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第1週 「母のナミダ」(1)
Episode overview
04, 2011
都内に住む主婦・房子(斉藤由貴)は、安曇野で陽子(若尾文子)と出会う。りんとして美しい陽子に魅力を感じた房子。陽子は、房子に自身の半生を語り始める。昭和7年。10歳の陽子(八木優希)は誠実な父・良一(寺脇康文)、優しい母・紘子(原田知世)、聡明な長男・春樹(中川大志)、明るい次男・茂樹(渡邉甚平)と東京から安曇野へ来た。それは、病気で先が長くない紘子と最期の日々を過ごす、覚悟の引っ越しだった。
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第1週 「母のナミダ」(2)
Episode overview
05, 2011
安曇野に来て1か月。道祖神の祭りもあり、陽子(八木優希)は、すっかり村での生活になじんでいた。陽子は母・紘子(原田知世)とよく散歩に出かけ、小学校ではユキ(荒川ちか)と親友になった。陽子にひそかに思いを寄せる、隣家のタケオ(勝隆一)も同じ組だ。勉強が大好きで成績もよいユキは、将来、担任の教師・高橋夏子(伊藤歩)のようになりたいが、家が貧しいので教師にはなれないと話す。
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第1週 「母のナミダ」(3)
Episode overview
06, 2011
晴天で迎えた陽子(八木優希)の小学校の運動会。良一(寺脇康文)、紘子(原田知世)、春樹(中川大志)が、そろって応援にやって来た。かけっこで1位になれず、がっかりしていた陽子だったが、すぐにユキ(荒川ちか)を応援する。ユキが1着でゴールすると、陽子はまるで自分のことのように喜び、太陽のような笑顔でユキを祝福する。しかし翌日、学校にユキの姿はなかった。奉公のため、名古屋へ向かったのだった。
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第1週 「母のナミダ」(4)
Episode overview
07, 2011
泣きながら必死で走り、なんとかユキ(荒川ちか)の出発に間に合った陽子(八木優希)。2人は抱き合いながら「離れても、ずっと友だちでいよう」と誓い合う。ユキは「勉強できるっていう幸せを忘れなんで」と言い残し、安曇野を後にする。ユキの夢を自分が叶(かな)えるべきだと思った陽子は、教師になる夢を抱く。昭和8年、陽子が5年生になると紘子(原田知世)の病状は日に日に悪くなり、ある日、紘子の様態が急変する。
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第1週 「母のナミダ」(5)
Episode overview
08, 2011
良一(寺脇康文)は、紘子(原田知世)をリヤカーに乗せて病院から帰宅する。病状を思い、学校行事の常念岳登山に出かけるのをためらう陽子(八木優希)だったが、紘子に「太陽をすぐ近くで見ておいで」と送り出される。険しい山道を登っていき、頂上に着いた陽子は太陽を見つめ、「陽子の陽の字は、太陽の陽なのよ」という母のコトバをかみしめる。そして、その名のように自分で輝き、笑顔で世界を明るく照らす人になろうと誓う。
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第1週 「母のナミダ」(6)
Episode overview
09, 2011
紘子(原田知世)の葬儀が終わり、陽子(八木優希)たちは、新たな生活に入っていった。昭和13年、16歳の陽子(井上真央)は安曇野の女学校に通う。明朗さは変わらず、毎日家事に、勉強に、忙しくも充実した日々を送っていた。良一(寺脇康文)は製糸工場の工場長になり、春樹(田中圭)は松本高校で寮生活、茂樹(永山絢斗)は地元の農学校に通っていた。ある朝、陽子は見知らぬ女性(樋口可南子)に話しかけられる。
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第2週 「乙女の祈り」(7)
Episode overview
11, 2011
そば畑で陽子(井上真央)に話しかけた女性は、松本でそば屋を営む丸山徳子(樋口可南子)と名乗る。女学校には、親友が2人いた。3人のきずなが深まったきっかけは、「女のくせに」が口癖の英語教師(近藤芳正)に抗議するため“英語の試験を白紙で出そう”とクラス全員で話し合った時。「女のくせにと言われたらケンカしてよい」という母・紘子(原田知世)の言葉を思い出して陽子も覚悟を決めたが、まさかの展開が待っていた。
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第2週 「乙女の祈り」(8)
Episode overview
13, 2011
結局、白紙答案を提出したのは、新しいことが大好きな育子(満島ひかり)と、美人で皆のあこがれの的である真知子(マイコ)、そして陽子(井上真央)だけだった。互いを同士と認め合い、永遠の友情を誓った3人は親友となる。どこへ行くにもいっしょの3人は、映画を見に松本へ行くことにする。期待に胸を膨らませて出かけた陽子。しかし映画館に入った陽子の身には「人生で初めて死のうと思う」ほどの災難が待ち受けていた。
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第2週 「乙女の祈り」(9)
Episode overview
13, 2011
陽子(井上真央)が恐怖に震えながら手を握った相手を見ると、それは玉ねぎのような顔の冴(さ)えない男(千原せいじ)。もうお嫁に行けないと、家に帰って泣きながら手を洗う陽子。事情を聞いた良一(寺脇康文)は、自分がその男を捕まえると怒り心頭。そんな父の優しさにふれ、陽子は元気を取り戻す。うれしいことに松本の寮で暮らす兄・春樹(田中圭)が「友だちを連れて帰省する」と手紙をよこす。その友だちが実は陽子の…。
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第2週 「乙女の祈り」(10)
Episode overview
14, 2011
陽子(井上真央)は大好きな兄・春樹(田中圭)の帰省が楽しみでしかたがない。玄関の前で待ち構えていると、すっかり男らしくなった春樹が友人の川原(金子ノブアキ)を連れてくる。川原を見た瞬間、陽子の胸は高鳴りを感じる。川原を交えて一家で楽しい食卓を囲んだ後、横になっても興奮してなかなか寝つけない。すると窓の外からハーモニカの音色が聞こえてくる。音の聞こえる方に歩いてゆくと、そこには川原の姿があった。
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第2週 「乙女の祈り」(11)
Episode overview
15, 2011
亡き母(原田知世)からよく聞かされた「月の沙漠」を川原(金子ノブアキ)といっしょに口ずさみながら、陽子(井上真央)は静かで幸せなひとときを過ごす。親友の育子(満島ひかり)と真知子(マイコ)に初恋を打ち明け、恋の話に花が咲くが、真知子は「いいなずけがいるから恋はしない」と言う。そのころ、茂樹(永山絢斗)も将来について考えていた。茂樹の部屋で偶然見つけたのは、なんと海軍飛行予科練習生の募集書類だった。
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第2週 「乙女の祈り」(12)
Episode overview
16, 2011
茂樹(永山絢斗)が軍隊に入るつもりだと知り、驚いた陽子(井上真央)は、初めて戦争を身近に感じてしまう。街頭で見送られている出征兵士を見ると、なんと映画館で自分の手を握った男(千原せいじ)だった。陽子に気づいた男は、下を向いて悲壮な顔で去るが、陽子は笑顔で彼に「武運長久をお祈りいたします」と激励する。振り向いた男は涙を流しながら、晴れやかな表情で敬礼をしたのだった。
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第3週 「初恋」(13)
Episode overview
18, 2011
日本軍が漢口を陥落させた昭和13年の秋、日本中が勝利の喜びに満ちていた。女学校では勤労奉仕や慰問袋作りなどが行われ、陽子(井上真央)たちは充実した日々を過ごしていた。松本に遊びに来るように春樹(田中圭)から誘いの便りが届く。追伸に「川原(金子ノブアキ)も、また陽子に会いたいと言っています」とあり、それを読んだ陽子は一人舞い上がってしまうが、その様子を良一(寺脇康文)にしっかりと見られてしまう。
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第3週 「初恋」(14)
Episode overview
19, 2011
陽子(井上真央)は、恋に舞い上がる姿を良一(寺脇康文)に見られ、恥ずかしくて怒ってしまう。良一は年ごろの娘に困惑するが、夜中に陽子の鉛筆をていねいに削るしかできない。翌日、父の気持ちを知り、教室で泣いてしまう陽子。休日に陽子、育子(満島ひかり)、真知子(マイコ)は、春樹(田中圭)のいる松本へ向かう。川原(金子ノブアキ)に会えるかと思うと急におじけづく陽子だったが、その様子を見られていて…。
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第3週 「初恋」(15)
Episode overview
20, 2011
春樹(田中圭)と川原(金子ノブアキ)とともに陽子(井上真央)たちは、松本城に登る。陽子は川原の姿をうっとり見つめながら、幸せな気分に浸る。陽子の少女時代の話を聞いた川原の「きっと、よいお嫁さんになるんだろうな」とのコトバに、陽子は恥ずかしいのと、うれしいのとで、胸がいっぱいになってしまう。しかし、幸せの絶頂にいる陽子は、この日、真知子(マイコ)の心にも悲しい恋が芽生えていたのを知る由もなかった。
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第3週 「初恋」(16)
Episode overview
21, 2011
学校帰りに、陽子(井上真央)と育子(満島ひかり)が真知子(マイコ)の家へ行くと、真知子はいいなずけの写真を2人に見せる。そして真知子は、春樹(田中圭)のことを好きになってしまったと告白する。それにまったく気づかず、楽しい思いに浸ってばかりいた自分を恥じ、かなわぬ恋に苦しむ真知子のつらさを察した陽子は、ともに号泣する。その夜、陽子は自分も川原(金子ノブアキ)への初恋をあきらめようと決意する。
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第3週 「初恋」(17)
Episode overview
22, 2011
陽子(井上真央)と育子(満島ひかり)が学校を休んだ真知子(マイコ)を見舞いに行くと、真知子は笑顔で、おひつを抱えていた。「たくさんご飯を食べて醜く太り、いいなずけに嫌われたい」と言う。驚く陽子と育子も結局、真知子につきあい、ご飯を食べる。真知子の母・春代(中村久美)が帰ってきて驚くが、陽子は「自分が、おなかいっぱいご飯を食べたいと言った」と真知子をかばう。しかし満腹と緊張で限界を超えた陽子は…。
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第3週 「初恋」(18)
Episode overview
23, 2011
気絶した陽子(井上真央)は、茂樹(永山絢斗)の引くリヤカーに乗せられた帰り道、「母がいなくても頑張って生きてきたのだから胸を張れ」と励まされる。翌朝、陽子、育子(満島ひかり)、真知子(マイコ)の3人は、通学途中に見慣れない自動車とすれ違う。陽子が帰宅すると、深刻な顔をした良一(寺脇康文)と老婦人の姿があった。老婦人は紘子の母であり、陽子の祖母にあたる桐野富士子(渡辺美佐子)だった。
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第4週 「母の秘密」(19)
Episode overview
25, 2011
陽子(井上真央)と茂樹(永山絢斗)の孫2人を前にしても、富士子(渡辺美佐子)は「似てないわね」と愛想なく、墓参りもせずに「明日帰京する」と言い旅館へ戻る。良一(寺脇康文)は、陽子と茂樹に、母の昔の話を聞きたければ自分に遠慮せず富士子を訪ねたらよいと言う。「自分の知ってるお母さんだけでよい」と答える2人。しかし陽子は、母のことをもっと知りたい気持ちでいっぱいだった。翌日、富士子が陽子の前に現れ…。
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第4週 「母の秘密」(20)
Episode overview
26, 2011
「母のことを知りたいなら“聞かせてください”と頼むべきだ」と憎まれ口をたたきながらも、富士子(渡辺美佐子)は陽子(井上真央)の知らない母の秘密を語り始めた。子爵という家系だったこと、教師になるのが夢だったこと、父(寺脇康文)と駆け落ちしたこと。そして跡取りとして引き取ろうとした茂樹(永山絢斗)を兄・春樹(田中圭)が身をていして守ったという話を偶然外で聞いていた茂樹は、春樹の優しさに涙を流し…。
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第4週 「母の秘密」(21)
Episode overview
27, 2011
「太陽のように自分の力で輝ける女性になりなさい」と、陽子(井上真央)が母から授かったコトバは富士子(渡辺美佐子)が母に授けたコトバだった!「いっしょに生きることができなくても、私はあなたのおばあさん。本当に困った時は自分が助けに行く」と言い残し、去る富士子。裁縫が下手なのも富士子に似たのなら、ちょっとうれしい。そんな陽子に、茂樹(永山絢斗)が「自分の味方になってくれ」と以前の約束を持ちだし…。
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第4週 「母の秘密」(22)
Episode overview
28, 2011
茂樹(永山絢斗)に引っ張られ、良一(寺脇康文)の前に座る陽子(井上真央)。春樹(田中圭)も帰宅し、家族4人がそろう。海軍飛行予科練習生への応募の話を切り出せない茂樹より先に、陽子が口をすべらせた。自分なりのやり方で世の中の役に立ちたいという茂樹の決意は固く、良一は「お国のために頑張ってください」と認める。春樹は詩集を真知子(マイコ)に渡してほしいと陽子に頼む。春樹の真知子への思いに陽子は気づき…。
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第4週 「母の秘密」(23)
Episode overview
29, 2011
河原で陽子(井上真央)・春樹(田中圭)・茂樹(永山絢斗)の3人で弁当を食べていると、突然、茂樹が春樹に感謝の気持ちを伝える。弟、妹を気遣い、自分のことがいつも後回しになる兄に、もっと自分の幸せを考えてほしい…それは陽子も同じ気持ちだった。通りがかったタケオ(柄本時生)に茂樹は陽子のことを頼む。そこへ良一(寺脇康文)が来て、茂樹に2つのお守りを渡す。諏訪神社の学問と安全祈願のお守りを受けてきたのだ。
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第4週 「母の秘密」(24)
Episode overview
30, 2011
春樹(田中圭)から託された詩集を陽子(井上真央)から受け取り、うれしさで胸が一杯の真知子(マイコ)。かえって真知子に悲しい思いをさせてしまうのではないか…と、複雑な陽子。育子(満島ひかり)は、大学受験と東京行きを父に猛反対され、はずみでケガをする。父の泣きそうな顔を目にした育子は、東京に行きたい思いと相克の中で苦しむ。皆が少しずつ大人に向かうなか、陽子はただいっしょに泣くことしかできなかった。
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第5週 「失恋」(25)
Episode overview
02, 2011
陽子(井上真央)は、奉公に出たユキ(橋本真実)と再会する。ユキは社長の計らいで、社員として神戸に行くという。陽子が写して送り続けた教科書で勉強したユキは「知らないうちに陽子ちゃんは先生になっていたんだよ」と陽子を励ます。その晩、陽子は良一(寺脇康文)に卒業後は教師を目指し師範学校に入りたいと話す。良一に賛成され進路を決め、すっかり先生になったつもりでいた陽子だったが、意外な落とし穴が待っていて…。
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第5週 「失恋」(26)
Episode overview
03, 2011
師範学校入学には苦手な裁縫の試験があると聞き、途方に暮れる陽子(井上真央)。東京の大学を受ける育子(満島ひかり)も英語に自信がない。そこで真知子(マイコ)が裁縫と英語の先生となり、猛勉強を開始する。正月に帰省した春樹(田中圭)から、川原(金子ノブアキ)が家に遊びに来ると聞き、陽子は大喜び。たくさんのお願いをした初詣での帰りに、育子と真知子に川原のことを冷やかされ、陽子は幸せのピークにいたのだが…。
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第5週 「失恋」(27)
Episode overview
04, 2011
陽子(井上真央)の恋心に気づいた茂樹(永山絢斗)は、良一(寺脇康文)と春樹(田中圭)に告げる。浮かれ気味の陽子の様子に確信を深める3人。しかし川原(金子ノブアキ)は、野中タエ(中村ゆり)という女性を連れてやって来た。驚いて声も出ない須藤家の4人を前に、川原は“タエを愛しており、卒業を待たずにタエといっしょに満州へ渡る決意でいる”と告げる。最愛の男性が別の女性に求婚するのを目の当たりにし、陽子は…。
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第5週 「失恋」(28)
Episode overview
05, 2011
思いがけない川原(金子ノブアキ)のコトバに驚き、陽子(井上真央)は思わず涙を流すが、すぐに笑顔で2人を祝福し、精いっぱい明るくふるまう。大好きな川原が愛するタエ(中村ゆり)を、かわいい人だと思う陽子。その晩、同じ部屋に布団を並べたタエから、川原が満州に行くまでの仲と覚悟していたと聞く。タエの気持ちを痛いほどに感じた陽子は、“自分の初恋は完全に終わったのだ”と思いながら、唇をかんで泣くのを耐える。
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第5週 「失恋」(29)
Episode overview
06, 2011
翌日、川原(金子ノブアキ)とタエ(中村ゆり)を見送った陽子(井上真央)はその晩から発熱で寝込んでしまう。川原とタエは満州に渡る。熱も下がり女学校へ行った陽子は、育子(満島ひかり)と真知子(マイコ)の顔を見たとたん、大声で泣きだす。その日の帰り道、陽子は村上堂に寄る。育子と真知子から「よく頑張った」と慰められるが、泣きやまない陽子。貞夫(斉木しげる)が、黙って大きなあめを陽子の口に放り込み…。
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第5週 「失恋」(30)
Episode overview
07, 2011
正月休みも明け、陽子(井上真央)、育子(満島ひかり)、茂樹(永山絢斗)の受験日が近づく。娘独りの東京行きに反対する育子の親を説得し、真知子(マイコ)が育子の付き添いとして東京へ行く。無事、予科練の一次試験に合格した茂樹は「陽子が受かってからお祝いしよう」と言う。東京から戻った育子も、満面の笑顔で「わたし、行くよ、東京に」と宣言。よいこと尽くめだと感動で泣きながら、次はわたしの番と張り切る陽子だが。
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第6週 「旅立ちの季節」(31)
Episode overview
09, 2011
陽子(井上真央)が緊張して受験会場へ向かうと春樹(田中圭)が待っていた。「“皆いっしょに頑張る仲間”だと思え」と助言され、リラックスできた陽子。帰ると育子(満島ひかり)の告白が待っていた。陽子に頑張ってほしくて、大学受験の失敗を隠していたのだ。合格したら自分に遠慮なく喜んでほしいという育子。数日後教室に陽子の合格通知が届き、育子も真知子(マイコ)もうれし泣きする。クラス全員で万歳の大合唱となった。
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第6週 「旅立ちの季節」(32)
Episode overview
10, 2011
昭和14年3月。卒業式を前に、師範学校で寮生活となる陽子(井上真央)、東京で働くと決めた育子(満島ひかり)、いいなずけとの縁談が進む真知子(マイコ)。深い絆で結ばれた3人に別れの時が近づく。そして茂樹(永山絢斗)が旅立つ日。いつもと変わらぬ朝食のひとときも、最後かもしれない。陽子は茂樹のために手製の慰安袋を渡し、良一(寺脇康文)と共に茂樹を送り出す。歩いて行く茂樹を陽子は思わず追いかけて…。
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第6週 「旅立ちの季節」(33)
Episode overview
11, 2011
卒業式の日、思い出を語り合う陽子(井上真央)、育子(満島ひかり)、真知子(マイコ)。3人が永遠の友情を誓えたのも、オクトパス先生のおかげだ。育子は東京の小さな出版社から内定をもらったので、2日後に上京するが「決心が鈍るから見送らないで」と言う。あめ屋のおかみ・カヨ(渡辺えり)からもらったラムネで乾杯する3人。「女性たちよ、よき人生を」と掛け声も勇ましく、育子の門出を祝福するのだった。
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第6週 「旅立ちの季節」(34)
Episode overview
12, 2011
「家族に何も言わないで家を出るって、どんな気持ちなんだろう」。東京へ旅立つ育子(満島ひかり)を思う陽子(井上真央)は落ち着かない。その夜、突然、陽子の家にパーマ姿の真知子(マイコ)が、“親が決めた結婚はしない”と家を飛び出してきた。娘を追って真知子の父・相馬剛三(平泉成)が、ものすごいけんまくで押しかけてくる。慌てた陽子と真知子は便所に逃げ込み、バリケードを作る。小さな独立戦争の火ぶたが切られた。
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第6週 「旅立ちの季節」(35)
Episode overview
13, 2011
父親に理解されるまで便所から出ないと言う真知子(マイコ)。育子(満島ひかり)も今闘っているのだと思い、共に闘う陽子(井上真央)。便所の扉をこじ開けようとする相馬(平泉成)に、真知子は「自分の人生は自分で決めたいんです」と言い放つが抵抗むなしく、家に連れ戻されてしまう。その後、真知子とは連絡が取れなくなり、陽子が旅立つ日も近づいていた。立てこもり事件から数日後、陽子と真知子のもとに育子から電報が…。
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第6週 「旅立ちの季節」(36)
Episode overview
14, 2011
陽子(井上真央)は良一(寺脇康文)に見送られ、松本へ旅立つ。真知子(マイコ)の家で託された手紙には、レジスタンスの記念として2人でいっしょに握りしめていた便所の取っ手が半分同封されていた。その後、真知子の婚約が新聞で報じられる。春樹(田中圭)は1年後に名古屋帝国大学医学部に入学。茂樹(永山絢斗)は予科練で訓練の日々。そして師範学校で2年間勉強した陽子は、昭和16年4月、母校の国民学校の教師になる。
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第7週 「教室の太陽」(37)
Episode overview
16, 2011
太平洋戦争が始まった昭和16年。小学校は国民学校になり、子どもを国の戦力として鍛える場所に変わった。将来の戦力を作るのが仕事と信じて疑わない教師たちに、赴任したばかりの陽子(井上真央)は困惑するが、再会した恩師・高橋夏子(伊藤歩)に激励される。子どもたちはいつの世も、先生との新しい出会いに胸ふくらませて待っているはずだ!期待に応えようと深呼吸し、笑顔で教室に飛び込んで行った陽子が受けた洗礼とは…。
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第7週 「教室の太陽」(38)
Episode overview
17, 2011
陽子(井上真央)は新米教師として子どもたちと共に忙しくも幸せな日々を送っていた。弁当を持ってこない子どものために教室で雑炊を作ったり皆で将来の夢を語り合ったり。歳をとっても皆と仲よくしていられたらと語る陽子に、老人のマネをして応じる子どもたち。しかし「お国のために命をささげる覚悟ですから、そんなに長く生きてはいないと思います」と1人が答えると皆は納得してうなずき合う。そのキレイな目に衝撃を受ける。
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第7週 「教室の太陽」(39)
Episode overview
18, 2011
陽子(井上真央)の生徒・ミチオ(鏑木海智)は、ひとりだけ海軍体操の動きが合わず、鍛錬の中村先生(ピエール瀧)に「日本男児か、貴様!」とどなられ竹刀でたたかれる。陽子が放課後、共に練習すると意外に上手だ。皆とだと遅れてはいけないという気持ちが先走って緊張するのだ。翌日、中村を前に明らかに緊張するミチオに竹刀が振りかざされた瞬間、ミチオをかばって抱きしめた陽子の頭に竹刀が直撃し、気を失う。
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第7週 「教室の太陽」(40)
Episode overview
19, 2011
陽子(井上真央)が目を覚ますと、子どもたちが心配そうに陽子の顔をのぞき込んでいた。「先生死んじゃったのかと思った」と、一斉に泣きだすので、自分の頭にできたコブを触らせると教室に笑顔が戻った。ミチオ(鏑木海智)を励ましながら、体操の練習を自ら始める生徒たちと陽子のきずなは深まっていく。家庭訪問でも、行く先々で歓迎される陽子だったが、苦手な蜂の子を出されて、つい「おいしい」と言ってしまい…。
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第7週 「教室の太陽」(41)
Episode overview
20, 2011
ふざけてバケツを壊した生徒・幹太(相澤大翔)に「自分で直しなさい」と指導する陽子(井上真央)。教師になって半年、仕事に慣れてはきたが、職員室では「女性だから」「師範学校出だから」と理不尽に仕事を押しつけられてばかり。やっと残業を終えて帰宅した陽子だったが“幹太のことを忘れていた”と気づいて、慌てて学校へ戻る。教室に飛び込んだ陽子の目に映ったのは…。
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第7週 「教室の太陽」(42)
Episode overview
21, 2011
昭和16年11月、クラスの生徒・圭介(平岡拓真)の父親が戦死した。勉強に身が入らないことで自責の念にかられ「僕は少国民失格です」と泣きながら謝る圭介。陽子(井上真央)がしてやれるのは、抱きしめることだけ。自分の無力を思い知り、この時代に教師をしていることが恐ろしくなる陽子だった。そんな折、戦争中で閉店してしまったあめ屋さん・村上堂の前で、陽子は女学生時代に出会った丸山徳子(樋口可南子)と再会し…。
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第8週 「それぞれの朝」(43)
Episode overview
23, 2011
真珠湾での大勝に日本中が沸き、陽子(井上真央)たちも涙を流して喜んだ。しかし昭和18年には、子どもも国の戦力として「産めよ増やせよ」がさけばれ、女性の婚姻が奨励される世の中になっていた。陽子も梅田校長(綾田俊樹)から、危うくお見合いを勧められそうになる始末。夕食時、陽子と良一(寺脇康文)をタケオ(柄本時生)、ハル(角替和枝)、次郎(村松利史)が訪ねて来た。実はタケオのもとに召集令状が届き…。
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第8週 「それぞれの朝」(44)
Episode overview
24, 2011
一人息子を兵隊に取られる理不尽さを嘆くハル(角替和枝)に向かってタケオ(柄本時生)は「お国のために働けることがうれしい」と誇らしげな表情を見せ、戦地で頑張ってくると誓う。そして、最近元気のない陽子(井上真央)に「陽子が笑えるように、早く戦争を終わらせるため戦ってくる」と言う。「教え子を戦場に送ることになるとは思わなかった」と夏子(伊藤歩)もつらそうだ。陽子が帰ると真知子(マイコ)が待っていて…。
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第8週 「それぞれの朝」(45)
Episode overview
25, 2011
戦争のために結婚がかなわず、真知子(マイコ)は婚約中のまま神戸のいいなずけの実家にいたが、春樹(田中圭)への思いは断ち難い様子。雑誌記者のはずの育子(満島ひかり)が、実は東京の片隅で代筆屋をして暮らしているとは、陽子(井上真央)は思いもよらない。真知子歓迎の準備をする須藤家に、真知子の父・相馬(平泉成)が来る。戦争のため国と進めていた事業が中止され、財産を失う憂き目にあい落胆しているが…。
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第8週 「それぞれの朝」(46)
Episode overview
26, 2011
途方に暮れる父・相馬(平泉成)に、「日本国民は皆、同じようにつらさに耐えるべきだから、平気だ」と言う真知子(マイコ)。娘のことばに少し元気を取り戻す相馬。陽子(井上真央)は愛用の自転車も供出し、つらい日々が続く。父や兄を戦地に送り出し、働き手を失い貧しい家が増えたころ、悲しい出来事が起こった。ヒロシ(木村友治)の弁当が何者かに食べられたのだ。「僕がやりました」と圭介(平岡拓真)が名のり出るが…。
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第8週 「それぞれの朝」(47)
Episode overview
27, 2011
茂樹(永山絢斗)が突然、名古屋帝大に春樹(田中圭)を訪ねた。それが覚悟の最期のあいさつであることを春樹は察した。幼いころ母の実家に養子として引き取られそうだった自分を、身をていして守ってくれた兄へ感謝の気持ちを伝えたかったのだ。教師として活躍する陽子(井上真央)の姿を学校に見に来た茂樹は「日本は必ず勝つ。俺に任せとけ」と子どもたちを励ます。陽子は、茂樹が無理に元気にふるまっているのではと不安に…。
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第8週 「それぞれの朝」(48)
Episode overview
28, 2011
陽子(井上真央)、良一(寺脇康文)、茂樹(永山絢斗)は、久しぶりに昔話やたわいない話で笑ってばかりいた。しかし、家族との最後の夜だと覚悟していた茂樹の口から「須藤家に生まれて…本当に幸せでした」と寝言が漏れるのを聞いた陽子と良一は涙を流す。弱音ひとつ吐かず気丈にふるまったまま、翌日、茂樹は戦地へと旅立った。悲しい別れの多い時代だったが、吉兆もあった。四葉のクローバーを生徒たちが陽子に持ってきて…。

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