ザ・ノンフィクション
母と娘の上京それから物語 ~夢のステージ ある親子の8年~ (2019x35)
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「東京で夢を叶えたい」「スポットライトを浴びてステージに立ちたい」…共にひとつの夢を追い続けた、ある母と娘の8年間の記録。
2011年、舞台女優を目指し高校卒業後に故郷・長野から上京した渡邊美代子さん(当時18歳)と、その娘を見送った母・美奈世さん(当時48歳)。この母娘の間には、深い心の溝があった。過去の事業の失敗から、日々、借金返済に追われる暮らしを余儀なくされていた渡邊家。そのため母・美奈世さんは、娘が中学校で遭っていたイジメから目を背けてしまったのだ。そんな母への不信感が拭えず、18歳で故郷を飛び出していった娘。
もう一度だけ母を信じてもらいたい…そんな償いの思いから、東京で女優の夢を追う娘のために、自ら“営業”をして仕事を取ってくる母。しかしその行動はどんどん空回りをしていく。母に怒りをぶつける娘、同じ夢を追っているはずなのに、すれ違い続ける二人の想い。それでも、金銭的援助などで過剰なほど娘の夢を応援し続ける、母・美奈世さんの行動の裏側には、彼女の胸に秘めた青春時代の想いがあった。
一方、母と娘の夢は、上京から5年が経ち、新たな方向へと展開していく。
結婚と出産を経て、故郷・長野へと戻る選択をした美代子。ところが、夢をあきらめかけた母娘にある日、意外なオファーが舞い込む。
そのオファーに、娘以上に喜ぶ母・美奈世さんは、まるで自分の青春時代を取り返そうとするかのように奔走する。しかし、再び訪れる思わぬ事態…。それでも夢をあきらめない美奈世さんに、東京で“あるサプライズ”が待ち受けていた。