新日本風土記

新日本風土記

サンパウロ (2014x31)


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地球の反対側ブラジル・ サンパウロ。1908年、781人の日本人移民たちが海を渡って、今年で106年。今ではブラジルの日系人の数は160万人、世界最大の日系人社会を築いた。 言葉も風習も違う異国で、必死に生きてきた日系人たち。約束は絶対守り、懸命に真面目に働く移民たちは、ブラジルで『ジャポネース・ ガランチード=日本人は保証付き』という信頼を得ていった。そしてその精神は、脈々と、後の世代へ受け継がれている。 遠い祖国に想いを馳せながら、日本の野菜・ダイコンを育て、その想いを五・七・五に詠み、人生の最後を肩寄せ合って生きる一世たち。自分は日本人なのか、ブラジル人なのか、そんな自問自答を抱えながら、三味線やマンガなど日本とブラジルの融合に挑戦する三世たち。日本人の教えを引き継ぎ、日本語や日本の心を伝える生粋のブラジル人など。 遠いブラジルで日系人が育んできたものは何なのか。 サンパウロを舞台に、もうひとつの“にっぽん”をみつめる物語。 <オムニバス項目(抜粋)> ●大根ひとすじ   真っ白でまっすぐな大根を作り続ける男性。相棒は6匹の犬。 ●三味線片手に   三味線で奏でるブラジルのメロディー。新曲作りの現場。 ●恋と差別   恋に落ちた日系人とブラジル人に、立ちはだかった人種の壁。 ●苦労の過去   生後6ヶ月でブラジルに。母は苦労の末に早世し、弟妹の世話に追われた青春の日々。 ●僕はサムライ   生粋のブラジル人が主催する日本語教室。身長2m近い巨体で、日本語と日本の心を教える。

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