ザ・ノンフィクション
たどりついた家族3~母の願い 3度目の春~ (2024x16)
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2024年春、東新宿にある小学校の入学式に向かう母と息子…
マトヴェイくん(6)とマーヤさん(46)は、2年前、ウクライナの戦火から逃れ、日本にたどり着いた避難民だ。次女のレギナちゃん(8)は、小学3年生になった。
「ウクライナに帰りたい」母・マーヤさんが、そう願い続けても、一向に終わりの見えない戦争。一方で、子供たちは学校や幼稚園に通う中で日本語を覚え、友達を作り、東京での生活になじんでいく。
仮住まいのつもりだった都営住宅での暮らしは終わりが見えないまま、東京で3度目の春を迎えた。子供たちの成長に喜びを感じながらも、母は孤独にさいなまれていく。
そんな中、日本人の和真さん(37)と結婚し、2019年から、日本で生活してきた長女のアナスタシアさん(24)が念願だった日本の大学に合格。母・マーヤさん、年の離れた2人のきょうだいの生活をサポートしながら、人生の転機を迎えたアナスタシアさんの心にも変化が生まれていく…
2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻…それから3度目の春を故郷から遠く離れた東京で迎えた家族。彼らの願いはいつ、かなうのだろうか…
【語り】芳根京子