ザ・ノンフィクション
私が踊り続けるわけ3~57歳のストリッパー物語~ 後編 (2024x2)
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多くの人々の人生を背負って踊り続ける彼女は、再び、あのステージに帰ることができるのか…
日本最高齢のストリッパー星愛美さん(57歳)。エネルギッシュで、圧倒的な迫力に満ちた彼女のステージに、男性だけでなく、多くの女性ファンも涙を流す。
年々、踊ることが体力的に厳しくなっている愛美さんを支えているのは、全国各地のステージに駆けつける「星組」と呼ばれるファンの存在。一時は引退も考えた愛美さんだが「待っていてくれる人がいる限りステージに立ち続けたい」と、57歳の誕生日イベントを機に新たなスタートを切った。
しかし、2023年7月、肺に見つかったがんの摘出手術を受けるため、舞台を降板することに。手術は無事成功…誰もが、その復帰を待ち望んでいた。
しかし、手術から2カ月がたっても体は思うように動かせず、復帰のめどが立たない現実に、愛美さんは生きる気力を失いかけていた。「みんなに心配を掛けたくない」と踊り子仲間とも距離を置いていた。そんな中、連絡を取り合ったのは、実の家族のようにかわいがってきた後輩ストリッパーのるりさん。るりさんの「愛美姉さんを待ってる」という一言に、愛美さんは、再びステージに復帰することを決意した。
2023年11月。
万全とは言えないまま迎えた復帰のステージ。全国から多くのファンたちが詰めかける中で57歳のストリッパーは、かつてのように踊ることができるのか…
【語り】本仮屋ユイカ