日本に突如現れた、7つの巨大な“穴”。三年余りの歳月を費やし様々な調査がなされたが、その正体は何もわからないまま。やがて政府は調査を打ち切り、穴への立ち入り制限も撤廃した。穴に入る人間は多く存在したが、未だに帰ってきた者はいない。そして、穴を神として、「穴の中には救済がある」と唱える者が現れた。名前は、小澤(堤真一)といった。
12月1日。リゾート施設に、8人の男女が
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日本に突如現れた、7つの巨大な“穴”。三年余りの歳月を費やし様々な調査がなされたが、その正体は何もわからないまま。やがて政府は調査を打ち切り、穴への立ち入り制限も撤廃した。穴に入る人間は多く存在したが、未だに帰ってきた者はいない。そして、穴を神として、「穴の中には救済がある」と唱える者が現れた。名前は、小澤(堤真一)といった。
12月1日。リゾート施設に、8人の男女が集まっている。彼らは、小澤をリーダーとする団体の信者たち。小澤の説くルールでは、穴に入る前に、それぞれの理由を話し、記録しなければならないのだ。
川端(中川大志)が話し終わったあと、次に話を始めたのは、菅谷(染谷将太)だった。「これ、初恋の話から始まるんですけど――」。
菅谷の初恋は、小学生の頃に通っていた空手道場から始まった。初恋の相手は、空手道場の合宿で出会った、名前しかわからない女の子・毛利。しかし合宿以降、毛利と出会うことはなかった。やがて毛利のことを思い出さなくなった菅谷だったが、大学二年の頃、ホームパーティーで毛利と偶然の再会を果たす。二人の偶然の再会はその後も重なり――。菅谷の初恋の行方は、そしてその先にあるものとは…!