戦乱の世を生き抜いた城。そびえたつ天守。建てられた当時の姿を留める城の数は、全国で12に過ぎない。その城は、なぜ建ち続けてきたのか。
冬から春へ。北から南へ。現存する12天守をめぐる旅。それは、城がいかにして今日まで建ち続けてきたかを知る旅となる。
長野県・松本城は、城を守り続ける神様と、その神様を守り続けた藩士の末裔を紹介。
愛知県・犬山城は、歴代藩主を務めた成 .. show full overview
今や城ブーム。日本人はなぜ城にひかれるのか。
荘厳な天守。優美な屋根。堅固な石垣。防御の砦として、権力の象徴として築かれたはずの城が、今では地域のシンボル、文化として愛されるようになっている。
様々な顔を併せ持つ日本の城。その強さと美しさを支える人々の営みと共に、城の魅力に迫る。
「堀」「杭」「泥」「石」「積」「伝」「強」「櫓」「穴」…など城の魅力を一文字で題して .. show full overview
日本最大の湖、琵琶湖。近江の人々の暮らしを守ってきた命の水。「この世の美のすべてがある」と讃えられてきたその湖畔には、水と日本人の懐かしい風景が今も守られている。
昔から多くの文人墨客が訪れ、その美しさを称えてきた。石山寺から眺める名月に源氏物語「須磨」の着想を得たという紫式部。晩年をこの地で暮らし、多くの句を詠んだ松尾芭蕉。「行く春を近江の人と惜しみける」。湖畔の美 .. show full overview
全国各地の様々な「花園」。
季節が巡るごと、刹那の美しさに多くの日本人が、心を和まされ、癒され、時には励まされてきた。
広大な荒れ野をたった一人で50年間かけて花園に仕上げた人、失った戦友を想い荒れ果てた河川敷を彼岸花いっぱいに蘇らせた人、コンクリートジャングルのわずかなスペースに花を植え、都会に花のオアシスを生んだ人。日本各地の花園をみていくと、かけがえのない人生 .. show full overview
日本三景、安芸の宮島。平清盛や豊臣秀吉ら、時の権力者たちの信仰を集めたこの島には、貴重な文化・芸術、宝物が集められてきた。海に浮かぶ朱塗りの巨大な寝殿作り、世界遺産・嚴島神社。平清盛が奉納した金銀水晶が散りばめられた国宝・平家納経。平安絵巻を今に再現する祭りの数々。
しかし島の魅力はそれだけではない。ここは太古の昔から神の島として崇められてきた特別な場所であった。中世 .. show full overview
ガラスのように透き通った、日本一の水質を誇る清流が、高知県の中央を流れている"仁淀川"。
全長124km。西日本最高峰・石鎚の森に端を発し、小枝のような支流を悉く集め、末は黒潮の土佐湾に注ぐ。その雄大な流れは、豊かな動植物の生命を支え、独特の川文化を育み、人と川が響きあう風景を紡ぎながら流れる。
上流の川沿いにある保育園では、夏場、プールの代わりに子供達は皆、川で泳 .. show full overview
今回の新日本風土記は夜の東京の物語。
一日1500万人が行き来するといわれる街「東京」。
日が暮れて、夜になると東京はひときわ輝きを増す時間を迎えます。
文明開化以来、日本人は東京の夜を光で照らし、昼とは違う夜だけの空間で大切な時間を過ごしてきました。
男女の愛を優しく見守る老タクシードライバー、裸電球の灯りの下で育まれる酔客たちの絆、都市の躍動感を光で演出する .. show full overview
日本人にとって特別な食べ物「コメ」。数千年前に渡ってきて以来、日本人の社会を変え、国土を変え、信仰にも影響してきました。日本の各地には、その歴史の移り変わりを示す、遺跡や史跡、生活が残されています。コメとともに育まれた、日本人の心の原風景を訪ねる旅。コメに愛情を努力を注ぎ続ける人と出会う旅です。
●“神の田” 伊勢神宮で神へ捧げられるお米は「神宮神田」という特別な田ん .. show full overview
憧れの高級魚「ふぐ」。縄文遺跡からふぐの骨が見つかるほど、日本人は古くからふぐを食べてきた。ふぐは、身が固く、脂肪もほとんどない珍しい食材で、海外では見向きもされない。一つ間違えば、毒にあたり、命を落とす危険もある。しかし、日本人は、ふぐの白身に秘められるうま味に取り憑かれ、死と隣り合わせの美味を味わってきた。
その成果のひとつがふぐ刺し。料理人はぎりぎりまで薄く引き .. show full overview