新日本風土記

新日本風土記

川崎 (2014x13)


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日本有数の初詣客を集める川崎大師のお膝元・川崎。東京のベッドタウンとして見過ごされがちだが、東海道の宿場町としての歴史をもち、その後もめまぐるしく風景を変えてきた。多摩川河口の漁村が、埋立地のコンビナートに姿を変えた明治~昭和。日本屈指の大工業地帯として高度成長を支えた。そして現在の川崎は、脱工業が進み、工場が去った跡には商業施設やマンションが次々と建設されている。 しかし時代が移っても変わらないのは、川崎が“働く庶民の街”だということ。幕府の直轄地だった江戸時代は絶対的な権力を持つ殿様が存在せず、明治以降は急速な工業化に伴って国内外から多様な労働者たちがやって来た。そして今年は、川崎大師で10年に一度の本尊大開帳が行われ、いつもにも増して華やかな雰囲気に包まれる。気さくでバイタリティあふれる川崎人の気質と、気どらず飾らない街の風景。働く庶民の街・川崎の魅力を伝える。 <オムニバス項目(抜粋)> ●川崎大師   …10年に一度の本尊大開帳。晴れ舞台を演出する講の人々の嵐の1ヶ月。 ●工場夜景と海苔漁師   …大工業地帯ならでは絶景。その一角でノリ養殖の技を伝える老漁師。 ●労働者演劇   …コンビナートに息づく工場労働者の心意気。若い劇団員が知る川崎の戦後史。 ●知られざる浜の味覚   …大師参拝の江戸っ子たちも舌鼓を打った老舗料亭の「はまぐり鍋」 ●コリアンタウン   …日本経済を底辺で支えた街。焼肉屋のハルモニが見つめてきた人間模様。 ●町工場の三人娘   …町工場のガールズバンド、駅前の路上ライブで“川崎愛”を叫

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