新日本風土記

新日本風土記

京都 清水界隈 (2014x14)


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世界文化遺産に登録され、年間500万人の観光客が訪れる清水寺。古くから「きよみずさん」として親しまれ、身分の貴賤や宗派を問わず、人々の心のより所となってきた。門前に暮らす人々は、「“寺あっての我が家”」と代々親から習い、今も毎日夜回りをする。 こうした人々の信仰によって、創建以来幾度もの災害、戦災にあいながら復興を繰り返して1200年。そして今行われているのが、11年かけて9つのお堂を修復するという、創建以来の大修理だ。京都局では、巨大な舞台を支える寺の構造や明治以来の柱の入れ替え修理など、事前調査の段階から、長期取材中。 永きに渡って清水寺と共に生きてきた地元の人々の豊かな暮らしや、修理に携わる京都の伝統職人のこだわりと想い、初めて明らかになった寺の構造や工夫、そして四季折々に表情を変える美しい風景を紹介する。 <オムニバス項目(抜粋)> ●正月の修正会   年の始まりを祝う法要。人々が印を額に押してもらう、分かっているだけでも江戸時代から続く習わし ●寺の朝参り   朝6時に参る数十人。寺名の由来となった音羽の滝で水を汲み、音羽山に登る。 ●「寺・坂・我が家」の警備団   “きよみずさんあっての”門前町。昭和23年から毎晩続く警備 ●創建以来の大修理   「清水の舞台」を支える巨大柱の修復。柱に未来への思いを刻む貫主 ●きよみずさんを撮り続けて百年   明治から清水を撮影し続ける、コロタイプ印刷の印刷会社。3万カットの記録 ●咲き誇る千本の山桜   木一本一本の根元には、全国の寄進者自筆の“願い”が記された札が

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