ザ・ノンフィクション
東京キッチンカー物語~25歳 夢を乗せた行き先~後編 (2024x38)
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キッチンカーに夢を乗せて東京を走る2人の25歳…何とか開業を果たしたものの、すぐに大きな壁にぶつかっていた。
街角で当たり前のように見かけるようになったキッチンカー。車両を貸し出す企業も現れ、初期費用を低く抑えて手軽に開業できることから、キッチンカーを始める若者が増えているという。しかし、人が集まる立地の良い出店場所は、都内でもほんの一握り…おいしいだけでは生き残ることができない厳しい世界だ。
交際相手の亡き母から教わった「おかゆ」で勝負に出た愛香さん(25)。オープン当初は女性を中心に人が集まったものの客足は遠のくばかり…猛暑の中、熱いおかゆではやっていけないと「かき氷」をメニューに追加するも、一日の売り上げが1万円にも届かない現実…「このままではやっていけない」…愛香さんはある場所に向かった…
母のオリジナルレシピ「タマネギカツレツ」で開業した康法(やすのり)さん(25)は、好条件の出店場所を確保するのに奮闘していた。仲介業者にお金を支払い、良い場所を確保するのが“常識”の中で「仲介業者には頼りたくない」と自分の足で出店場所を探していた。開業から1カ月が過ぎ、ようやくイベント会場での出店にこぎ着け、初めて行列を作ったものの、その後は食材を余らせる日々が続いていた。開業から3カ月…何とか常連客が付き始めた時、康法さんは大きな決断を下す…
【語り】山下美月