離婚後夜
第1話 (1x1)
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宝条伊織(佐野晶哉)はカフェでバイトをする大学生。一代で宝条不動産を築き上げた父を持ち、後継者として厳しく育てられた。そのため、損得勘定で近づいてくる人達に対して強い警戒心を抱いており、特に恋愛とは程遠い人生を送っていたのだが…。ある日、カフェの常連客・香帆(久保田紗友)が、自分のことよりも先に相手を気遣う姿を目にしてから、香帆のことが気になる存在となっていく。
そんな伊織に気づいた店長の沢口(きたろう)は、「彼氏いるか聞いてあげようか?」と優しく気にかけ、伊織の同級生で友人の水瀬(髙橋大翔)は、「あのお姉さんに恋してんな!」と、伊織が初めて見せた“恋する表情”につい喜んでしまう。
だが、香帆が既婚者であることを知った伊織は複雑な想いを抱く。
そして、香帆の思いやりの深さに触れた伊織は、振り払おうとすればするほど想いを募らせていくのだった。
ある日、香帆は夫・真也(長谷川慎)の浮気現場を目撃する。
香帆のことをまるでモノのように扱うモラハラ気質の真也。
「一回の浮気くらいで文句言うなよ」
「俺はいつだって離婚したっていいと思ってるからな」
一途に支え続けてきた香帆に対して、悪びれることなくなじる真也。
そのあまりの言動に耐えられなくなった香帆は、真也との離婚を決意するのだった。