全国初の裁判員制度が始まったその朝。
フリーターの北森夫は東京地方裁判所(地裁)で傍聴券を求める列に並ぶバイトをしていた。北に声をかけてきたのが、趣味で裁判の傍聴をしている“傍聴マニア”の山野。「裁判ほど面白いものはない」という山野は、北を傍聴に誘う。
一度は断った北だが、偶然にミニスカートの可愛らしい女性・美和を見かけ、その後を追って裁判所の中へ。待ち受けていた山 .. show full overview
傍聴にハマったフリーターの北森夫は今回、615法廷での「ストーカー規制法違反」の裁判を傍聴する。
事件はキャバクラ嬢・桃花が、客の田浦をストーカー行為で訴えたもの。20代の若い娘に熱を上げ、接客行為を恋愛と勘違いした哀れな30男の犯罪か……と思いきや、田浦は「彼女とは付き合っていた。僕はストーカーではない」と起訴状を全面否認。検察と弁護人の主張がまるで食い違う初の否認 .. show full overview
傍聴にハマったフリーターの北森夫は今回、412号法廷での「覚せい剤取締法違反」の裁判を傍聴する。
が、傍聴席に入ったとたんにびっくり!周りは全員、暴力団関係のコワモテ軍団で埋め尽くされていたのだ。そして被告人に「懲役15年」の判決が出たとたん、男たちは「組長!お勤めがんばってください!」と叫んだ。傍聴マニアの山野によると、組長が裁かれるときには組員が見届けに行くのだと .. show full overview
傍聴にハマったフリーターの北森夫は、507号法廷での「殺人未遂・銃刀法違反」の裁判を傍聴する。検察官は美人で攻めも鋭いビューティー星川。被告人は美人の芹沢夕実(21)。北と傍聴仲間の山野は「ダブルビューティーだ」と浮かれる。
被告人の芹沢は大学医学部に通う学生で、教授も一目置くほどの秀才だった。芹沢は医学部でエリートコースを辿る男・茅ヶ崎と恋愛関係になったものの、半年 .. show full overview
傍聴にハマったフリーターの北森夫は、721号法廷の「殺人未遂」を傍聴する。被告人・久保貴史はモデルの恋人の浮気を疑い、彼女の家に押しかけてキッチンにあった包丁で彼女を刺し重傷を負わせた。殺意はなかったという久保に、美人検察官・ビューティー星川は被害者の携帯電話の受信ボックスの最大保存数が一件足りない事実を上げ、被告人が被害者に脅迫メールを送り、その後証拠隠滅のためそれを .. show full overview
傍聴をやめた北のもとに、なんと裁判員裁判の呼び出し状が届いた。事件は殺人。かつてラグビーのスター選手だった被告人・早川が夜道で元チームメートにタックルして殺したというもの。早川は弁解することなく殺意を認め死刑を希望していた。しかし弁護人は傷害致死罪が妥当だと主張。殺人か傷害致死か―裁判員たちの意見は殺人罪に傾き、北も流れに逆らえずにいた。自信をなくした北をかつての傍聴仲 .. show full overview