Kyokugen Fufu
船越夫婦の場合(2) (1x2)
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同じ会社の上司と部下だった船越夫妻。結婚を機に桃子(松村沙友理)が専業主婦となったあとも、夫・高弘(竹財輝之助)に叱責・管理される上下関係が続いていた。
そんなある日、桃子は元の会社の上司・伊上(NANA)と久々に会ったことで、高弘が1年間、桃子に嘘をついて在宅デーに家にいなかったことを知る。まさかと思いつつも浮気しているのではないかと不安になった桃子は、1日だけ高弘を尾行することにする。しかし潜入した喫茶店で桃子が目撃したのは、懸命に仕事に取り組む夫の姿だった。桃子は結婚前、無愛想で神経質だが頼れる上司だった、高弘の不器用なやさしさを思い出す。
その日の夜、桃子は高弘から日頃の感謝とわびだと、高級化粧品を手渡される。思いもよらないプレゼントに感動し、号泣する桃子。
そんな妻の頭をなでながらなぐさめる高弘だったが、内心では簡単に自分を信じた桃子を「馬鹿な女」とさげすみ、ほくそ笑んでいた。実は突然の贈り物も喫茶店で真剣に仕事する姿もすべて、尾行されていることに気づいた高弘のカモフラージュだった。
上機嫌の高弘は、いつも通りその日の“報告”を命じるが、桃子から思いもよらぬ言葉とともにスマホ画面を突き出され、絶句する。
ついに明らかになる、高弘の裏切りと本性。愛ゆえに夫の嘘を信じ続けてきた桃子は、我慢の限界を迎えて復讐(ふくしゅう)を決意し、“ある条件”を持ち出す。