ザ・ノンフィクション
人生と笑いと震える手 ~相方が心を病んだ時~ (2023x29)
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もう一度、2人で売れたい…再び、世の中を笑わせるために、あがき続けるお笑いコンビがいる…
90年代に人気番組『ボキャブラ天国』でブレイクしたお笑いコンビ「松本ハウス」。若き日の爆笑問題やネプチューンたちとしのぎを削り、人気となった2人の当時の最高月収は300万円を超えたという。しかし、松本ハウスは人気絶頂の中でテレビから姿を消した…
売れっ子となり、忙しくなったことのプレッシャーから、ボケ担当のハウス加賀谷が統合失調症を悪化させて長期入院。残された松本キックは、一人で活動しながら、相方の復帰を待つことに…しかし、ピン芸人としては鳴かず飛ばずの日々が続く。
ようやく「活動を再開したい」と加賀谷から連絡があった時は、活動休止から10年の月日が過ぎていた…
2009年、再びステージに戻ってきたかつての人気コンビだが、その芸は「完全復活」にはほど遠いものだった。病気の影響からか、ハウス加賀谷はネタを覚えることも難しく、手の震えが止まらない。舞台上で体調を崩すこともある。一方、相方の病気を学び、体調に合わせて、試行錯誤を続けて復活を目指す松本は、活動休止期間に結婚をし、週5日のアルバイトをしながら2人の子どもを養うギリギリの生活を続けていた。さらに追い打ちを掛けるコロナ禍で、ライブもなくなり…
再起を懸けて、笑いのステージに立ち続けるベテランコンビの夢と人生の行方は…
【語り】仲里依紗