ザ・ノンフィクション
ぼけますから、よろしくお願いします。 ~特別編~ (2019x42)
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2018年11月に公開されたドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」東京のミニシアター1館で始まったこの映画は口コミで評判を呼び、全国で劇場公開され9万3000人を動員。ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒットとなった。
そして2019年10月、令和元年度の文化庁映画賞で「文化記録映画部門」の大賞を受賞。今回『ザ・ノンフィクション』では、受賞を記念して、記録映像を再編集・再構成した「特別編」をお送りする。
この映画の始まりは2016年9月に2週にわたり放送された『Mr.サンデー』(フジテレビ/関西テレビ)の特集企画。広島・呉市で生まれ育った「私」(監督・信友直子)は、ドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクター。18歳で大学進学のために上京して以来、40年近く東京暮らしを続けている。結婚もせず仕事に没頭するひとり娘を、両親は静かに見守っている。そんな「私」に45歳の時、乳がんが見つかる。めそめそしてばかりの娘を、ユーモアたっぷりの愛情で支える母。母の助けで人生最大の危機を乗り越えた「私」は、父と母の記録を撮り始める。だが、ファインダーを通し、「私」は少しずつ母の変化に気づき始めた…
2014年、母はアルツハイマー型認知症の診断を受ける。その時から、90歳を超えた父が80代後半の母の介護をする日々がはじまる…病気であることを突きつけられ苦悩する母、95歳で初めてリンゴの皮をむく父…認知症の患者を抱えた家族の日々を、娘である「私」の視点から丹念に描いた渾身のドキュメンタリー作品。