ザ・ノンフィクション
女32歳 きょうからプロレスラー ~ 父への告白 ~ (2019x41)
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独身で一人暮らし、32歳の美子(よしこ)は、アルバイトで生計を立てる日々。
30代になり、これから自分はどんな仕事をするのか…結婚もしたい…子供もほしい…悩んだ末に出した答えは、なぜか「女子プロレス」。美子は32歳でプロレスの練習生になったのだ。
しかし、練習生の給料はゼロ。借り上げの寮生活で厳しい暮らしと激しい練習の毎日。学生時代は運動の経験がなく、運動神経もゼロの美子は、いくら練習しても、なかなか上達できない。そんな美子を見かねた先輩が呼び出した…「成長が見えなきゃやっている意味がない!」。次々とセンスのある後輩も入門してくる中、次第に追い込まれていく“遅すぎる新人”の美子。
さらに、美子には、隠していることがあった。「プロレスラーを目指していること」「練習生になったこと」を実家の父親に言えずにいたのだ。幼い頃から「美子に幸せな家庭を築いて欲しい」と願う厳格で堅実な父。まさかプロレスラーになるなんて思う由もない…しかし、このまま隠し通すわけにもいかない。
練習生になって3カ月。ついに美子は決断する。父にすべてを打ち明けるのだ。久しぶりに実家で囲んだ家族の食卓。なかなか父にプロレスのことを切り出せない彼女は、勇気を振り絞り、重い口を開くのだが…