Seven Detectives
第7話 (8x7)
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古い一軒家で母子二人、仲睦まじく暮らす西野晃(柾木玲弥)と清美(中島ひろ子)。ある日、晃の携帯に見知らぬ番号から電話が入る。それは、両親が離婚してから13年間も離れて暮らし、まったく会っていなかった父親・中山信二(池田成志)が亡くなったとの警察からの知らせだった。
天樹悠(東山紀之)と野々村拓海(白洲迅)が見守る中、晃は遺体安置所で信二と無言の対面を果たす。信二は海浜公園で亡くなっていたのを発見されたそうで、死因は腹部大動脈損傷による失血性ショック死。彼のそばには、柄に自身の指紋が付着した包丁が落ちており、自殺と推測される。晃は使い捨てボールペン、未開封のキャラメル箱など、信二の所持品の中から小銭だけを取って、遺体を含めて、あとは処分してくれと天樹らに頼む。遺体の周りには、何故か本人の上着が脱ぎ捨ててあったことなどから、天樹は念のため、信二の遺体を司法解剖にかけることにするのだった。
実の息子である晃の冷たさに、信二の解剖を担当した堂本俊太郎(北大路欣也)は憤るが、実は離婚の原因は、信二が13年前に犯した、不倫相手の女性の殺人事件だったと聞いて納得する。晃と清美は、家族をめちゃくちゃにした信二のことを相当恨んでいたのだ。そして、信二の胃からは、食して5時間ほどが経過した百合根、人参、ふきのとうが見つかったことを報告。自害する前に食事をしていたのだろうか?
同じ頃、カウンターだけの小さな小料理店で、店を一人で切り盛りする女将・山尾京子(加茂美穂子)の遺体が発見される。片桐正敏(吉田鋼太郎)と青山新(塚本高史)が臨場すると、不自然な点も多く、殺人事件と断定。第一発見者である夫の山尾寛(村杉蝉之介)に話を聞くと、店では独身で通していた女将にしつこく言い寄っていた客がいたという。既婚者だと分かり逆上しての犯行なのだろうか――?
やがて、小料理店にあった料理と、信二の胃の内容物が合致。また、信二と京子の死亡推定時刻を照らし合わせても条件は一致することが判明。やはり京子を殺した犯人は信二で、逃げ切れないと思って自殺したのか…!? しかし、天樹だけは別の可能性を示唆し、晃に連絡を取り、信二の足跡をたどる-。
天樹の執念の捜査で徐々に見えてくる真実…。そこには、家族を思う孤独な男の悲哀が――!?