新日本風土記

新日本風土記

高野山 (2014x29)


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標高900メートル、奥深い山中にこつ然と姿を現す空中都市・高野山。開祖・空海が真言密教の聖地として開いたこの町は、来年開創1200年という節目の年を迎える。 明治以降、女人禁制が解かれ、修行僧のほかに一般市民が多く住むようになり、町では「聖」と「俗」とが入り混じる独特の文化が形成されてきた。町のほとんどの人が寺と関わりを持ち、寺は衣食住の多くを町の人たちに頼っている。代々受け継がれている「御用聞き」の商店、寺の修繕からムササビ駆除まで相談を受ける宮大工。 そして、仏教関係者にとっても在家の人たちにとっても、日々の生活に影響を与えているのが“開祖・空海”の存在だ。町の人々は、親しみを込めて“お大師さん”と呼び、節目ごとに祈りを捧げてきた。 番組では、1200年に渡り受け継がれてきた高野山の文化と、そこに息づく人々の営みを見つめる。 <オムニバス項目(抜粋)> ●寺と共に生きる…   僧侶の衣食住を支える商店。100年以上続く、寺との密接な関係。 ●“お大師さん”への恩返し…   手作りねぶたに稚児大師。町をあげて空海の生誕を祝う。 ●今も生きる空海の教え…   空海が愛した植物。今も高野山の至る所で人々を守る。 ●“お大師さん”のお食事…   1200年空海の元へ運ばれ続ける食事。その驚くべき中身とは。 ●中門再建…   172年ぶりの再建。高野山の宮大工としての誇りをかけて ●10万本のろうそく…   空海と共に霊を送る、盆の祈り

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