ザ・ノンフィクション
ボクのおうちに来ませんか3 〜さよなら モバイルハウス〜 (2023x36)
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自由気ままに生きてきた男たちに「家族」ができた。彼らは今、「自由」と「責任」のはざまで揺れ動いている…
移動式の「モバイルハウス」で自由を謳歌していたちはやさん(31)とナルさん(34)。お金に縛られることなく、山で動物を捕り、風呂代わりに川で水を浴びる。「好きなことだけをして自由に暮らしたい」そんな彼らと出会って3年…2人の生活には大きな変化が起きていた。
リヤカーを改良した一畳ほどのモバイルハウスで暮らしていたちはやさんは、2年前、交際していたゆりかさんと結婚。今は都内のマンションに暮らしている。それでも、プロの漫画家を目指して毎日、漫画を描く生活は変わらない…そんな夫婦の間に赤ちゃんが誕生したのは、2023年7月のこと。定職に就かないちはやさんは、家事にも育児にも積極的に取り組むものの、これまで家計を支えていた妻が育児休暇に入り、家計は火の車…なんとか連載を実現しようと出版社へ作品を持ち込むも、編集者からは厳しい評価を受ける。将来の不安を募らせるゆりかさんからは「あと1年だけ」と、夢を追う“猶予”を与えられた。一方、「家族が欲しいと思わない」と話していた赤井さんも、男の子2人を育てるシングルマザーの女性と一緒に暮らすことを決めた。モバイルハウスを離れ、新しい家族のために仕事を始める…
「自由」を求めながらも、家族を持つことの「責任」と向き合う男たちの揺れる心を見つめた…
【語り】多部未華子