Seven Detectives
第7話 (7x7)
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都下にある資産家宅の一室で、西園寺大輔(近藤公園)と家政婦の佐藤愛(水崎綾女)は、大輔の母である屋敷の主・和子の遺体をスーツケースに詰めようとしていた。実は、大輔と愛は遺産目的で共謀して和子を毒殺。和子が軽井沢の別荘でひとり薬物自殺を図ったと見せかけるため、急ぎ遺体を軽井沢まで運ぶ計画を立てていたのだ。
ところが、そのとき屋敷のドアベルが鳴った。別室にいたもうひとりの家政婦・鈴木幸子(中田喜子)が出ると、そこには海老沢芳樹(田辺誠一)の姿が。海老沢は昔、和子に世話になったことを打ち明け、たまたま近くまで来たから挨拶したいと話すが、幸子に和子は今朝から軽井沢に出かけたと聞き、あきらめて帰っていく。
海老沢が去ったのを確認した大輔は、急いで和子の遺体を車で運ぼうとする。ところが帰ったと思った海老沢が屋敷前に車を止めているのを見つけ、がく然。一刻も早く遺体を別荘に運びたいのに、いつ去るかわからない海老沢を警戒してなかなか出発することができない。しかも遺体入りスーツケースは車に積もうとして倉庫に運んだまま。猛暑の中、このままでは腐敗が進んで死亡推定時刻が早まり、計画が台無しになってしまう。そう愛に言われた大輔は、急きょ遺体を冷やすための氷を買いに行くことに。
だがコンビニエンスストアで大量のロックアイスをカゴに詰めていたところ、見知らぬ男に呼び止められる。その客は、なんと片桐正敏(吉田鋼太郎)。氷を買い占めるなと片桐から文句をつけられ、逃げるように屋敷に戻った大輔。すぐに出発しようとするが、今度は警視庁の刑事だと名乗る天樹悠(東山紀之)が訪ねてきて…。
まだ、和子が死んだことすら誰も知らないはずなのに、天樹ら専従捜査班の面々が次々と大輔たちの前に現れるのは偶然なのか、はたまた必然なのか…!? はたして専従捜査班の狙いとは…!? 大輔の偽装自殺計画は成功してしまうのか、その先には予想外の展開が待ち受けていた――!