The Woman of S.R.I.
第5話 (22x5)
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大学の“動物音声学研究室”に所属する助教・園山隆(佐伯新)が、研究用に飼育しているサルのケージの前で絶命しているのが見つかった。臨場した榊マリコ(沢口靖子)は、遺体の後頭部と前頭部にそれぞれ傷があることに気づく。おそらく何者かに正面から切りつけられ、その衝撃で転倒。後頭部を打ちつけたことが、致命傷になったものと思われた。
死亡推定時刻は深夜1時~3時ごろとわかるが、事件当夜の“泊まり番”だった大学院生の岩城達夫(西銘駿)は仮眠室で寝ていたため、事件には気づかなかったと話す。さらに、当該時刻の研究室の防犯カメラ映像が何者かに消去されていたことも判明。つまり犯人の姿を目撃したのは、ケージの中のサルだけという状況だった…。
事件を調べはじめたマリコたちは、背後にちらつく不穏な影に気づく。その影とは――“連続人体発火事件”で犯人を知りながらも科学の発展のため隠避した天才物理学者・古久沢明(石黒賢)。殺された園山はかつて古久沢の研究室に在籍していたが、古久沢の“アカハラ”を受けて大学院を移ったらしく、彼のSNSの裏アカウントには古久沢への恨み言が綴られていたのだ。事情を聴きにやって来た土門薫刑事(内藤剛志)から園山について問われた古久沢は、「彼はこの世界には必要のない科学者だった」と辛辣に語る。
そんな中、マリコは、君嶋直樹(小池徹平)の以前の同僚であり、“連続人体発火事件”のときにアドバイスをもらった生物学者・由井沙織(高田里穂)が現場付近を走り回っているのを見かけるが…!?