ザ・ノンフィクション
居場所をくれた この街で〜夢と仲間とママチャリと〜 前編 (2024x9)
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都会の片隅の夜の街で、ワケありの人々に手を差し伸べるママがいる。
東京・府中を中心に7店舗を経営するママ、高橋映子さん(45歳)。銀座でも歌舞伎町でもないこの街に店を構えて12年、働くスタッフの数は150人以上。今では「府中でナンバーワン」と言えるほどになった。
映子ママの元には、様々な事情を抱えた人々が全国から集まってくる。18歳の時、3万円を手に新潟から上京してきた女性。多額の借金を抱えた60代の元常連客。周囲となじめず、職を転々としてきた男性…
そんなある日、店のキャストが、未婚のまま出産を決意したことを知る。ママが彼女に特別な思いを抱くのにはワケがあった。実は自身もシングルマザーとして夜の街で働きながら子どもを育てた一人なのだ。ママは未婚の母になる彼女の居場所づくりに動き始める…
グループの業績が好調な中、ママの頭を悩ませているのが、唯一の赤字店「歌って踊るアイドルに会えるコンセプトカフェ」。アイドルオタクならばうってつけと店長を任せたのは、人との関わりが苦手な37歳の男性社員。水商売の世界に飛び込むも、周囲となじめず、職を転々とする中で出会ったのが映子ママ。なんとかママの期待に応えようと策を練るものの、赤字は膨らむばかり。ついに、ママはタイムリミットを宣告することになる…
府中の夜の街にたどり着き、それぞれの居場所を求めて奮闘するママと仲間たちの姿を追った…
【語り】清野菜名