Usotoki Rhetoric
第2話 (1x2)
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“人の嘘が聞き分けられる能力”を持つ浦部鹿乃子(松本穂香)は、周囲の人々から忌み嫌われ、母のフミ(若村麻由美)を故郷に残して旅立った。たどり着いたのは九十九夜町。空腹のため行き倒れた鹿乃子を救ったのは探偵事務所を営む祝左右馬(鈴鹿央士)。鹿乃子は自分の力を隠して生きていこうとしていたが、事情を知っても驚くことのなかった左右馬の探偵助手となる。そんな時、左右馬は藤島家への届け物を、事務所の大家から依頼され、鹿乃子とともに向かった。
藤島家に着くと夫人の雪乃(櫻井淳子)は優しく二人を迎えてくれた。すると「耕吉!」と呼ぶ声とともに藤島家の娘が来る。それは先日、左右馬と鹿乃子を轢きかけた車から二人を罵った千代(片山友希)だ。両者は互いに驚くが、探偵小説にハマっている千代は二人の姿を見て、貧乏人だと悪気なく決めつけて雪乃にたしなめられる。
そこに、藤島家の運転手、耕吉(宮崎秋人)が千代の履き物を持って現れた。受け取った千代は一人で芝居を見に行こうとするが、雪乃から耕吉に車で送ってもらうよう厳命される。
千代が出かけると、雪乃は探偵の左右馬に頼み事があると言う。左右馬が頷くと、当主の幸弘(杉本哲太)が姿を現す。幸弘は左右馬に玄関先に放り込まれていたと“藤島幸弘、恨ミハ、忘レナイ”と書かれた手紙を見せた。「対処に悩んでいる」と幸弘が話していると、女中が新たな手紙を持って飛び込んで来た。手紙には、“千代を預かったので返して欲しければ金を用意しろ”と書かれていて…。