100万円を手にオフィスCATを訪ねてきたのは、恋人の強奪依頼をする女性・雪緒。議員の息子である恋人の母親が、息子と別れて欲しいと雪緒に手切れ金として渡してきたお金だという。「全部使ってもらって構いません。彼を奪って私を振るように仕向けてください」と依頼するが、ヒナコは1万円だけを抜きとると、「今回の強奪は、うちの早川が担当します」と梨沙を指名する。
陽介のサポー
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100万円を手にオフィスCATを訪ねてきたのは、恋人の強奪依頼をする女性・雪緒。議員の息子である恋人の母親が、息子と別れて欲しいと雪緒に手切れ金として渡してきたお金だという。「全部使ってもらって構いません。彼を奪って私を振るように仕向けてください」と依頼するが、ヒナコは1万円だけを抜きとると、「今回の強奪は、うちの早川が担当します」と梨沙を指名する。
陽介のサポートのもと強奪作戦を担当することとなった梨沙は、雪緒のクセや好きな趣味などの情報を頼りに、雪緒の恋人・成瀬に対して親近感を抱かせる作戦で強奪に挑む。成瀬が通っている英会話教室へ生徒として潜り込むと、順調に食事の約束を取り付けることに成功する。
ちょうどその頃、ヒナコはひとり人知れずに別の事件を追っていた。それは4年前の女性連れ去り事件、ヒナコにとってかけがえのない女性も事件に巻き込まれた可能性があった。
ヒナコは犯人の目撃情報を持つポエム売りの男との接触を試みるのだが…。
一方、夜の雑踏で、家出少女たちが泊まる場所を探すためのグループチャットを見つめる少女・柚奈。一目で家出してきたことがわかる柚奈に群がってくる中年サラリーマンたち。そんな時、柚奈がチャットで連絡を取っていた“泊め男”・白石が現れ…。
複雑な家庭環境で家出を決意したと涙ながらに語る柚奈。親身になって話を聞いていた白石は、柚奈を自宅である豪邸へと招く。
家に泊めてもらいながら白石と過ごす中で、次第に柚奈は心を開いていく。他愛のない会話ややりとりはまるで兄と妹のようだった。
だが時が経つにつれ、柚奈は白石の“奇妙な点”に気づき始める…。
柚奈が換気をしようと窓を開けると、鳴り響く防犯ブザー。さらに自分のスマートフォンは取り出せないよう厳重に引き出しにしまわれ…。次第に募っていく不安と恐怖心。自分が閉じ込めれていると気が付いた柚奈は、白石の目を盗んでオフィスCATにSOSの電話をかけるのだが…。