ザ・ノンフィクション

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ひとりで産むと決めたから 後編~31歳 サキの生きる道~ (2023x25)


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出産を3週後に控え、引っ越しに追われる彼女。ひとり、大きなおなかを抱えながら… 新宿でカフェを経営するサキ(31)は、コロナ禍で経営が悪化した店の運転資金を稼ぐため、昼はカフェ、夜は歌舞伎町のキャバクラで働いていた。そんな中、突然分かった妊娠。相手はひと月前に別れた男性で、周囲からも出産を反対されるのだが、サキにとって「妊娠」は特別なことだった。実は、23歳の時に子宮頸がんになり、医師から「妊娠は難しい」と言われていたのだ。「授かった命を絶対に産みたい」…サキは、ひとりで産むことを決めた。 安定期に入ったサキは、カフェを維持するため、生まれてくる赤ちゃんとの生活のため、夜の銀座で働き始める。しかし、カフェは問題が山積み…時短要請が解除され通常営業ができるようになったものの、アルバイトスタッフが定着せず、サキがシフトの穴を埋める日々。さらに1人暮らしの部屋は単身者用のため、赤ちゃんと生活はできない…生まれる前に、部屋を出ていかなければならず、時間も、お金もない中、大きなおなかを抱え、サキは、ひとり追い込まれていく。 予定日を1週間過ぎた頃、ようやく陣痛が始まり、入院することになったサキ。しかし、その4日後、サキからスタッフに送られてきたメッセージには、「新生児仮死」の文字が… 自分の夢を追いながら、ひとりで子どもを産むことを選んだサキの子育て生活が始まった。

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