I Told You to Forget It

太陽にまつわる予言がネットで拡散された4月のある日、ソカベさんがオーナーをつとめる下北沢のカフェ“CITY COUNTRY CITY”でアルバイトをする役者のミカコさんは、今日もお店に出勤する。ギター片手に新曲を考えているソカベさんの歌声をBGMに準備を進めていると、偶然ナツさんがお店を訪れる。 「ようこそいらっしゃいました、こんな日に。」「こんな日？」 いつもと同じようで、いつもとちょっと違う日に、今までに言われた忘れられないセリフについて盛り上がるミカコさんとナツさん。すると、これまた偶然やってきたヨウコさんが加わり、おしゃべりはさらに止まらなくなり…。

いい匂いがするとそこには人が集まるもの。ミカコさん(市川実日子)がプリンを作っているあいだ、ヨウコさん(吉田羊)は買いすぎた玉ねぎについてナツさん(夏帆)とミカコさんに話したり、玉ねぎをひっくり返して立てようとしたりする。予測不可能な未来を何とかひっくり返そうとしているらしい。そうこうしているうちに、チカさん(唯野未歩子)とケンさん(西島秀俊)夫婦がやってくるが、来て早々、ケンさんはすぐ戻るといって店を出て行ってしまう。

ケンさん(西島秀俊)は撮影の時にみんなを和ませるテクニックがあるらしい。そんな話で盛り上がっていると、ダイさん(渡辺大知)がお店にやってきて、最近よくある撮影の時の悩みを聞いてほしいと打ち明ける。真剣に相談するダイさんであったが、ミカコさん(市川実日子)、ナツさん(夏帆)、ヨウコさん(吉田羊)、チカさん(唯野未歩子)の回答が次第に大喜利のようになっていき、ダイさんもすっかり打ち解ける。どこか不思議な空気が流れているのを感じながら。

プリンづくりも終盤にさしかかるなか、なかなか戻ってこないケンさん(西島秀俊)を気にするナツさん(夏帆)。気にしないでと言うチカさん(唯野未歩子)に夫婦喧嘩が羨ましいと話すヨウコさん(吉田羊)。するとチカさんがお店を飛び出してしまった。続けてヨウコさんとナツさんも何か用事を思い出してお店を出ていく。残った3人は、歌いながらみんなが戻るのを待ちながら、なぜ歌を歌うのか、なぜプリンを作るのか、について語ることになる。

ミカコさん(市川実日子)、ナツさん(夏帆)、ヨウコさん(吉田羊)、チカさん(唯野未歩子)が盛り上がっていると、学者風の男(北村有起哉)がお店にやってくる。怪しい雰囲気に素性が気になるミカコさんたちだったが、名刺を受け取ったことをきっかけに、彼の専門である物理学や世の中で常識だと思ってることについて、今まで聞いたことのない話を聞くことになる。

学者風の男(北村有起哉)は、世の中は3次元だけではなく目に見えない6次元を含む9次元だとすると、世の中のいろんなことの説明がつく、という。さらに「世界はヒモでできている」という。そのフレーズにどこか親近感を覚えるチカさん(唯野未歩子)、ナツさん(夏帆)、ヨウコさん(吉田羊)。そこで学者風の男があることを提案する。疑心暗鬼ながらも学者風の男の提案を受け入れるカフェのメンバーたちであったが−。

前話で学者風の怪しい男が出てったあと、みんなぼんやり自分の時間を過ごしていると、お店にヒナさんがやってくる。ヒナさんは久しぶりに会ったミカコさん(市川実日子)やナツさん(夏帆)、ヨウコさん(吉田羊)、チカさん(唯野未歩子)とおしゃべりを始めるが、そのうち、今日がもし地球最後の日だったとしたらを話し出す。お気に入りのワンピースがクリーニングに出しっ放しだの、謝っておきたい人がいるだの、ぶっ飛ばしたい人がいるだの、みんな気になっていることがあると言う中、ヒナさんは脚本家になりたかったんだと話し出す。

ソカベさん(曽我部恵一)の下北沢のカフェに集まったみんなは、もうすぐできるプリンを今か今かと待っていたりミカコさん(市川実日子)を手伝ったり。そこに、駅前でやっていたフリーマーケットでの戦利品を抱えたヒナさん(湯川ひな)がやってくる。「もってけ泥棒！全部タダ！」とみんなにひとつずつ披露する。ナツさん(夏帆)、ヨウコさん(吉田羊)、チカさん(唯野未歩子)、ダイさん(渡辺大知)はその中に不思議な縁を感じるものを見つけ、どこか懐かしい気分に。あと5分で太陽に何か起こるというニュースもあるが、そんな中プリンがついにできあがる。さてケンさん(西島秀俊)はプリンを食べに戻ってくるのか。