ザ・ノンフィクション
花嫁のれん物語〜能登で生きる家族の18年〜 (2024x26)
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2024年1月1日、能登半島を襲った大地震。各地で大きな被害が出る中、番組が18年取材を続ける、七尾市の和倉温泉・多田屋も甚大な被害を受けていた。
創業140年の老舗旅館「多田屋」。地震発生時に館内にいた約150人の宿泊客、従業員を全員避難させ、安堵したのもつかの間…若女将の弥生さん(46)が目にしたのは、信じがたい光景だった。天井が落ち、至る所に入った亀裂、七尾湾に面した自慢の大浴場や、客室の露天風呂も無残な姿に…
嫁ぎ先の仏間に掛けられた「花嫁のれん」をくぐって嫁入りするという能登のしきたりに倣い、弥生さんが多田屋に嫁いだのは18年前。若女将として、夫で社長の健太郎さんと共に、様々な困難に立ち向かってきた。しかし、今回の震災では、再開のめどはまったく立たず、不安な気持ちばかりが募っていた。
そんな中、多田屋の再建だけでなく、和倉温泉の復興プロジェクトリーダーとしても、各地を駆け回っていた健太郎さんは、ある決意を固めていた。それは、父親たち先代が築き上げてきた高級温泉旅館からの決別…震災からの復興を機に、まったく新しい宿泊施設として生まれ変わるというもの。その強い思いに、健太郎さんに付いていこうと覚悟を決める弥生さんだが、会長である父からは疑問の声が…
多くの試練を乗り越えながら、能登の地で老舗旅館を守ってきた家族の18年の記録。
【語り】波瑠