ザ・ノンフィクション

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ひとりで産むと決めたから 前編 ~30歳 サキの決断~ (2023x24)


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夜の街で輝きたいという彼女に私たちが出会ったのは、2年前の夏… コロナ禍で苦境が続く「夜の街」を盛り上げるために開催された「ナイトクイーングランプリ」に出場しようとしていた、歌舞伎町のキャバクラで働くサキ(30)。取材を始めると、彼女から突然告げられた…「私、いま妊娠しているんです」。 サキは、夜の街で働く傍ら、昼間はカフェの経営者。2016年に念願だったカフェを新宿にオープンさせ、雑誌やテレビでも紹介される人気のお店に。しかし、コロナ禍で経営が急激に悪化…店を維持するために、夜は歌舞伎町のキャバクラで働き始めた。妊娠が分かったのは、その直後のこと。相手はひと月前に別れた男性で、周囲からも「産まない方がいい」と出産を反対されるのだが、サキにとって「妊娠」は特別なことだった。実は、23歳の時に子宮頸がんになり、医師から「妊娠は難しい」と言われていたのだ。「授かった命を絶対に産みたい」…サキは、ひとりで産むことを決めた。 徐々に大きくなっていくおなか。しかし、長引くコロナ禍でカフェの経営はどんどん悪化、つわりもひどく、仕事も思うようにできなくなり、経済的にも追い込まれていくサキ。「生まれてくる子どものためにも何とかして稼がなければ…」という思いで、サキは周囲も驚く意外な行動に出る… 自分の夢を追いながら、ひとりで子どもを産むことを選んだサキの決断の行方は… 【語り】川栄李奈

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