Sono Onna, Jiruba
第1話 (1x1)
:
笛吹新(池脇千鶴)、40歳。
憧れだったアパレル会社の販売員として働いていたが、結婚直前で婚約者に裏切られ破談となった上、リストラで倉庫勤務に回されてしまい、お先真っ暗。
夢なし、貯金なし、恋人なし…私の人生、こんな感じで終わってくの?
その日は40歳の誕生日。とはいっても誰から祝われることもなく、届くのはネット通販からのメールだけという、いつも通りパッとしない朝。
社員寮から職場に向かう途中、道端でうずくまっていたヨレヨレの老婆(草笛光子)に気づく。都会の片隅で助ける者もなく…まるで40年後の自分を見た気がしてしまい、思わず手を貸してしまう新。
この出会いが、その後の人生を大きく変えることになるとも知らずに…。
その日は、職場でもありがたくない出来事が待っていた。
“出向仲間”である村木みか(真飛聖)と朝礼に出ていると、倉庫部門のチームリーダー・浜田スミレ(江口のりこ)から新任の課長が紹介された。
「ゲッ。ウソ…」新課長は、なんと婚約を破棄した男・前園真琴(山崎樹範)だったのだ。よりによって、なんでこの世で一番会いたくない男と…。
「俺たちやっぱり、赤い糸で結ばれているのかな。こうやって再び出会ってしまうなんて」と能天気にのたまう前園に絶句する新。最悪だ…。
ストレスまみれの帰り道、新は偶然、一軒のレトロなバー『OLD JACK&ROSE』の張り紙を見つける。
“ホステス求む!時給2000円 未経験者歓迎 年齢40歳以上”
40歳…以上?以上!?
「絶対ウソだ。ワナに決まってる。時給2000円?無理、ホステスなんて。でも家に帰ってゆっくり考えたら絶対あきらめる…今ここで新しい何かをしないと…私は、私の人生を、嫌いになってしまう!」
新は思い切って、店の扉を開ける…!!
がけっぷちアラフォー女性が飛び込んだ超高齢熟女バーの世界で繰り広げられる、笑いと涙の超絶エンターテインメント、開幕!!