ザ・ノンフィクション
ボクらの丁稚物語2022 ~涙の迷い道と別れ道~ 前編 (2022x8)
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令和の時代に若者たちを徹底的に叱って育てる会社がある…
横浜市にある家具の製作会社「秋山木工」。一流の職人を目指し入社した新人たちは、住み込みで5年間修行する、いわゆる“丁稚奉公”。酒もタバコも恋愛も禁止、ケータイ電話は私用で使えず、家族への連絡は手紙だけ。おまけに修行期間は、男性も女性も丸刈り。
2017年春。秋山木工の門を叩いた3人の若者と出会った。
京都大学を中退して来た内藤くん(23)は、実家の家具会社を継ぐために…。加藤くん(22)は京都で8代続く、実家の造園会社のリーダーとなるために…糖尿病を抱える佐藤くん(17)は、支えてくれた家族に恩返しをするために…
2019年春。“丁稚”となった2017年組の3人に「後輩」ができることに。「流されやすく甘えがちな自分の性格を改善し、人として成長したい」と入社してきた山田くん(18)。入社を認められ、伝統の丸刈りにすることができたことにうれし涙を流す。
同じ釜の飯を食い、共に修行を続ける4人の丁稚の間に、次第に生まれていく大きな溝…「言うことを聞かない」と後輩に不満を募らせる2017年組と「もっとしっかりしてくれ」と不満をぶつける山田くん。そんなある日、山田くんが突然、会社から姿を消してしまう…
「このまま職人を目指すのか…」自身の将来を考え、悩み迷い続ける4人の丁稚たち。一流の職人への道を歩む令和の丁稚たちの5年間の記録。