いよいよ間近に迫った舞台『DICE』東京公演を前に劇団ENGINEは、大阪の稽古場を出発し東京の劇場『ザ・ピット』へと小屋入りした。本番を迎えるステージを前にして気持ちを高ぶらせる遠山(須賀健太)、ひとみ(村瀬紗英)、有坂(窪塚愛流)たち。しかし、東京に来てもなお麻依(生駒里奈)だけは鐘を叩く音のような幻聴に悩まされ続けていた。その幻聴はどんどんひどくなり、やがて、劇場
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いよいよ間近に迫った舞台『DICE』東京公演を前に劇団ENGINEは、大阪の稽古場を出発し東京の劇場『ザ・ピット』へと小屋入りした。本番を迎えるステージを前にして気持ちを高ぶらせる遠山(須賀健太)、ひとみ(村瀬紗英)、有坂(窪塚愛流)たち。しかし、東京に来てもなお麻依(生駒里奈)だけは鐘を叩く音のような幻聴に悩まされ続けていた。その幻聴はどんどんひどくなり、やがて、劇場内で黒い女性の姿を目撃する。麻依はその女性に導かれるように、ひとり音響室へ…。
劇団員たちは荷物の搬入作業を進めていた。衣装などの荷物の中には、修験者の鐘尾磨久須(市川九團次)から魔除けとして渡されていた護符が入った箱も持ち込まれていた。だが、その護符の入った箱からは“黒い水”が染み出して、やがて劇場の壁に不気味な黒いシミが広がり始めるのだった。
そんな中、ステージの天井に設置されていた照明が落下する事故が起きる!さらに、その落下事故でケガを負った有坂は病院へと運ばれる事態に…!
後を絶つことのない怪奇現象は『DICE』の呪いか、それとも劇場の祟りか。そんな不安が広がる中、劇団員たちからは東京公演の中止の声も上がり始める。