Iki wo Hisomete

Iki wo Hisomete

この窓から見える景色が、僕の世界だ (1x8)


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2021年11月。コロナ禍は終焉の兆しが見え、世界は徐々にかつての日常を取り戻し始めていた。合唱部の顧問を務める水谷光生(斎藤工)は、定位置の音楽室の窓から、河原の風景を眺めている。食堂「ますだや」の妃登美(夏帆)とは、その後も、店主と常連客として心地よい関係を続けている。光生は、他者との間に、そして自分自身との間にも、常に薄い膜の存在を感じていた。いつしかその膜は、2020年春に末期癌で母親が死んでも涙が流れないほど、分厚くなっていた。光生はある日、去年中止になった合唱コンクールで歌う予定だった曲を、去年の3年生を交えて歌おうと、部員たちに提案する。そこには、中学生だった筒井涼音(長澤樹)の顔があった。大学生になった美音(杏花)や翔太(前田旺志郎)らが部室で再会を喜びあうが、そこに珠美(小川未祐)はいない。珠美は現在、フィンランドの大学で音楽療法を学んでいるという。光生は卒業生と現役部員に、コンサートの開催を提案する。会場は、多摩川の河川敷。歌声が、川の流れに運ばれていく。その清らかな歌声を聴きながら、光生が見つけたことは――。 出演:斎藤工、杏花、前田旺志郎、尾碕真花、長澤樹、夏帆

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