ザ・ノンフィクション
私が踊り続けるわけ4~58歳のストリッパー物語~後編 (2025x11)
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がんとの闘いよりも、ステージに立ち続けることを選んだ58歳のストリッパー・星愛美。彼女は、いつまで踊り続けることができるのだろうか…
2024年5月に迫った誕生日イベント。愛美さんは抗がん剤治療を途中でやめてまで、ステージに立つことを選んだ。迎えた本番のステージでは、体の痛みに耐えながら踊る愛美さんの姿に、「星組」と呼ばれる愛美さんファンを始め、大勢の観客が涙を流した。
次なる大舞台は、10月のデビュー35周年イベントのステージ。地方巡業をこなしながらも準備を進める愛美さんだが、長い闘病生活で落ちた体力に加えて、股関節の痛みは増すばかり。得意のブリッジの姿勢すら、できなくなっていた。
そんな中、誕生日イベントに姿を見せなかった「星組」の中心メンバー「ひこにゃん」から「急性骨髄性白血病で入院している」と連絡が入る。そして追い打ちを掛けるように、愛美さんの体にも異変が…血液検査の結果が思わしくなく、全身のがんの有無を調べる精密検査を受けることになったのだ。
検査結果を待ちながら、3カ月後に控えた大舞台に向けて突き進む愛美さん。同居する82歳の母は、娘の身を案じつつも、全身全霊でストリップに生きる娘に「もう辞めたら」とは言い出せずにいた。
果たして、国内最高齢のストリッパー・星愛美は、デビュー35周年イベントのステージに立つことができるのだろうか…
【語り】本仮屋ユイカ