新日本風土記

新日本風土記

関門海峡 (2014x15)


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日本海と瀬戸内海、そして太平洋を繋ぐ海「関門海峡」は、川のように速い潮が流れる中を無数の大型船が行き交う、日本有数の海上交通の要衝です。壇ノ浦の戦いや巌流島の戦い、日清戦争講和など、多くの歴史の舞台ともなってきました。 その激しい流れを望む両岸にあるのが、全く異なる表情を持つ二つの街、「下関」と「門司」。ふぐの水揚げ日本一で、戦後は捕鯨拠点としても栄えた漁業の街・下関は、大陸からの人々を迎える日本の玄関口としても、室町時代から賑わってきました。一方の門司は、石炭の輸出などで近代以降に発展した貿易港。街には、当時の面影を残すレトロな建物や、かつて外国人の船乗りたちが酒をあおった「角打ち」が点在し、今も愛されています。 人々はこの二つの街を、大型船の間を縫って進む渡船や、海底を歩いて渡る世界でも珍しいトンネルで気軽に行き来し、暮らしています。それぞれの歴史と個性を持ちながら、まるで海峡を挟んだ一つの街でもあるような、そんな二つの街と海峡の物語です。 <オムニバス項目(抜粋)> ●海の管制塔・・・   狭い海峡を次々に大型船が行き交う朝。安全を守る管制官たちに緊張が走る ●平家鎮魂の漁師・・・   壇ノ浦で敗れた平家の末裔が続ける、海峡の漁。海に沈んだ帝への思い ●レトロに魅せられて・・・   門司に残る多くのレトロ建築。今も使い続ける人たちの愛着の理由 ●海底で繋がる二つの街・・・   世界でも珍しい海底の「人道トンネル」。海の下は馴染みの生活道路 ●下関の誇りを守る女将・・・   戦後の下関復興を支え、日本の食を支えた鯨

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