない。ある日、糸子は店の主人・桝谷(トミーズ雅)に声をかけられ、ミシンに触らせてもらう。ミシンで布が縫えたことに感動した糸子は、パッチ屋の手伝いを始める。糸子は働くことが楽しくてしかたがなく、家事も率先してやり始める。
糸子(尾野真千子)は前にも増して女学校が退屈になり、パッチ屋に通いつめてミシンに触れ、店の手伝いをしている。一方、善作(小林薫)は呉服店の行く末を気遣う地元の資産家・神宮司(石田太郎)から、娘の嫁入り衣装の注文を受ける。糸子は、パッチ屋の主人・桝谷(トミーズ雅)から店で働かないかと誘われて舞い上がり、女学校をやめて働きたいと思い始める。そんな折、千代(麻生祐未)の兄・正一(田中隆三)がやって来る。
糸子(尾野真千子)は前にも増して女学校が退屈になり、パッチ屋に通いつめてミシンに触れ、店の手伝いをしている。一方、善作(小林薫)は呉服店の行く末を気遣う地元の資産家・神宮司(石田太郎)から、娘の嫁入り衣装の注文を受ける。糸子は、パッチ屋の主人・桝谷(トミーズ雅)から店で働かないかと誘われて舞い上がり、女学校をやめて働きたいと思い始める。そんな折、千代(麻生祐未)の兄・正一(田中隆三)がやって来る。
正一(田中隆三)は、めい・糸子(尾野真千子)がパッチ屋を手伝っていることを知り、善作(小林薫)と千代(麻生祐未)を問い詰める。正一が帰った後、糸子は女学校をやめてパッチ屋で働きたいと打ち明けるが、善作はどなりつけ、殴る蹴るの大暴れ。数日後、善作は神宮司の娘の衣装を買い付けに行くが、ツケがきかず買えずにいた。糸子は働きたいと懇願し続けるが、仕事が行き詰まっている善作は聞く耳を持たず…。
正一(田中隆三)は、めい・糸子(尾野真千子)がパッチ屋を手伝っていることを知り、善作(小林薫)と千代(麻生祐未)を問い詰める。正一が帰った後、糸子は女学校をやめてパッチ屋で働きたいと打ち明けるが、善作はどなりつけ、殴る蹴るの大暴れ。数日後、善作は神宮司の娘の衣装を買い付けに行くが、ツケがきかず買えずにいた。糸子は働きたいと懇願し続けるが、仕事が行き詰まっている善作は聞く耳を持たず…。
善作(小林薫)は千代(麻生祐未)に実家の松坂家に借金を申し込ませるが、善作自ら来るようにと断られる。糸子(尾野真千子)は善作のお供で神戸の松坂家まで行くことに。糸子がいとこ・勇(渡辺大知)らと楽しんでいる間に、千代の父・清三郎(宝田明)は善作に、時流に合わない呉服店を畳めと言う。結局借金はできず、失意の善作はだんじり小屋を訪れ、泰蔵(須賀貴匡)に、だんじりの上で舞う大工方になれなかった思いを語る。
善作(小林薫)は千代(麻生祐未)に実家の松坂家に借金を申し込ませるが、善作自ら来るようにと断られる。糸子(尾野真千子)は善作のお供で神戸の松坂家まで行くことに。糸子がいとこ・勇(渡辺大知)らと楽しんでいる間に、千代の父・清三郎(宝田明)は善作に、時流に合わない呉服店を畳めと言う。結局借金はできず、失意の善作はだんじり小屋を訪れ、泰蔵(須賀貴匡)に、だんじりの上で舞う大工方になれなかった思いを語る。
借金に失敗した善作(小林薫)は、神宮司(石田太郎)の娘の花嫁衣装を用意できず、神宮司に「店を畳むなら早い方がよい」と諭される。糸子(尾野真千子)は女学校の帰り道、いじめられている勘助(尾上寛之)に出くわし、助けようとして逆に相手に負かされてしまう。勘助に背負われて家に帰り着いた糸子は大泣きする。だんじりに乗れず洋裁も禁じられ、男に負けるのが悔しくてならないのだ。善作はその泣き声をじっと聞いていた。
借金に失敗した善作(小林薫)は、神宮司(石田太郎)の娘の花嫁衣装を用意できず、神宮司に「店を畳むなら早い方がよい」と諭される。糸子(尾野真千子)は女学校の帰り道、いじめられている勘助(尾上寛之)に出くわし、助けようとして逆に相手に負かされてしまう。勘助に背負われて家に帰り着いた糸子は大泣きする。だんじりに乗れず洋裁も禁じられ、男に負けるのが悔しくてならないのだ。善作はその泣き声をじっと聞いていた。
糸子(尾野真千子)は女学校をやめることを善作(小林薫)に許され、パッチ屋で働くことになった。千代(麻生祐未)に付き添われ、意気揚々と初出勤した糸子だが、優しかった職人たちが皆、どこか冷たい。理由を尋ねると兄弟子は「これまでは客だったからチヤホヤしたが、一番下っ端になったからには相応の仕事をしろ」とお茶くみや掃除などの雑用を押しつけてきた。糸子はミシンには触ることもできず、仕事の厳しさを思い知る。
糸子(尾野真千子)は女学校をやめることを善作(小林薫)に許され、パッチ屋で働くことになった。千代(麻生祐未)に付き添われ、意気揚々と初出勤した糸子だが、優しかった職人たちが皆、どこか冷たい。理由を尋ねると兄弟子は「これまでは客だったからチヤホヤしたが、一番下っ端になったからには相応の仕事をしろ」とお茶くみや掃除などの雑用を押しつけてきた。糸子はミシンには触ることもできず、仕事の厳しさを思い知る。
家族の前では明るくふるまう糸子(尾野真千子)だが、千代(麻生祐未)らはパッチ屋の仕事のつらさを察していた。そんな折、奈津(栗山千明)がパッチ屋にやって来る。憧れの泰蔵の結婚のウワサを聞き、確かめたくて糸子に会いに来たのだ。店からの帰り道、結婚をやめるように言えと詰めよる奈津に、糸子は閉口する。ある朝、糸子は風邪をひいて熱を出す。無理して出勤したものの「いないほうがマシ」と帰らされ…。
家族の前では明るくふるまう糸子(尾野真千子)だが、千代(麻生祐未)らはパッチ屋の仕事のつらさを察していた。そんな折、奈津(栗山千明)がパッチ屋にやって来る。憧れの泰蔵の結婚のウワサを聞き、確かめたくて糸子に会いに来たのだ。店からの帰り道、結婚をやめるように言えと詰めよる奈津に、糸子は閉口する。ある朝、糸子は風邪をひいて熱を出す。無理して出勤したものの「いないほうがマシ」と帰らされ…。
風邪でパッチ屋から帰らされ、寝ている糸子(尾野真千子)は弱気になる。しかし千代(麻生祐未)が「自分の力で好きなことをやりとげる糸子は偉い」と褒める言葉が聞こえ、元気を出す。翌日には風邪も治り、また張り切ってパッチ屋で仕事をする糸子。雑用をこなすことからも学ぶものがあると気づき、いつかミシンに触れる日が来ると確信する。その様子を見ていた店主・桝谷(トミーズ雅)は、夜間はミシンを使ってもよいと言う。
風邪でパッチ屋から帰らされ、寝ている糸子(尾野真千子)は弱気になる。しかし千代(麻生祐未)が「自分の力で好きなことをやりとげる糸子は偉い」と褒める言葉が聞こえ、元気を出す。翌日には風邪も治り、また張り切ってパッチ屋で仕事をする糸子。雑用をこなすことからも学ぶものがあると気づき、いつかミシンに触れる日が来ると確信する。その様子を見ていた店主・桝谷(トミーズ雅)は、夜間はミシンを使ってもよいと言う。
糸子(尾野真千子)がパッチ屋に来て半年。相変わらず雑用で終わる毎日。しかし皆が帰った夜、ミシンを使えるのが至福の時だ。まもなくパッチの裁断を教わり始めた糸子だが、祖父・清三郎(宝田明)が偵察に来て、その厳しさに衝撃を受ける。清三郎は糸子を高級パーラーに連れ出し、パッチ屋をやめて自分の紡績工場で好きなだけミシンを使うように誘う。4月、奈津(栗山千明)の思いをよそに、泰蔵(須賀貴匡)の祝言が行われる。
糸子(尾野真千子)がパッチ屋に来て半年。相変わらず雑用で終わる毎日。しかし皆が帰った夜、ミシンを使えるのが至福の時だ。まもなくパッチの裁断を教わり始めた糸子だが、祖父・清三郎(宝田明)が偵察に来て、その厳しさに衝撃を受ける。清三郎は糸子を高級パーラーに連れ出し、パッチ屋をやめて自分の紡績工場で好きなだけミシンを使うように誘う。4月、奈津(栗山千明)の思いをよそに、泰蔵(須賀貴匡)の祝言が行われる。
パッチ屋に来て2年がたった昭和5年。糸子(尾野真千子)は、パッチ作りは一とおりのことができるようになった。しかし、泰蔵の妻でセンスのよい八重子(田丸麻紀)から「洋服も作ってみたら」と言われ、洋服作りという本来の夢を思い出す。幼い頃もらったドレスを窓際で眺めていると、洋服姿の奈津(栗山千明)を偶然見かけ、糸子は悔しさが込み上げる。洋服を作るとなれば善作(小林薫)が反対するのは目に見えていた。
パッチ屋に来て2年がたった昭和5年。糸子(尾野真千子)は、パッチ作りは一とおりのことができるようになった。しかし、泰蔵の妻でセンスのよい八重子(田丸麻紀)から「洋服も作ってみたら」と言われ、洋服作りという本来の夢を思い出す。幼い頃もらったドレスを窓際で眺めていると、洋服姿の奈津(栗山千明)を偶然見かけ、糸子は悔しさが込み上げる。洋服を作るとなれば善作(小林薫)が反対するのは目に見えていた。
善作(小林薫)を説得しようと、男物のアッパッパを贈ることにした糸子(尾野真千子)。工夫を重ねたアッパッパが完成するが、機嫌が悪い善作に捨てろと言われる。千代(麻生祐未)は困った末、店に隠すが、客に見つかり50銭で売れることに。驚いた善作は、洋服作りの条件として、糸子にアッパッパを商品として作らせる。結局は善作も気に入り、それを着て商店街をかっ歩する。だが糸子には新たな苦難が降りかかろうとしていた。
善作(小林薫)を説得しようと、男物のアッパッパを贈ることにした糸子(尾野真千子)。工夫を重ねたアッパッパが完成するが、機嫌が悪い善作に捨てろと言われる。千代(麻生祐未)は困った末、店に隠すが、客に見つかり50銭で売れることに。驚いた善作は、洋服作りの条件として、糸子にアッパッパを商品として作らせる。結局は善作も気に入り、それを着て商店街をかっ歩する。だが糸子には新たな苦難が降りかかろうとしていた。
桝谷パッチ店をやめさせられた糸子(尾野真千子)。落胆している糸子に、善作(小林薫)は「早く次の働き口を探せ」と言う。しかし仕事はなかなか見つからない。ある日、岸和田に洋服を着た美しい女性が現れた。根岸良子(財前直見)というミシンの販売員で、東京のメーカーから派遣されて営業に来たのだ。根岸は、木之元電キ店の店先で実演販売をすることに。糸子は、根岸の美貌や、掲げる洋服を目を輝かせて見つめる。
桝谷パッチ店をやめさせられた糸子(尾野真千子)。落胆している糸子に、善作(小林薫)は「早く次の働き口を探せ」と言う。しかし仕事はなかなか見つからない。ある日、岸和田に洋服を着た美しい女性が現れた。根岸良子(財前直見)というミシンの販売員で、東京のメーカーから派遣されて営業に来たのだ。根岸は、木之元電キ店の店先で実演販売をすることに。糸子は、根岸の美貌や、掲げる洋服を目を輝かせて見つめる。
糸子(尾野真千子)は根岸(財前直見)に洋裁を教わりたいと頼み込む。根岸が心斎橋に開いたミシン教室に喜んで向かうが、その内容は簡単すぎた。本格的に学びたい糸子だが、そこまでは無理だと断られる。帰り道で出会った貞子(十朱幸代)は、ミシンを買ってやると言うが、善作(小林薫)が許さないと糸子は断る。その時、人気歌舞伎役者の中村春太郎(小泉孝太郎)を見かける。女たらしの春太郎の連れは、糸子がよく知る娘で…。
糸子(尾野真千子)は根岸(財前直見)に洋裁を教わりたいと頼み込む。根岸が心斎橋に開いたミシン教室に喜んで向かうが、その内容は簡単すぎた。本格的に学びたい糸子だが、そこまでは無理だと断られる。帰り道で出会った貞子(十朱幸代)は、ミシンを買ってやると言うが、善作(小林薫)が許さないと糸子は断る。その時、人気歌舞伎役者の中村春太郎(小泉孝太郎)を見かける。女たらしの春太郎の連れは、糸子がよく知る娘で…。
春太郎(小泉孝太郎)と一緒だった奈津(栗山千明)のことを心配しつつ、家へ帰った糸子(尾野真千子)。善作(小林薫)に洋裁教室やミシンのことを話すが、激しい怒りを買ってしまう。だんじり祭の日、糸子は奈津を見つけて春太郎とのつきあいを注意し、大ゲンカになる。ある日、善作が井戸端にいると、パッチ屋の桝谷(トミーズ雅)がやって来た。桝谷は、糸子が将来有望だと褒め、洋服がこれから主流になるだろうと話す。
春太郎(小泉孝太郎)と一緒だった奈津(栗山千明)のことを心配しつつ、家へ帰った糸子(尾野真千子)。善作(小林薫)に洋裁教室やミシンのことを話すが、激しい怒りを買ってしまう。だんじり祭の日、糸子は奈津を見つけて春太郎とのつきあいを注意し、大ゲンカになる。ある日、善作が井戸端にいると、パッチ屋の桝谷(トミーズ雅)がやって来た。桝谷は、糸子が将来有望だと褒め、洋服がこれから主流になるだろうと話す。
善作(小林薫)は根岸(財前直見)に土下座して、糸子(尾野真千子)に洋裁を教えてほしいと頼む。ある日、糸子が家に帰ると、根岸が善作に謡を習っていた。根岸は、1週間だけ小原家に泊まり謡を教わる代わりに、糸子に洋裁を教えることにしたのだと言う。糸子は大喜びし、千代(麻生祐未)たちも洋食を作ろうとするなど、張り切って準備する。いよいよその日、洋服を着こなした根岸が、岸和田の街をさっそうと歩いて来た。
善作(小林薫)は根岸(財前直見)に土下座して、糸子(尾野真千子)に洋裁を教えてほしいと頼む。ある日、糸子が家に帰ると、根岸が善作に謡を習っていた。根岸は、1週間だけ小原家に泊まり謡を教わる代わりに、糸子に洋裁を教えることにしたのだと言う。糸子は大喜びし、千代(麻生祐未)たちも洋食を作ろうとするなど、張り切って準備する。いよいよその日、洋服を着こなした根岸が、岸和田の街をさっそうと歩いて来た。
根岸(財前直見)は、まず糸子(尾野真千子)に洋服を着せ商店街を歩かせる。根岸は好きな花を尋ね、糸子がカーネーションを挙げると「その花のように堂々としろ」と教える。続いて心斎橋のカフェに糸子を誘い、本当によい服は夢や希望を与えると話し、糸子は大きな影響を受ける。だが、またも女連れの春太郎(小泉孝太郎)を目にし、糸子は猛然とにらみつける。帰り道では、堂々と会釈する糸子を泰蔵(須賀貴匡)が驚いて見送る。
根岸(財前直見)は、まず糸子(尾野真千子)に洋服を着せ商店街を歩かせる。根岸は好きな花を尋ね、糸子がカーネーションを挙げると「その花のように堂々としろ」と教える。続いて心斎橋のカフェに糸子を誘い、本当によい服は夢や希望を与えると話し、糸子は大きな影響を受ける。だが、またも女連れの春太郎(小泉孝太郎)を目にし、糸子は猛然とにらみつける。帰り道では、堂々と会釈する糸子を泰蔵(須賀貴匡)が驚いて見送る。
洋裁の基礎を一週間でたたき込もうと厳しく教える根岸(財前直見)に、糸子(尾野真千子)は必死でついていく。その様子は、見物に来た勘助(尾上寛之)もたじろぐほどだった。楽しいお別れ会の後、根岸先生は「頑張りなさい」の言葉を糸子に残し去っていく。灯が消えたような小原家に、善作(小林薫)がラジオを買ってくる。2年後、小原呉服店は相変わらず不景気だが、糸子はラジオでデパートの火災を知り、制服作りを思いつく。
洋裁の基礎を一週間でたたき込もうと厳しく教える根岸(財前直見)に、糸子(尾野真千子)は必死でついていく。その様子は、見物に来た勘助(尾上寛之)もたじろぐほどだった。楽しいお別れ会の後、根岸先生は「頑張りなさい」の言葉を糸子に残し去っていく。灯が消えたような小原家に、善作(小林薫)がラジオを買ってくる。2年後、小原呉服店は相変わらず不景気だが、糸子はラジオでデパートの火災を知り、制服作りを思いつく。
黒田屋百貨店の火事で和服の女性が逃げ遅れたというニュースを聞いた糸子(尾野真千子)は、心斎橋の百貨店に走る。店員の着物姿を確認し、支配人の花村(國村隼)に制服を作らせてほしいと直談判する。自作のワンピースを見せる糸子だが花村は取り合わない。だが、制服はデザインが大切という花村の言葉から、糸子はセンスのよい八重子(田丸麻紀)に相談する。そして一晩で10枚ものスタイル画を仕上げ、翌朝再び花村を訪ねる。
黒田屋百貨店の火事で和服の女性が逃げ遅れたというニュースを聞いた糸子(尾野真千子)は、心斎橋の百貨店に走る。店員の着物姿を確認し、支配人の花村(國村隼)に制服を作らせてほしいと直談判する。自作のワンピースを見せる糸子だが花村は取り合わない。だが、制服はデザインが大切という花村の言葉から、糸子はセンスのよい八重子(田丸麻紀)に相談する。そして一晩で10枚ものスタイル画を仕上げ、翌朝再び花村を訪ねる。
支配人の花村(國村隼)に“ダメ出し”をされ、糸子(尾野真千子)は斬新なデパートの制服を考えようと悩む。しかし八重子(田丸麻紀)は、変わった服ではなく、「よい所に連れて行ってもらえそうな服」を考えるようアドバイスする。善作(小林薫)からは、現物を作って店に行くように言われ、糸子は2日徹夜して縫い上げる。作った制服は家族には好評で、善作は、持って行くより糸子が着て行ったほうが話が早くて面白いと言う。
支配人の花村(國村隼)に“ダメ出し”をされ、糸子(尾野真千子)は斬新なデパートの制服を考えようと悩む。しかし八重子(田丸麻紀)は、変わった服ではなく、「よい所に連れて行ってもらえそうな服」を考えるようアドバイスする。善作(小林薫)からは、現物を作って店に行くように言われ、糸子は2日徹夜して縫い上げる。作った制服は家族には好評で、善作は、持って行くより糸子が着て行ったほうが話が早くて面白いと言う。
制服の試作品を着てきた糸子(尾野真千子)に花村(國村隼)は驚くが、店内に糸子を立たせ、採用を決める。ただし正月セールに間に合うよう、一週間に20着を仕上げるという厳しい条件だった。家族は喜んで糸子を手伝うが、借りようとした桝谷パッチ店のミシンが、年末は使えないことが分かる。糸子は神戸の松坂家に行ってミシンをかけることにして、祖母の貞子(十朱幸代)たちは喜ぶが、それを聞いた善作(小林薫)は激怒し…。
制服の試作品を着てきた糸子(尾野真千子)に花村(國村隼)は驚くが、店内に糸子を立たせ、採用を決める。ただし正月セールに間に合うよう、一週間に20着を仕上げるという厳しい条件だった。家族は喜んで糸子を手伝うが、借りようとした桝谷パッチ店のミシンが、年末は使えないことが分かる。糸子は神戸の松坂家に行ってミシンをかけることにして、祖母の貞子(十朱幸代)たちは喜ぶが、それを聞いた善作(小林薫)は激怒し…。
千代(麻生祐未)たちに説得されて松坂家に向かい、ミシンを使い始めた糸子(尾野真千子)だが、善作(小林薫)の怒りが千代や妹たちに向くことを思うと心が晴れない。案の定、静子(柳生みゆ)から電話がかかって来るが、なんと善作がミシンを買って来たという知らせだった。飛ぶように糸子は帰る。勘助(尾上寛之)までもが手伝い、正月であることも忘れて一同は制服作りに励む。善作が、ついに糸子の洋服作りを認めたのだった。
千代(麻生祐未)たちに説得されて松坂家に向かい、ミシンを使い始めた糸子(尾野真千子)だが、善作(小林薫)の怒りが千代や妹たちに向くことを思うと心が晴れない。案の定、静子(柳生みゆ)から電話がかかって来るが、なんと善作がミシンを買って来たという知らせだった。飛ぶように糸子は帰る。勘助(尾上寛之)までもが手伝い、正月であることも忘れて一同は制服作りに励む。善作が、ついに糸子の洋服作りを認めたのだった。
無事、制服の納品を間に合わせた糸子(尾野真千子)。正月セールでそれを身に着けた店員を見て感激する。糸子は、手伝いの礼に訪れた安岡髪結い店で奈津(栗山千明)に会い、見合いの話を聞くが、奈津が片思いしている泰蔵のことを口にして怒らせてしまう。一方、制服の後に新しい仕事が入るでもなく、小原呉服店はますます左前になっていく。しかも妹の静子(柳生みゆ)が、就職せず糸子を手伝いたいと言い始める。
無事、制服の納品を間に合わせた糸子(尾野真千子)。正月セールでそれを身に着けた店員を見て感激する。糸子は、手伝いの礼に訪れた安岡髪結い店で奈津(栗山千明)に会い、見合いの話を聞くが、奈津が片思いしている泰蔵のことを口にして怒らせてしまう。一方、制服の後に新しい仕事が入るでもなく、小原呉服店はますます左前になっていく。しかも妹の静子(柳生みゆ)が、就職せず糸子を手伝いたいと言い始める。
静子(柳生みゆ)が取ってきた仕事は、一晩でパッチを100枚仕上げるという、とんでもないもの。引き受けた糸子(尾野真千子)に善作(小林薫)は激怒し、家族の手伝いを禁じる。ハル(正司照枝)たちは隙を見て手伝おうとするが、うまくいかない。しかし、夜中に居眠りをする糸子に善作は焦り、結局、寝ないように見張ることに。早朝、なんとか仕上がったパッチを点検していた善作は、とんでもないことに気づき、大騒ぎになる。
静子(柳生みゆ)が取ってきた仕事は、一晩でパッチを100枚仕上げるという、とんでもないもの。引き受けた糸子(尾野真千子)に善作(小林薫)は激怒し、家族の手伝いを禁じる。ハル(正司照枝)たちは隙を見て手伝おうとするが、うまくいかない。しかし、夜中に居眠りをする糸子に善作は焦り、結局、寝ないように見張ることに。早朝、なんとか仕上がったパッチを点検していた善作は、とんでもないことに気づき、大騒ぎになる。
糸子(尾野真千子)は「小原呉服店」で洋服作りを始め、妹の静子(柳生みゆ)が作ったチラシを配る。それを見た吉田屋の芸ぎ・駒子(宮嶋麻衣)が糸子の初めての客となる。別の店で作った洋服は失敗だったという駒子だが、糸子は体型や雰囲気に似合うデザインを考えて張り切る。しかし、生地代を善作(小林薫)から借りるのに一苦労する。一方、奈津(栗山千明)は結婚を控え、糸子には絶対に洋服を作ってもらわないと言い張る。
糸子(尾野真千子)は「小原呉服店」で洋服作りを始め、妹の静子(柳生みゆ)が作ったチラシを配る。それを見た吉田屋の芸ぎ・駒子(宮嶋麻衣)が糸子の初めての客となる。別の店で作った洋服は失敗だったという駒子だが、糸子は体型や雰囲気に似合うデザインを考えて張り切る。しかし、生地代を善作(小林薫)から借りるのに一苦労する。一方、奈津(栗山千明)は結婚を控え、糸子には絶対に洋服を作ってもらわないと言い張る。
奈津の父が倒れたと聞き、糸子(尾野真千子)はひそかに心配する。一方、糸子が作った洋服の出来に喜んだ駒子(宮嶋麻衣)を説き伏せ、それを着て通りを歩かせ、糸子は大得意になる。女性を美しく装わせる喜びを知って舞い上がった糸子は、代金を払おうとする駒子に、次でよい、と受け取らなかった。しかし善作(小林薫)に、洋服の代金はおろか借りた生地代も返せず、商売は慈善事業ではないと一喝され…。
奈津の父が倒れたと聞き、糸子(尾野真千子)はひそかに心配する。一方、糸子が作った洋服の出来に喜んだ駒子(宮嶋麻衣)を説き伏せ、それを着て通りを歩かせ、糸子は大得意になる。女性を美しく装わせる喜びを知って舞い上がった糸子は、代金を払おうとする駒子に、次でよい、と受け取らなかった。しかし善作(小林薫)に、洋服の代金はおろか借りた生地代も返せず、商売は慈善事業ではないと一喝され…。
善作(小林薫)は、糸子(尾野真千子)の独立はまだ早いと、紳士服専門店へ修業に行かせる。意地の悪い店主(団時朗)や同僚に苦労する糸子だが、ひとり川本勝(駿河太郎)という職人だけは愛想がよい。一方、玉枝(濱田マリ)から、勘助(尾上寛之)の帰りが遅く、家に給料を入れなくなったと相談される。探るうちに糸子は、勘助がダンスホールに入り浸っていることを突き止める。目当ては美しい踊り子・サエ(黒谷友香)だった。
善作(小林薫)は、糸子(尾野真千子)の独立はまだ早いと、紳士服専門店へ修業に行かせる。意地の悪い店主(団時朗)や同僚に苦労する糸子だが、ひとり川本勝(駿河太郎)という職人だけは愛想がよい。一方、玉枝(濱田マリ)から、勘助(尾上寛之)の帰りが遅く、家に給料を入れなくなったと相談される。探るうちに糸子は、勘助がダンスホールに入り浸っていることを突き止める。目当ては美しい踊り子・サエ(黒谷友香)だった。
紳士服ロイヤルに、ダンスホールの踊り子・サエ(黒谷友香)が現れ、糸子(尾野真千子)は仰天する。サエはイブニングドレスを注文しに来たのだ。“金に糸目をつけない”というサエに店主(団時朗)は喜ぶが、任された糸子はイブニングドレスを見たこともない。八重子(田丸麻紀)らにアドバイスを求めたりした末、祖母・貞子(十朱幸代)を頼る。糸子は一方で、最近飲みすぎの善作(小林薫)のふがいなさに寂しさを感じていた。
紳士服ロイヤルに、ダンスホールの踊り子・サエ(黒谷友香)が現れ、糸子(尾野真千子)は仰天する。サエはイブニングドレスを注文しに来たのだ。“金に糸目をつけない”というサエに店主(団時朗)は喜ぶが、任された糸子はイブニングドレスを見たこともない。八重子(田丸麻紀)らにアドバイスを求めたりした末、祖母・貞子(十朱幸代)を頼る。糸子は一方で、最近飲みすぎの善作(小林薫)のふがいなさに寂しさを感じていた。
イブニングドレス作りに気が進まない糸子(尾野真千子)だったが、同僚の川本勝(駿河太郎)は、これから踊り子たちが次々ドレスを作るはず、と励ます。まず安い布で試作品を作った糸子は、朝起きてビックリ。千代(麻生祐未)が試作品のドレスを着ていたのだ。千代は優雅に踊ってみせ、直すところを指摘した。仮縫いを何度も繰り返すはずだったが、サエ(黒谷友香)はそのドレスに大喜びし、そのまま売るように糸子に迫る。
イブニングドレス作りに気が進まない糸子(尾野真千子)だったが、同僚の川本勝(駿河太郎)は、これから踊り子たちが次々ドレスを作るはず、と励ます。まず安い布で試作品を作った糸子は、朝起きてビックリ。千代(麻生祐未)が試作品のドレスを着ていたのだ。千代は優雅に踊ってみせ、直すところを指摘した。仮縫いを何度も繰り返すはずだったが、サエ(黒谷友香)はそのドレスに大喜びし、そのまま売るように糸子に迫る。
サエ(黒谷友香)を怒らせたことで、糸子(尾野真千子)は店主(団時朗)に延々と叱られる。そんな糸子を川本勝(駿河太郎)が氷屋に誘う。勝の前では、糸子は素直に、商売を忘れてしまう自分を反省する。しばらくしてサエがまた現れる。イブニングドレスにかけるサエの思いを聞いた糸子は意気投合し、心をこめてドレスを仕上げるが、サエの意中の相手を知って仰天してしまう。そして奈津(栗山千明)の運命が変わろうとしていた。
サエ(黒谷友香)を怒らせたことで、糸子(尾野真千子)は店主(団時朗)に延々と叱られる。そんな糸子を川本勝(駿河太郎)が氷屋に誘う。勝の前では、糸子は素直に、商売を忘れてしまう自分を反省する。しばらくしてサエがまた現れる。イブニングドレスにかけるサエの思いを聞いた糸子は意気投合し、心をこめてドレスを仕上げるが、サエの意中の相手を知って仰天してしまう。そして奈津(栗山千明)の運命が変わろうとしていた。
奈津(栗山千明)の父が亡くなり、吉田屋は若おかみの奈津が支えることに。強がりの奈津に、糸子(尾野真千子)は、いらだちさえ覚える。一方、勝(駿河太郎)が予想したとおり、糸子が作るドレスは踊り子の間で評判になり、紳士服ロイヤルは大繁盛。糸子は自宅でもミシンを踏む日々。だが店主(団時朗)はドレスを見下していて、糸子は面白くない。そんなある日、泰蔵(須賀貴匡)の幼い長男が迷子になり、奈津の前に現れ…。
奈津(栗山千明)の父が亡くなり、吉田屋は若おかみの奈津が支えることに。強がりの奈津に、糸子(尾野真千子)は、いらだちさえ覚える。一方、勝(駿河太郎)が予想したとおり、糸子が作るドレスは踊り子の間で評判になり、紳士服ロイヤルは大繁盛。糸子は自宅でもミシンを踏む日々。だが店主(団時朗)はドレスを見下していて、糸子は面白くない。そんなある日、泰蔵(須賀貴匡)の幼い長男が迷子になり、奈津の前に現れ…。
踊り子のサエ(黒谷友香)の進言で、糸子(尾野真千子)は善作(小林薫)に、自分で洋裁の店を開きたいと頼む。しかし酒を飲み過ぎているフシがある善作は、もう一軒別な店を繁盛させたら考えてやってもよいと答え、糸子をいら立たせる。突然辞めると言いだした糸子に、紳士服店の店主(団時朗)は頭を抱えてしまう。一方、入籍を控えた奈津(栗山千明)は玉枝(濱田マリ)のもとに髪を結いに行き、そのさりげない優しさに触れる。
踊り子のサエ(黒谷友香)の進言で、糸子(尾野真千子)は善作(小林薫)に、自分で洋裁の店を開きたいと頼む。しかし酒を飲み過ぎているフシがある善作は、もう一軒別な店を繁盛させたら考えてやってもよいと答え、糸子をいら立たせる。突然辞めると言いだした糸子に、紳士服店の店主(団時朗)は頭を抱えてしまう。一方、入籍を控えた奈津(栗山千明)は玉枝(濱田マリ)のもとに髪を結いに行き、そのさりげない優しさに触れる。
安岡髪結い店で糸子(尾野真千子)の前に現れた奈津(栗山千明)は、元どおりの気位の高さだったが、糸子は奈津が涙した経緯を玉枝(濱田マリ)から聞き、一安心する。やがて生地屋の「末松商店」に勤め始めた糸子だったが、仕事はセーラー服の縫製だった。店を繁盛させねばと、糸子は店主(板尾創路)に談判し売り場に出るが、なかなか売り上げが伸びない。そこに洋服を作りたいという客・長谷ヤス子(中村美律子)がやって来る。
安岡髪結い店で糸子(尾野真千子)の前に現れた奈津(栗山千明)は、元どおりの気位の高さだったが、糸子は奈津が涙した経緯を玉枝(濱田マリ)から聞き、一安心する。やがて生地屋の「末松商店」に勤め始めた糸子だったが、仕事はセーラー服の縫製だった。店を繁盛させねばと、糸子は店主(板尾創路)に談判し売り場に出るが、なかなか売り上げが伸びない。そこに洋服を作りたいという客・長谷ヤス子(中村美律子)がやって来る。
ある日、糸子(尾野真千子)が仕事から帰ると、千代(麻生祐未)が妙に浮かれている。意外にも紳士服店の職人・勝(駿河太郎)が訪ねて来ていたのだ。不思議がる糸子に勝は「顔を見にきた」と告げ、なぜか千代が照れる。一方、ヤス子(中村美律子)が洋服の出来に満足し、新たな客を連れて店に来る。糸子の生地選びと立体裁断のサービスはたちまち評判になり、客は次々に増え、店の縫い子たちまでが洋服を作りたがるようになる。
ある日、糸子(尾野真千子)が仕事から帰ると、千代(麻生祐未)が妙に浮かれている。意外にも紳士服店の職人・勝(駿河太郎)が訪ねて来ていたのだ。不思議がる糸子に勝は「顔を見にきた」と告げ、なぜか千代が照れる。一方、ヤス子(中村美律子)が洋服の出来に満足し、新たな客を連れて店に来る。糸子の生地選びと立体裁断のサービスはたちまち評判になり、客は次々に増え、店の縫い子たちまでが洋服を作りたがるようになる。
大繁盛の末松商店は、糸子(尾野真千子)が分かりやすく描いたスタイル画をつけるサービスを始めたことで、夜まで客の列が途切れなくなる。糸子は岸和田に洋服が広まってきたと判断し、自分で洋裁店を開く決意を固める。しかし、相変わらず酔っ払って帰った善作(小林薫)は許そうとせず、激しい言い合いに。殴られても引き下がろうとしなかった糸子だが、善作と顔を合わせることに耐えられず、いったん神戸の松坂家へ身を寄せる。
大繁盛の末松商店は、糸子(尾野真千子)が分かりやすく描いたスタイル画をつけるサービスを始めたことで、夜まで客の列が途切れなくなる。糸子は岸和田に洋服が広まってきたと判断し、自分で洋裁店を開く決意を固める。しかし、相変わらず酔っ払って帰った善作(小林薫)は許そうとせず、激しい言い合いに。殴られても引き下がろうとしなかった糸子だが、善作と顔を合わせることに耐えられず、いったん神戸の松坂家へ身を寄せる。
糸子(尾野真千子)が家に戻り、末松商店は連日客でいっぱい。結局今までどおりの生活が続く。しかしある日の夕方、善作(小林薫)は突然、吉田屋で盛大な宴会を催す。若おかみの奈津(栗山千明)は泰蔵(須賀貴匡)が気になり座敷をのぞくが、内容を知ることはできなかった。その翌日、善作は店の貼り紙をはがし、小原呉服店の看板を見上げる。そして、いつもどおり仕事から戻ってきた糸子を、あぜんとさせる事態が待っていた。
糸子(尾野真千子)が家に戻り、末松商店は連日客でいっぱい。結局今までどおりの生活が続く。しかしある日の夕方、善作(小林薫)は突然、吉田屋で盛大な宴会を催す。若おかみの奈津(栗山千明)は泰蔵(須賀貴匡)が気になり座敷をのぞくが、内容を知ることはできなかった。その翌日、善作は店の貼り紙をはがし、小原呉服店の看板を見上げる。そして、いつもどおり仕事から戻ってきた糸子を、あぜんとさせる事態が待っていた。
小原「洋裁店」とするべく、善作(小林薫)は質屋の雇われ店主となり家族と共に家を出た。戸惑う糸子(尾野真千子)だが、千代(麻生祐未)に励まされハル(正司照枝)との二人暮らしを始める。迎えた開店の日、家族たちに祝福され気持ちを新たにする糸子。だが急には繁盛せず、ヤス子(中村美律子)からは以前のように裁断だけを頼まれてしまう。そんなある日、珍しく伯父・正一(田中隆三)に連れ出され、意外な人物と再会する。
小原「洋裁店」とするべく、善作(小林薫)は質屋の雇われ店主となり家族と共に家を出た。戸惑う糸子(尾野真千子)だが、千代(麻生祐未)に励まされハル(正司照枝)との二人暮らしを始める。迎えた開店の日、家族たちに祝福され気持ちを新たにする糸子。だが急には繁盛せず、ヤス子(中村美律子)からは以前のように裁断だけを頼まれてしまう。そんなある日、珍しく伯父・正一(田中隆三)に連れ出され、意外な人物と再会する。
糸子(尾野真千子)は、勝(駿河太郎)を前にしてもけげんに思うばかりだったが、勘助(尾上寛之)の話から、実は善作(小林薫)も乗り気の結婚話だと知り驚く。全くその気がない糸子だが、玉枝(濱田マリ)たちにも冷やかされる。結婚よりも商売で頭がいっぱいの糸子は、自らノコギリを持って店の改装を試みる。そこへ奈津(栗山千明)が訪ねてきた。奈津は糸子に、祝言は絶対に料亭吉田屋で挙げるようにとケンカ腰で迫る。
糸子(尾野真千子)は、勝(駿河太郎)を前にしてもけげんに思うばかりだったが、勘助(尾上寛之)の話から、実は善作(小林薫)も乗り気の結婚話だと知り驚く。全くその気がない糸子だが、玉枝(濱田マリ)たちにも冷やかされる。結婚よりも商売で頭がいっぱいの糸子は、自らノコギリを持って店の改装を試みる。そこへ奈津(栗山千明)が訪ねてきた。奈津は糸子に、祝言は絶対に料亭吉田屋で挙げるようにとケンカ腰で迫る。
善作(小林薫)と清三郎(宝田明)が、珍しくそろって糸子(尾野真千子)を訪ねて来る。ハル(正司照枝)も加わって、“自らは仕立ての腕を持ち、小原家に婿に入る”と言う勝を褒め、糸子に結婚を迫る。戸惑う糸子に、八重子(田丸麻紀)は親に従って結婚してよかったと話す。あっという間に祝言の日が決まり、貞子(十朱幸代)が張り切って婚礼衣装を用意するなど、周囲は盛り上がる。糸子は騒ぎに嫌気がさしていた。
善作(小林薫)と清三郎(宝田明)が、珍しくそろって糸子(尾野真千子)を訪ねて来る。ハル(正司照枝)も加わって、“自らは仕立ての腕を持ち、小原家に婿に入る”と言う勝を褒め、糸子に結婚を迫る。戸惑う糸子に、八重子(田丸麻紀)は親に従って結婚してよかったと話す。あっという間に祝言の日が決まり、貞子(十朱幸代)が張り切って婚礼衣装を用意するなど、周囲は盛り上がる。糸子は騒ぎに嫌気がさしていた。
糸子(尾野真千子)のもとに、300坪のテントを一晩で縫うという大仕事が舞い込む。あきれつつもハル(正司照枝)が手伝い、テントは完成するが、糸子はミシンを踏み過ぎて膝を痛めてしまう。医者の言いつけに背いて糸子は仕事を続け、看護師の制服作りまで思いつく。祝言の翌日が期日とあって、当日もミシンから離れず、花嫁なのに大遅刻してしまう。しびれを切らして迎えに来た奈津(栗山千明)は、目の前の光景に驚かされる。
糸子(尾野真千子)のもとに、300坪のテントを一晩で縫うという大仕事が舞い込む。あきれつつもハル(正司照枝)が手伝い、テントは完成するが、糸子はミシンを踏み過ぎて膝を痛めてしまう。医者の言いつけに背いて糸子は仕事を続け、看護師の制服作りまで思いつく。祝言の翌日が期日とあって、当日もミシンから離れず、花嫁なのに大遅刻してしまう。しびれを切らして迎えに来た奈津(栗山千明)は、目の前の光景に驚かされる。
膝を痛めて立てない糸子(尾野真千子)は、奈津(栗山千明)に背負われて祝言に向かうが、婚礼衣装を忘れてしまう。しかし奈津に衣装を借り、美しい花嫁姿となる。勝(駿河太郎)に優しく迎えられ、一同の温かい祝福に糸子は涙ぐむ。翌朝、代わって納品に行ってやると言う勝に、夫がいる生活も悪くないと思う糸子。2階で紳士服を仕立てる勝はいつも機嫌がよいが、いつまでも同僚同士のような二人に、ハル(正司照枝)が注意する。
膝を痛めて立てない糸子(尾野真千子)は、奈津(栗山千明)に背負われて祝言に向かうが、婚礼衣装を忘れてしまう。しかし奈津に衣装を借り、美しい花嫁姿となる。勝(駿河太郎)に優しく迎えられ、一同の温かい祝福に糸子は涙ぐむ。翌朝、代わって納品に行ってやると言う勝に、夫がいる生活も悪くないと思う糸子。2階で紳士服を仕立てる勝はいつも機嫌がよいが、いつまでも同僚同士のような二人に、ハル(正司照枝)が注意する。
糸子(尾野真千子)は勝(駿河太郎)と初めて話し合うことになった。仕事が好きで、奥さんらしいことができないかもしれないと打ち明けた糸子に、勝は、糸子の仕事をする姿にほれたのだから、思うように働けと言う。糸子はようやく結婚してよかったと思う。2年後、店は「オハラ洋装店」と名前を変えた。間もなく長女・優子を授かり、善作(小林薫)が世話を買って出る。母となり幸せいっぱいの糸子に、戦争の影が忍び寄っていた。
糸子(尾野真千子)は勝(駿河太郎)と初めて話し合うことになった。仕事が好きで、奥さんらしいことができないかもしれないと打ち明けた糸子に、勝は、糸子の仕事をする姿にほれたのだから、思うように働けと言う。糸子はようやく結婚してよかったと思う。2年後、店は「オハラ洋装店」と名前を変えた。間もなく長女・優子を授かり、善作(小林薫)が世話を買って出る。母となり幸せいっぱいの糸子に、戦争の影が忍び寄っていた。
勘助(尾上寛之)に赤紙が来て、糸子(尾野真千子)らは盛大な壮行会を開いて送り出す。しばらくして勘助から届いたハガキは、検閲の墨で塗り潰されており、糸子は嫌悪感を覚える。翌年には国家総動員法が施行され、戦時色が強まっていくが、洋装店は繁盛する一方だった。昭和14年夏、2番目の子どもを妊娠中の糸子は、仕事中に立ちくらみを起こし、心配する善作(小林薫)によって強制的に神戸の松坂家へ行かされることになる。
勘助(尾上寛之)に赤紙が来て、糸子(尾野真千子)らは盛大な壮行会を開いて送り出す。しばらくして勘助から届いたハガキは、検閲の墨で塗り潰されており、糸子は嫌悪感を覚える。翌年には国家総動員法が施行され、戦時色が強まっていくが、洋装店は繁盛する一方だった。昭和14年夏、2番目の子どもを妊娠中の糸子は、仕事中に立ちくらみを起こし、心配する善作(小林薫)によって強制的に神戸の松坂家へ行かされることになる。
糸子(尾野真千子)が臨月を過ごすことになった松坂家では、家業の紡績工場が軍需品を作らざるを得なくなり、清三郎(宝田明)や貞子(十朱幸代)が苦慮していた。店が気になる糸子は、こっそり様子を見に戻ろうとして、電車の中で陣痛が始まってしまう。道中出会った木之元(甲本雅裕)に助けられて自宅に担ぎ込まれ、難産で苦しむ糸子。勝(駿河太郎)、善作(小林薫)、千代(麻生祐未)らが心配する中、次女の直子が誕生する
糸子(尾野真千子)が臨月を過ごすことになった松坂家では、家業の紡績工場が軍需品を作らざるを得なくなり、清三郎(宝田明)や貞子(十朱幸代)が苦慮していた。店が気になる糸子は、こっそり様子を見に戻ろうとして、電車の中で陣痛が始まってしまう。道中出会った木之元(甲本雅裕)に助けられて自宅に担ぎ込まれ、難産で苦しむ糸子。勝(駿河太郎)、善作(小林薫)、千代(麻生祐未)らが心配する中、次女の直子が誕生する
昭和15年秋、いよいよ統制が厳しくなり、糸子(尾野真千子)の洋装店も金額に上限が設けられてしまう。糸子は、もうけを度外視してオシャレな服を作るが、代金の代わりに野菜などの食料をもらうことが増えていく。さらなる問題はやんちゃな次女・直子で、預け先の手を焼かせて断わられてしまう。仕事がはかどらない糸子を善作(小林薫)が呼び出し、困っている問屋から販売禁止のぜいたくな生地を買い取ってやれと言いだす。
昭和15年秋、いよいよ統制が厳しくなり、糸子(尾野真千子)の洋装店も金額に上限が設けられてしまう。糸子は、もうけを度外視してオシャレな服を作るが、代金の代わりに野菜などの食料をもらうことが増えていく。さらなる問題はやんちゃな次女・直子で、預け先の手を焼かせて断わられてしまう。仕事がはかどらない糸子を善作(小林薫)が呼び出し、困っている問屋から販売禁止のぜいたくな生地を買い取ってやれと言いだす。
ぜいたく品として禁止されている布を問屋から買い取った糸子(尾野真千子)。布に一筋入っている金糸を黒リボンを縫いつけて隠し、逆にアクセントにすることを思いつく。できあがった服を静子(柳生みゆ)らが着ると、たちまち評判となり、客が客を呼んで大量の布は順調にさばけた。だが、生地問屋で面倒を見てもらっていた直子が、あまりのやんちゃぶりについに返されてしまい、糸子と勝(駿河太郎)は預け先を探し途方に暮れる。
ぜいたく品として禁止されている布を問屋から買い取った糸子(尾野真千子)。布に一筋入っている金糸を黒リボンを縫いつけて隠し、逆にアクセントにすることを思いつく。できあがった服を静子(柳生みゆ)らが着ると、たちまち評判となり、客が客を呼んで大量の布は順調にさばけた。だが、生地問屋で面倒を見てもらっていた直子が、あまりのやんちゃぶりについに返されてしまい、糸子と勝(駿河太郎)は預け先を探し途方に暮れる。
糸子(尾野真千子)と勝(駿河太郎)は、直子を勝の弟夫婦に預けることに。後ろ髪を引かれる思いで店に戻った二人だが、直子が気になってしかたない。とうとう夜通し歩いて様子を見に行くが、やっと慣れたところだからと断られ、思い直す。それからの糸子は懸命に働き、年末までに大量の布を使い切り、ようやく大みそかに直子を迎えに行く。正月、オハラ洋装店の服で着飾った女性であふれる神社で、糸子は喜びもひとしおだった。
糸子(尾野真千子)と勝(駿河太郎)は、直子を勝の弟夫婦に預けることに。後ろ髪を引かれる思いで店に戻った二人だが、直子が気になってしかたない。とうとう夜通し歩いて様子を見に行くが、やっと慣れたところだからと断られ、思い直す。それからの糸子は懸命に働き、年末までに大量の布を使い切り、ようやく大みそかに直子を迎えに行く。正月、オハラ洋装店の服で着飾った女性であふれる神社で、糸子は喜びもひとしおだった。
昭和16年7月。女性のオシャレを排除しようとする流れに、玉枝(濱田マリ)らの安岡髪結い店は苦しんでいた。糸子(尾野真千子)のオハラ洋装店は相変わらずの繁盛だが、勝(駿河太郎)の仕事は減っている。ある日、勘助(尾上寛之)が戦地から戻って来るとわかり、善作(小林薫)らも大喜び。糸子は張り切って歓迎会の準備を進めた。だが勘助は歓迎会に現れず、祭りにも来ないことを不審に思った糸子は、直接訪ねることにする。
昭和16年7月。女性のオシャレを排除しようとする流れに、玉枝(濱田マリ)らの安岡髪結い店は苦しんでいた。糸子(尾野真千子)のオハラ洋装店は相変わらずの繁盛だが、勝(駿河太郎)の仕事は減っている。ある日、勘助(尾上寛之)が戦地から戻って来るとわかり、善作(小林薫)らも大喜び。糸子は張り切って歓迎会の準備を進めた。だが勘助は歓迎会に現れず、祭りにも来ないことを不審に思った糸子は、直接訪ねることにする。
昭和16年12月、太平洋戦争が始まる。糸子(尾野真千子)のもとに国防婦人会の澤田(三島ゆり子)たちがやって来て、モンペを強要する。嫌がっていた糸子だが、その動きやすさを気に入り、戦争中、モンペでもオシャレを忘れない女性がいると実感する。ある日、糸子は、戦地から戻って閉じこもっていた勘助(尾上寛之)が仕事に出ていると知り、サエ(黒谷友香)に会わせて元気づけようとするが、大きなショックを与えてしまう。
昭和16年12月、太平洋戦争が始まる。糸子(尾野真千子)のもとに国防婦人会の澤田(三島ゆり子)たちがやって来て、モンペを強要する。嫌がっていた糸子だが、その動きやすさを気に入り、戦争中、モンペでもオシャレを忘れない女性がいると実感する。ある日、糸子は、戦地から戻って閉じこもっていた勘助(尾上寛之)が仕事に出ていると知り、サエ(黒谷友香)に会わせて元気づけようとするが、大きなショックを与えてしまう。
八重子(田丸麻紀)が来て、糸子(尾野真千子)と玉枝の間をとりなすが、糸子は追い返してしまう。内心落ち込んでいた糸子だが、昌子(玄覺悠子)のしったで目が覚め、家族のため仕事に専念すると誓う。昭和17年、衣料品売買には切符が必要となり、善作(小林薫)が来て整理を手伝うようになる。2人の娘に手を焼きつつも仕事に励む糸子は3人目を妊娠中。一方、勝(駿河太郎)は、夜釣りと称して出歩くことが増えていた。
八重子(田丸麻紀)が来て、糸子(尾野真千子)と玉枝の間をとりなすが、糸子は追い返してしまう。内心落ち込んでいた糸子だが、昌子(玄覺悠子)のしったで目が覚め、家族のため仕事に専念すると誓う。昭和17年、衣料品売買には切符が必要となり、善作(小林薫)が来て整理を手伝うようになる。2人の娘に手を焼きつつも仕事に励む糸子は3人目を妊娠中。一方、勝(駿河太郎)は、夜釣りと称して出歩くことが増えていた。
勝(駿河太郎)に初めて歌舞伎に誘われ、驚きつつも一緒に出かけた糸子(尾野真千子)。最初はおっくうだったが、戦時下でもオシャレをした女性を街中で見かけて刺激を感じる。歌舞伎座で美しい女に声をかけられた。女は糸子に、勝がひいきにしている料亭の者だと挨拶する。心斎橋百貨店で思いがけずショールを買ってもらい、うれしくなった糸子。家に帰ってから、これからはオシャレもし、夫や子どもたちを大切にしようと思う。
勝(駿河太郎)に初めて歌舞伎に誘われ、驚きつつも一緒に出かけた糸子(尾野真千子)。最初はおっくうだったが、戦時下でもオシャレをした女性を街中で見かけて刺激を感じる。歌舞伎座で美しい女に声をかけられた。女は糸子に、勝がひいきにしている料亭の者だと挨拶する。心斎橋百貨店で思いがけずショールを買ってもらい、うれしくなった糸子。家に帰ってから、これからはオシャレもし、夫や子どもたちを大切にしようと思う。
昭和17年末、糸子(尾野真千子)の3回目の出産が近くなった矢先、勝(駿河太郎)に召集令状が届く。糸子はあえて仕事で気持ちを紛らわすが、勝の髪をバリカンで刈っているうちに万感の思いが込み上げる。出征前夜、善作(小林薫)に向き合った勝は、すみませんと頭を下げ、糸子は思わずむせび泣く。そして、善作と勝は徹夜で飲み明かした。数日後、勝が送り返してきた背広のポケットにあった1枚の写真に、糸子は仰天する。
昭和17年末、糸子(尾野真千子)の3回目の出産が近くなった矢先、勝(駿河太郎)に召集令状が届く。糸子はあえて仕事で気持ちを紛らわすが、勝の髪をバリカンで刈っているうちに万感の思いが込み上げる。出征前夜、善作(小林薫)に向き合った勝は、すみませんと頭を下げ、糸子は思わずむせび泣く。そして、善作と勝は徹夜で飲み明かした。数日後、勝が送り返してきた背広のポケットにあった1枚の写真に、糸子は仰天する。
写真の女は、歌舞伎座で声をかけてきた勝(駿河太郎)の浮気相手だった。糸子(尾野真千子)は、勝の浮気を知りながら、もう出征したのだからと気にもとめず、面会に訪ねてみようなどと言う善作(小林薫)の態度に激怒する。自分は女として見られておらず、仕事好きだから重宝されたのだと、これまでの勝のすべてを腹立たしく思う糸子。そして糸子は、男たちではなく、珍しく奈津(栗山千明)に話を聞いてもらおうと思い立つ。
写真の女は、歌舞伎座で声をかけてきた勝(駿河太郎)の浮気相手だった。糸子(尾野真千子)は、勝の浮気を知りながら、もう出征したのだからと気にもとめず、面会に訪ねてみようなどと言う善作(小林薫)の態度に激怒する。自分は女として見られておらず、仕事好きだから重宝されたのだと、これまでの勝のすべてを腹立たしく思う糸子。そして糸子は、男たちではなく、珍しく奈津(栗山千明)に話を聞いてもらおうと思い立つ。
善作(小林薫)は勝(駿河太郎)の連隊を訪ねたが、会うことはできなかった。糸子(尾野真千子)は歳暮として野菜を近所に配ることにし、その中にそっと安岡家を加える。勝が日本を離れたと知って間もなく、澤田(三島ゆり子)らが訪ねて来て、勝のミシンを資源として供出するように糸子に迫る。死んで国の役に立てという言葉に糸子は激怒し、その夜は隣にいない勝を愛しく思う。しかし、階下では善作に大変なことが起きていた。
善作(小林薫)は勝(駿河太郎)の連隊を訪ねたが、会うことはできなかった。糸子(尾野真千子)は歳暮として野菜を近所に配ることにし、その中にそっと安岡家を加える。勝が日本を離れたと知って間もなく、澤田(三島ゆり子)らが訪ねて来て、勝のミシンを資源として供出するように糸子に迫る。死んで国の役に立てという言葉に糸子は激怒し、その夜は隣にいない勝を愛しく思う。しかし、階下では善作に大変なことが起きていた。
善作(小林薫)が火鉢に油の瓶を落としたことから火事になり、糸子(尾野真千子)は身重の体も忘れて必死に善作を助け、病院へ運び込む。一命を取りとめたものの、善作は絶対安静を命じられて小原家へ戻って来る。千代(麻生祐未)や妹たちに頼ることもできず、休む間もなく後片づけを始める糸子だが、陣痛が来て、その夜、三女を産む。無事誕生を知って、隣の部屋で寝ていた善作もハル(正司照枝)も安どの涙を流すのだった。
善作(小林薫)が火鉢に油の瓶を落としたことから火事になり、糸子(尾野真千子)は身重の体も忘れて必死に善作を助け、病院へ運び込む。一命を取りとめたものの、善作は絶対安静を命じられて小原家へ戻って来る。千代(麻生祐未)や妹たちに頼ることもできず、休む間もなく後片づけを始める糸子だが、陣痛が来て、その夜、三女を産む。無事誕生を知って、隣の部屋で寝ていた善作もハル(正司照枝)も安どの涙を流すのだった。
赤ん坊が生まれて1週間。やけどの養生中の善作(小林薫)の世話は千代(麻生祐未)ではかなわないことが多く、糸子(尾野真千子)は妹や縫い子たちをしったして、仕事と子育てと看病を切り回す日々。ある日、清三郎(宝田明)と貞子(十朱幸代)が見舞いに訪れる。清三郎が名付け親となって赤ん坊の名は聡子と決まり、一同はようやく和やかな時を過ごす。帰りに何気なく貞子のモンペを見て、糸子にあるアイデアがひらめく。
赤ん坊が生まれて1週間。やけどの養生中の善作(小林薫)の世話は千代(麻生祐未)ではかなわないことが多く、糸子(尾野真千子)は妹や縫い子たちをしったして、仕事と子育てと看病を切り回す日々。ある日、清三郎(宝田明)と貞子(十朱幸代)が見舞いに訪れる。清三郎が名付け親となって赤ん坊の名は聡子と決まり、一同はようやく和やかな時を過ごす。帰りに何気なく貞子のモンペを見て、糸子にあるアイデアがひらめく。
貞子(十朱幸代)のモンペは、最高級の大島の着物から作ったものだった。確かに“モンペでも女性がオシャレをしたい気持ちは同じだ”と、糸子(尾野真千子)は一張羅からモンペを作り、着物に戻せる作り方を考え始める。縫い子たちと研究を重ね、モンペ作りの教室を開いたところ、最初の客はサエ(黒谷友香)だった。サエをはじめ女たちは、鮮やかな着物に大胆にハサミを入れてモンペを作る。オハラ洋装店はにぎやかさに包まれる。
貞子(十朱幸代)のモンペは、最高級の大島の着物から作ったものだった。確かに“モンペでも女性がオシャレをしたい気持ちは同じだ”と、糸子(尾野真千子)は一張羅からモンペを作り、着物に戻せる作り方を考え始める。縫い子たちと研究を重ね、モンペ作りの教室を開いたところ、最初の客はサエ(黒谷友香)だった。サエをはじめ女たちは、鮮やかな着物に大胆にハサミを入れてモンペを作る。オハラ洋装店はにぎやかさに包まれる。
善作(小林薫)は木之元(甲本雅裕)たちの助けを借りて病院通いを続けていたが、恥ずかしさのあまり、周囲には“人助けをしようとしてのやけど”だと偽っていた。一方、戦地の勝からハガキが届き、糸子(尾野真千子)はやはり無事を祈らずにはいられない。ある日、モンペ教室に八重子(田丸麻紀)が現れる。戸惑う糸子の前で、八重子は黙々とモンペを作る。帰る前に八重子は、泰蔵の出征が間もなくであると告げる。
善作(小林薫)は木之元(甲本雅裕)たちの助けを借りて病院通いを続けていたが、恥ずかしさのあまり、周囲には“人助けをしようとしてのやけど”だと偽っていた。一方、戦地の勝からハガキが届き、糸子(尾野真千子)はやはり無事を祈らずにはいられない。ある日、モンペ教室に八重子(田丸麻紀)が現れる。戸惑う糸子の前で、八重子は黙々とモンペを作る。帰る前に八重子は、泰蔵の出征が間もなくであると告げる。
泰蔵(須賀貴匡)の出征の日。八重子(田丸麻紀)に頼まれた糸子(尾野真千子)が見送りに向かう傍ら、善作(小林薫)は自ら歩いて行くと言い張る。やけどに驚く泰蔵に、善作は偽ることなく、自分で出した火事だと告げる。万歳を叫んだ善作が倒れ、介抱しようとする糸子。そこで糸子は、物陰にたたずむ奈津(栗山千明)の姿を目にする。見送り以来、善作は一層弱ってしまう。糸子は絶対に治すと誓い、仕事と子育てにまい進する。
泰蔵(須賀貴匡)の出征の日。八重子(田丸麻紀)に頼まれた糸子(尾野真千子)が見送りに向かう傍ら、善作(小林薫)は自ら歩いて行くと言い張る。やけどに驚く泰蔵に、善作は偽ることなく、自分で出した火事だと告げる。万歳を叫んだ善作が倒れ、介抱しようとする糸子。そこで糸子は、物陰にたたずむ奈津(栗山千明)の姿を目にする。見送り以来、善作は一層弱ってしまう。糸子は絶対に治すと誓い、仕事と子育てにまい進する。
ようやく回復してきた善作(小林薫)が無理をしないかと、糸子(尾野真千子)は不安でしかたがない。そこへ、善作の友人の木岡(上杉祥三)が石川県への温泉旅行を持ちかける。糸子や千代(麻生祐未)は心配するが、善作は旅行を楽しみにしており、しかたなく糸子は国民服を新調し、酒を持たせて送り出す。その夜、善作が書いたらしい「店主・小原糸子」の字を帳簿に見つけ、物思いにふける糸子のもとに、善作危篤の電報が届く。
ようやく回復してきた善作(小林薫)が無理をしないかと、糸子(尾野真千子)は不安でしかたがない。そこへ、善作の友人の木岡(上杉祥三)が石川県への温泉旅行を持ちかける。糸子や千代(麻生祐未)は心配するが、善作は旅行を楽しみにしており、しかたなく糸子は国民服を新調し、酒を持たせて送り出す。その夜、善作が書いたらしい「店主・小原糸子」の字を帳簿に見つけ、物思いにふける糸子のもとに、善作危篤の電報が届く。
危篤を知った糸子(尾野真千子)は隣家に駆け込むが、旅先にいるはずの善作(小林薫)の幻を見たと言われ、死を悟る。3日後、骨つぼを抱えて戻ってきた木之元(甲本雅裕)らを前にし、糸子は世話をかけたとわび、立派な葬式を出すと決意する。通夜でも気丈にふるまう糸子。だんじりの時の写真を前に、思い出話に花が咲く。しかし、手伝いに来た女性たちは、潤沢にある食料を怪しむ。そうとも知らず、改めて善作を思う糸子だった。
危篤を知った糸子(尾野真千子)は隣家に駆け込むが、旅先にいるはずの善作(小林薫)の幻を見たと言われ、死を悟る。3日後、骨つぼを抱えて戻ってきた木之元(甲本雅裕)らを前にし、糸子は世話をかけたとわび、立派な葬式を出すと決意する。通夜でも気丈にふるまう糸子。だんじりの時の写真を前に、思い出話に花が咲く。しかし、手伝いに来た女性たちは、潤沢にある食料を怪しむ。そうとも知らず、改めて善作を思う糸子だった。
善作の通夜と葬式で食料を使い切ってしまい、糸子(尾野真千子)は慌てて縫い子を買い出しに行かせる。しかし、小原家は闇商売をしているとウワサが立ち、売ってもらえない。洋服作りの礼に食料をもらうため、配給所に行かなかったことが誤解を招いていた。喪が明けるのを待たず、糸子は店を開けるが、今更ながらに世間の恐ろしさを知る。だが千代(麻生祐未)は、晴れやかに糸子の妹たちを励まし、小麦粉でだんご汁を作る。
善作の通夜と葬式で食料を使い切ってしまい、糸子(尾野真千子)は慌てて縫い子を買い出しに行かせる。しかし、小原家は闇商売をしているとウワサが立ち、売ってもらえない。洋服作りの礼に食料をもらうため、配給所に行かなかったことが誤解を招いていた。喪が明けるのを待たず、糸子は店を開けるが、今更ながらに世間の恐ろしさを知る。だが千代(麻生祐未)は、晴れやかに糸子の妹たちを励まし、小麦粉でだんご汁を作る。
大日本婦人会の澤田(三島ゆり子)がやって来て、モンペ教室を閉め、ミシンを供出するように糸子(尾野真千子)に迫る。思い悩むうちに、かつて善作の世話になったという、軍需工場でもうけている男性の話を思い出した糸子。軍需品を作れば供出を免れることに思い至り、大急ぎでその縫製の手はずを整え、ミシンは事無きを得る。その過程を振り返り、結局は善作に助けられたのかと、不思議な感慨を覚える糸子だった。
大日本婦人会の澤田(三島ゆり子)がやって来て、モンペ教室を閉め、ミシンを供出するように糸子(尾野真千子)に迫る。思い悩むうちに、かつて善作の世話になったという、軍需工場でもうけている男性の話を思い出した糸子。軍需品を作れば供出を免れることに思い至り、大急ぎでその縫製の手はずを整え、ミシンは事無きを得る。その過程を振り返り、結局は善作に助けられたのかと、不思議な感慨を覚える糸子だった。
昭和18年9月。戦局が厳しくなり、オハラ洋装店でも庭で野菜を育て、衣料品を手に農家を回って食料を得るようになった。糸子(尾野真千子)らが軍需品の肌着などを縫う脇で、長女・優子(花田優里音)は軍事教練ごっこに余念がない。そんな中、優子にせがまれ糸子は映画を見に行くが、戦争の場面ばかりで退屈して出てきてしまう。糸子は、暗い子ども時代が続く娘たちを思い、せめてキレイな絵を描くようにと色鉛筆を買ってやる。
昭和18年9月。戦局が厳しくなり、オハラ洋装店でも庭で野菜を育て、衣料品を手に農家を回って食料を得るようになった。糸子(尾野真千子)らが軍需品の肌着などを縫う脇で、長女・優子(花田優里音)は軍事教練ごっこに余念がない。そんな中、優子にせがまれ糸子は映画を見に行くが、戦争の場面ばかりで退屈して出てきてしまう。糸子は、暗い子ども時代が続く娘たちを思い、せめてキレイな絵を描くようにと色鉛筆を買ってやる。
パーマ機を供出した安岡髪結い店は閉店し、八重子(田丸麻紀)がオハラ洋装店で働くようになった。ある日、糸子(尾野真千子)は突然、奈津(栗山千明)から呼び出され、吉田屋の購入を持ちかけられる。相変わらずの奈津は決して頭を下げようとしないが、糸子はその借金の額に驚がくする。夫に逃げられ病身の母を抱えた奈津の苦境を八重子から聞き、糸子は助けようと奔走する。せめて奈津を雇おうとする糸子だが、すでに遅かった。
パーマ機を供出した安岡髪結い店は閉店し、八重子(田丸麻紀)がオハラ洋装店で働くようになった。ある日、糸子(尾野真千子)は突然、奈津(栗山千明)から呼び出され、吉田屋の購入を持ちかけられる。相変わらずの奈津は決して頭を下げようとしないが、糸子はその借金の額に驚がくする。夫に逃げられ病身の母を抱えた奈津の苦境を八重子から聞き、糸子は助けようと奔走する。せめて奈津を雇おうとする糸子だが、すでに遅かった。
昭和19年9月。引き手がおらず、だんじりは中止になる。糸子(尾野真千子)の長女・優子(花田優里音)は相変わらずの軍国少女ぶり。次女・直子(心花)は、来年は自分がだんじりを引くと、幼いながら強く決意する。有事に備え名札を縫いつけた服に抵抗を感じる糸子。ある日、久しぶりに勘助(尾上寛之)が姿を現す。だが勘助は、糸子に別れを告げぬまま再び出征していく。間に合わないと知りつつ、勘助を追って糸子は走りだす。
昭和19年9月。引き手がおらず、だんじりは中止になる。糸子(尾野真千子)の長女・優子(花田優里音)は相変わらずの軍国少女ぶり。次女・直子(心花)は、来年は自分がだんじりを引くと、幼いながら強く決意する。有事に備え名札を縫いつけた服に抵抗を感じる糸子。ある日、久しぶりに勘助(尾上寛之)が姿を現す。だが勘助は、糸子に別れを告げぬまま再び出征していく。間に合わないと知りつつ、勘助を追って糸子は走りだす。
昭和20年正月。糸子(尾野真千子)は娘たちを連れて清三郎(宝田明)と貞子(十朱幸代)を訪ねる。清三郎が口にした「亡くなった善作に冷たく当たってすまない」という言葉に、糸子は驚く。貞子は、生き延びるようにと糸子を励ます。バケツリレーなど消火訓練をして空襲に備える毎日だったが、3月14日の夜、ついに大阪への空襲が始まる。警戒警報のサイレンに、糸子は家族や縫い子らをしったし、懸命に防空ごうを目指す。
昭和20年正月。糸子(尾野真千子)は娘たちを連れて清三郎(宝田明)と貞子(十朱幸代)を訪ねる。清三郎が口にした「亡くなった善作に冷たく当たってすまない」という言葉に、糸子は驚く。貞子は、生き延びるようにと糸子を励ます。バケツリレーなど消火訓練をして空襲に備える毎日だったが、3月14日の夜、ついに大阪への空襲が始まる。警戒警報のサイレンに、糸子は家族や縫い子らをしったし、懸命に防空ごうを目指す。
大阪の空襲は岸和田までは来なかった。糸子(尾野真千子)は、近所の女性たちと消火訓練をする日々に戻る。ハル(正司照枝)や子どもたちのことを考え、糸子は郊外の空き家への疎開を思いつく。嫌がるハルや千代(麻生祐未)、子どもたちを移し、糸子は仕事の傍ら自転車で食料を運ぶ。疲れきっている糸子だが、朗らかな千代に一瞬気持ちをほぐされる。一方、奈津(栗山千明)は、無一文となり日々の食料にも困る暮らしをしていた。
大阪の空襲は岸和田までは来なかった。糸子(尾野真千子)は、近所の女性たちと消火訓練をする日々に戻る。ハル(正司照枝)や子どもたちのことを考え、糸子は郊外の空き家への疎開を思いつく。嫌がるハルや千代(麻生祐未)、子どもたちを移し、糸子は仕事の傍ら自転車で食料を運ぶ。疲れきっている糸子だが、朗らかな千代に一瞬気持ちをほぐされる。一方、奈津(栗山千明)は、無一文となり日々の食料にも困る暮らしをしていた。
勝の戦死を知った糸子(尾野真千子)だが、悲しみすら実感できないまま葬式を出す。そして、炎天下の消火訓練や空襲警報の合間に、疎開先の家族に自転車で食料を届けるのだった。泰蔵の戦死や神戸の屋敷の全焼など、つらい出来事を感情を殺してやり過ごしていた糸子だが、だんじり小屋を訪れた時、幸せだった時代を思い出して涙がこみ上げる。疎開先の空襲から子どもたちを守った糸子は、「絶対に死なない」と固く誓う。
勝の戦死を知った糸子(尾野真千子)だが、悲しみすら実感できないまま葬式を出す。そして、炎天下の消火訓練や空襲警報の合間に、疎開先の家族に自転車で食料を届けるのだった。泰蔵の戦死や神戸の屋敷の全焼など、つらい出来事を感情を殺してやり過ごしていた糸子だが、だんじり小屋を訪れた時、幸せだった時代を思い出して涙がこみ上げる。疎開先の空襲から子どもたちを守った糸子は、「絶対に死なない」と固く誓う。
終戦を迎え、糸子(尾野真千子)は善作たちを思い静かに涙を流す。しかし心機一転、モンペからアッパッパに着替え、解放感を味わう。アメリカ軍が来るからと注意されるが、もう二度とモンペをはく気はなかった。店では軍から払い下げられた布地で肌着を縫うくらいしかできないが、糸子は木之元(甲本雅裕)と一緒に闇市へ行き、物の豊富さに目を丸くする。帰り道、アメリカ軍をはばかって今年もだんじりが中止になったと知る。
終戦を迎え、糸子(尾野真千子)は善作たちを思い静かに涙を流す。しかし心機一転、モンペからアッパッパに着替え、解放感を味わう。アメリカ軍が来るからと注意されるが、もう二度とモンペをはく気はなかった。店では軍から払い下げられた布地で肌着を縫うくらいしかできないが、糸子は木之元(甲本雅裕)と一緒に闇市へ行き、物の豊富さに目を丸くする。帰り道、アメリカ軍をはばかって今年もだんじりが中止になったと知る。
進駐軍が来て、糸子(尾野真千子)らは最初は恐れていたが、次第に慣れていく。店で縫った肌着を手に闇市へ通い、物々交換を重ねる日々だったが、ある日、久しぶりにサエ(黒谷友香)が訪ねて来て、無事を喜び合う。サエは、男がだんじりを引かずにいられないように、女にはオシャレだ、と言う。糸子は、手持ちの軍服用の布地で洋服を作る。それでも女性たちが殺到し、糸子は早くステキな布地で洋服を作り、お客に着せたいと思う。
進駐軍が来て、糸子(尾野真千子)らは最初は恐れていたが、次第に慣れていく。店で縫った肌着を手に闇市へ通い、物々交換を重ねる日々だったが、ある日、久しぶりにサエ(黒谷友香)が訪ねて来て、無事を喜び合う。サエは、男がだんじりを引かずにいられないように、女にはオシャレだ、と言う。糸子は、手持ちの軍服用の布地で洋服を作る。それでも女性たちが殺到し、糸子は早くステキな布地で洋服を作り、お客に着せたいと思う。
闇市で糸子(尾野真千子)は、鮮やかな色の洋服に身を包んだ女性を見て興奮するが、木之元(甲本雅裕)に「パンパン」と呼ばれる女であると教えられる。そんな中、八重子(田丸麻紀)から実家に戻ると知らされる。戦時中にパーマ機を供出し、玉枝ともうまくいっていなかったのだ。糸子は、闇市の女たちのパーマをかけた髪に目をとめる。そしてパーマ機が東京に1台だけあることを突き止めると、八重子の説得にかかる。
闇市で糸子(尾野真千子)は、鮮やかな色の洋服に身を包んだ女性を見て興奮するが、木之元(甲本雅裕)に「パンパン」と呼ばれる女であると教えられる。そんな中、八重子(田丸麻紀)から実家に戻ると知らされる。戦時中にパーマ機を供出し、玉枝ともうまくいっていなかったのだ。糸子は、闇市の女たちのパーマをかけた髪に目をとめる。そしてパーマ機が東京に1台だけあることを突き止めると、八重子の説得にかかる。
糸子(尾野真千子)は八重子(田丸麻紀)と昌子(玄覺悠子)と一緒に、パーマ機と洋服の生地の調達のため上京する。空襲の爪痕が残る東京でパーマ機を探し当て、糸子は得意の値切り交渉をする。パーマ機を手に入れた一行だが、宿は雑魚寝で、糸子たちは気をつけようと言い合う。案の定、貧しい子どもたちが金品を盗みに来る。ようやく追い出してほっとしたのもつかの間、糸子は自分の布団の中に幼い少女が隠れていることに気づく。
糸子(尾野真千子)は八重子(田丸麻紀)と昌子(玄覺悠子)と一緒に、パーマ機と洋服の生地の調達のため上京する。空襲の爪痕が残る東京でパーマ機を探し当て、糸子は得意の値切り交渉をする。パーマ機を手に入れた一行だが、宿は雑魚寝で、糸子たちは気をつけようと言い合う。案の定、貧しい子どもたちが金品を盗みに来る。ようやく追い出してほっとしたのもつかの間、糸子は自分の布団の中に幼い少女が隠れていることに気づく。
昭和20年暮れ。糸子(尾野真千子)は八重子(田丸麻紀)にパーマをあててもらい、改めて頑張ろうと思う。大みそかには、来年はよい年になるようにと祈った。年が明けた昭和21年。まだ生地は不足ながらも、洋裁の仕事が忙しくなってきた糸子。ある日、夫・勝と同じ部隊に属していた復員兵が訪ねて来た。糸子の脳裏に勝の思い出がよみがえる。勝が常に身に付けていた、と渡されたのは、勝と糸子、娘たちの家族写真だった。
昭和20年暮れ。糸子(尾野真千子)は八重子(田丸麻紀)にパーマをあててもらい、改めて頑張ろうと思う。大みそかには、来年はよい年になるようにと祈った。年が明けた昭和21年。まだ生地は不足ながらも、洋裁の仕事が忙しくなってきた糸子。ある日、夫・勝と同じ部隊に属していた復員兵が訪ねて来た。糸子の脳裏に勝の思い出がよみがえる。勝が常に身に付けていた、と渡されたのは、勝と糸子、娘たちの家族写真だった。
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
This episode has no summary.
If there are missing episodes or banners (and they exist on TheTVDB) you can request an automatic full show update:
Request show update
Update requested